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アトピー肌の化粧品選び(12)入浴剤は使ったほうがよい?

更新日:2016/12/09 公開日:2014/05/01

アトピー性皮膚炎の方にとってどのような入浴方法が理想的なのか、また、入浴剤を使った方がよいのかをわかりやすく解説します。

アトピーの方ほど入浴は大切

ステロイドは前に塗った分の油分が残っていると、新しく塗った分の効果が出にくいといわれています。塗る前に、肌を清潔にする必要があるのです。これに気づかずカラスの行水を続けていると、ステロイドの効果が見えず、塗る量や回数が増えてしまう原因になります。また、肌にぬった軟膏(なんこう)についた、チリやほこりをしっかり落とすことも大事です。

そもそも、ステロイドの使用の有無にかかわらず、皮膚を清潔に保つことは必須です。アトピー性皮膚炎の原因のひとつが、皮膚の上で黄色ブドウ球菌が増殖することです。入浴を怠ることは増殖を放置することになり、症状がますます悪化してしまうと考えられるのです。

理想的な入浴方法

アトピー肌の方は、どのような入浴の仕方がよいのでしょうか。くわしくみていきましょう。

お湯の温度は肌を刺激しない程度にする

入浴にあたって、お湯の温度設定は重要です。温度が高すぎると肌への刺激が強くなり、かゆみや炎症がひどくなってしまう場合があります。少し熱めに沸かして、お水で調節しましょう。お湯は38~40度くらいの温度がおすすめです。

お湯に浸かる時間は最低10分前後が理想です。これは、肌をやわらかくすることで汚れが落ちやすくなり、余分な石けんやシャンプーを使わなくてすむためです。また、お湯に浸かることでリラックスをして、自律神経を整えてあげることも、アレルギー反応を抑えるために効果的なのです。

石けん・シャンプーは敏感肌用のものを使う

さらに、体を洗う石けんやシャンプーにも気をつけましょう。高価なものでなくて大丈夫なので、無添加、無香料といった敏感肌用を使います。よく泡立てたら、まずは炎症の強い部分からそっと泡を置くように洗います。そのとき、決してