スキンケア大学 メンズスキンケア大学

顔にアトピーの症状があるときのスキンケア方法

更新日:2017/12/14 公開日:2013/08/30

アレルギー反応を起こす原因にはIgEという物質が関わっており、血液検査をすることで数値を調べることができます。IgEが高いとアレルギー反応が起きやすく、低ければ反応は起きにくくなります。

そして、このIgEの数値は、免疫反応をコントロールするヘルパーT細胞のバランスによって支えられています。ヘルパーT細胞には「Th1細胞」と「Th2細胞」の2種類がありますが、ストレスが溜まったりすると、バランスが崩れてTh2細胞が優位になってしまい、アトピーになりやすい体質になります。

逆に、リラックスしたり気持ちが安定するとTh2細胞は減少し、アレルギー反応も減っていきます。このことから「笑う」という行動が、Th2細胞を減少させてくれるというわけです。

アトピー性皮膚炎の症状

アトピー性皮膚炎の症状が人それぞれで変わってくるのと同じく、軽度な方と重度の方でもケア方法はかなり変わってきます。アトピー皮膚炎の方はまず、自身のアトピーがどの程度か知る必要があります。アトピー性皮膚炎の程度を分ける目安としては4段階あります。

<軽度>

面積にかかわらず皮膚炎が軽度の場合。環境や体調、体質の変化で軽い症状が現れたり、生活改善で、すぐに症状が治まることがあります。

<中等症>

強い炎症や赤みをともなう発疹、皮膚が硬くなっている状態が全身の皮膚の10%未満の場合。かゆみによる睡眠障害やかきむしってしまうことで悪化してしまうこともあります。症状が見た目にもわかるくらい出るので、精神的にも不安を抱えてしまいます。

<重症>

強い炎症が全身の10%以上30%未満の場合。中等症よりも症状がひどく、日常生活における精神的な影響も大きくなります。

<最重症>

強い炎症が全身の30%以上の場合

この分類は治療の方法を決めるために用いられており、その際使用する薬も変わってきます。また、最重症は場合によっては、入院しステロイドの点滴・内服薬を行うこともありえます。

アトピー性皮膚炎の原因

強いかゆみや湿疹、かぶれなどにおそわれる「アトピー性皮膚炎」。特に乳幼児に多い病気ですが、近年では大人のアトピーも増えています。アトピーになる原因はさまざまで、遺伝や食べ物、環境だけでなく、子供と大人でも変わってきます。もちろんこれらの条件下においても、発症する方がいれば発症しない方もいます。

しかし、ここ近年では遺伝による要因よりも、戦後から変化している日本人の生活習慣や生活環境により体質そのものが変化していることによる原因もあげられます。

ダニやカビが原因となることが多い

アレルギーというと食べ物を思い浮かべやすいですが、アトピーの原因となるアレルギーで多いのはハウスダストやダニ、カビです。家の中のホコリ(ハウスダスト)には、ダニがいっぱい潜んでいるので、かゆみの原因として高い割合をしめています。

その他、注意するのはカビ。ここ最近でピティロスポルム(マラセチア)という菌に対して陽性反応を示す人が増えて注目されています。このカビは誰の皮膚にも存在するのですが、顔、首、上半身の皮膚の脂の分泌が多く、かゆみやフケを発生させます。

赤ちゃんや子供は食べ物にも注意を

ハウスダストなどに比べると、食べ物によるアレルギー反応は少ないのですが、小さなお子さんの場合は違います。特に赤ちゃんや幼児は消化器の機能が未熟なため、アトピー性皮膚炎のアレルゲンとなる物質が大人に比べて反応しやすいと考えられています。

食べ物でアレルゲンとなりやすいのは卵、特に卵白です。他にも牛乳や乳製品、大豆や大豆製品、米、麦なども注意が必要です。小さいお子さんは3才を過ぎてくると消化器の機能が発達してくるので、食べ物によるアレルギー反応は少なくなります。

刺激物が症状悪化の引きがねに

アトピー性皮膚炎の人は、皮膚のバリア機能が低下している状態なので、あらゆる刺激物が症状を悪化させる原因になります。主な刺激物とは、石けん、洗剤、化粧品などに含まれる化学成分、添加物、乾燥、汗やアカ、汚れなどです。

また、疲れや緊張、悩みなどのストレスもアトピー性皮膚炎悪化の要因として考えられます。受験から解放されたと同時に症状が改善されたり、環境が変わることによる変化も見られます。逆に新しい環境による緊張が、アトピー性皮膚炎の再発を引き起こす場合もあるようです。

アトピーとスキンケア方法

アトピー肌の負担となるクレンジングや洗顔

水で洗い流せるクレンジング剤や洗顔料には、当然ながら洗浄成分(界面活性剤)が含まれています。どんなに気をつけても、このようなクレンジング剤や洗顔剤で顔を洗うと、メイクや汚れとともに、皮脂や角質層の細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)も、多かれ少なかれ洗い流されてしまいます。

しかし、汚れや酸化した脂質はアトピー肌の悪化因子となるので、きちんと洗い落とす必要があります。それでは、アトピー肌の方はどのように洗顔量や保湿成分を選ぶべきなのでしょうか。

アトピー肌に適した洗顔剤とは?

