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治らないドライアイ…シェーグレン症候群の可能性も

更新日:2016/12/09 公開日:2014/05/14

ドライアイの基礎知識

目が乾いて傷がつきやすくなるドライアイ。目の渇きをうるおすために目薬を差して症状を緩和する方が多いですが、果たしてそれだけでよいのでしょうか。ドライアイはシェーグレン症候群という病気の可能性があります。この病気になると目の渇き以外にもさまざまな症状を引き起こしてしまいます。 ここではドライアイが気になる方のためにシェーグレン症候群について詳しく説明します。

シェーグレン症候群

ドライアイとは?

ドライアイとは涙の量が不足したり、涙の成分が変化し悪化したりすることで目が乾き、目の表面に障害がおこる症状です。涙は目の表面を乾燥やホコリ、細菌から保護するという重要な働きがあります。しかしドライアイになるとその働きが低下し、目を保護する作用がなくなり乾燥、損傷などがおこります。

涙液減少型ドライアイ

涙液減少型ドライアイとは涙の量が異常になった状態です。正常な状態であれば、目が乾燥したり異物が侵入したりするとすぐに涙が出て目を保護するシステムになっています。しかし涙液減少型ドライアイになり涙の量が減少すると、目を保護するために十分な量が分泌されなくなます。シューグレン症候群や加齢があてはまります。

蒸発亢進型ドライアイ

蒸発亢進型ドライアイには涙の質が異常になった状態があります。涙は多層構造になっていて大部分は水、ムチン、油層で構成され、涙が蒸発するのを防いでいます。マイボーム腺がうまく機能せず油分が十分に分泌されず涙が蒸発しやすくなると、目が乾燥します。また、コンタクトレンズやエアコン、パソコン作業で生じるのも蒸発亢進型ドライアイです。

シェーグレン症候群とは?

ドライアイの原因の1つに、シェーグレン症候群という病気があります。シェーグレン症候群は全身の病気で、自己免疫疾患と呼ばれる病気です。

シェーグレン症候群はドライアイ以外にも 口、鼻、皮膚、膣、関節などいたる部分が乾く病気です。身体全体の分泌腺が冒されているのが原因です。人間の身体には細菌やウィルスなどの異物が外部からの侵入を防ぎ、排除する働きがあります。これを免疫と呼び、免疫によって人間は身体の調子を保っています。

しかし免疫の働きが狂ってしまうと自らの身体を異物と誤認してしまい、攻撃してしまうことがあります。これが自己免疫疾患です。涙腺を攻撃し涙の量や質に障害が起こるとドライアイになり、唾液腺を攻撃して分泌に障害が起こると口が渇きます。

シェーグレン症候群は主に中年女性に発症しやすく、男性の発症は約1割と言われています。ドライアイの原因の1つがシェーグレン症候群だと言っても、その割合は約1割未満で、すべてがシェーグレン症候群ではありません。

ドクターはドライアイと診断した時にシェーグレン症候群の可能性を疑い検査を行う場合があります。万が一ドライアイの原因がシェーグレン症候群であった場合は、全身の病気なので眼科以外で診察を受診する必要があります。

シェーグレン症候群の目の症状

シェーグレン症候群の主な症状は目です。目が疲れやすかったり痛んだり、乾燥したり、眩しさを敏感に感じたりした場合はシェーグレン症候群が疑われます。

また粘度の高い目やにが多く分泌される場合も可能性が考えられます。特に目が疲れるといった場合にはドクターはドライアイの可能性を考えます。ドライアイが目の疲れの原因とは言い切れませんが、目の疲れを感じている場合の約6割がドライアイだったというデータがあります。

ほとんどの方は目が乾いただけではドライアイだと思い、市販の点眼薬で改善をはかるでしょう。しかし軽視してシェーグレン症候群であった場合には全身に症状が現れてしまうので、目が乾き疲れを感じる場合には早めにクリニックで診察を受け、適切な検査を受けることが大切です。

この病気・症状の初診に向いている科 眼科