一般的によく知られているように、健全な肌は弱酸性のため、肌のph(ペーハー)に近い中性や弱酸性の洗顔剤が数多く売られています。しかし、中性や弱酸性の洗顔料であっても、合成界面活性剤が含まれたものが刺激になり、アトピーを悪化させることがあります。

また、肌の汚れはアトピー性皮膚炎の悪化因子ですので、洗浄力が弱く汚れが十分に落ちないものを使い続けて、皮膚に汚れが残るのもよくありません。

アトピー肌の方にとっての洗顔料選びは、洗い上がりの使用感ではなく、アトピー性皮膚炎の症状や、角質層に与える影響を重視して選ぶことが必要です。

化粧水はセラミドなどの保湿成分配合のものを

アトピー肌の方が化粧水でケアする必要があるのは、「肌の水分を保つ保湿」です。

皮膚の水分は主に角質層によって守られており、肌の水分保持力の80%を細胞間脂質(セラミドなど)、NMF(天然保湿因子)が18%程度、残りの2%程度を皮脂が担っています。

化粧水では、水溶性の保湿成分であるNMFの役割を果たす保湿成分を補うようにしましょう。

ちなみに、細胞間脂質(セラミドなど)は、その名の通り脂質のため、そのままでは水には溶けません。化粧水にこのような油溶性の成分を溶かすには、多くの界面活性剤が必要となります。しかし、デリケートなアトピー肌には界面活性剤は刺激になる可能性がありますので、水溶性の保湿成分のみの化粧品を使用するようにしましょう。

アトピー肌の美容液の選び方

検討した上で、やはり美容液を使いたい、という場合は、成分や処方に注意するようにしましょう。

たとえば美白目的で美容液を選ぶ場合、さまざまな美白成分がありますが、刺激の強いビタミンC誘導体などが高濃度に配合された美容液ではなく、アトピー性皮膚炎にも効果があるとされるプラセンタを選ぶ方が良いでしょう。

また、保湿目的で美容液を選ぶ場合、油性の美容成分を水に溶かすために多くの乳化剤を入れたものがあります。美容液を選ぶときにはラベルに含まれる配合成分や表記をしっかり確認するようにしてください。

アトピー肌で刺激に敏感だからこそ、美容液はメインの成分だけではなく、全成分にこだわって選ぶ必要があります。

アトピー肌に化粧下地は必要?

油分と水分が混ざりあった乳液状やクリーム状のものには、乳化剤(合成界面活性剤)が含まれています。

化粧下地に使われる界面活性剤は、「乳化」目的のため、クレンジング剤などに含まれる界面活性剤と違って脱脂力が弱いので、肌から油分を奪うことはないといわれています。

しかし、特に肌のバリア機能が低下している場合は、界面活性剤そのものが異物として肌内部に侵入し、刺激となります。さらに化粧下地は、上述の通りメイクの仕上がりをよくするため、さまざまな化学物質が含まれている可能性があります。

そのため、アトピー肌は、湿疹の症状が出ている時は、基本的に化粧下地を使わないほうが安心です。

「笑い」もアトピーの改善に影響が

「笑う」という行動が、アトピー改善へ向かう重要であることは、多くの現場で結果として現れています。診療時、患者に笑顔や笑いがあった場合となかった場合では、アトピーの改善に大きな差があるという調査結果もあるほどです。アトピーが快方へ向かうにつれて、患者にも笑顔が増えてきて、やがて症状の改善へとたどりつきます。

症状が重い時に笑うことはとても難しいことですが、アトピーを改善するためには、正しい治療を受けて、少しずつでも改善させていくことが必要です。そうすれば、少しずつ気持ちも晴れていきます。また、落ちこむばかりでなく、楽しいことや気持ちいいことに対し、積極的に触れるということも大切です。

関連Q&A

Q&Aをもっと見る

振り返りやまとめ読みに便利。クリップで記事を保存!

クリップ機能を使用するには、会員登録(無料)が必要になります。

会員サービスで利用できる便利な機能

無料登録してこの記事をクリップ

登録済みの方はログイン

カテゴリー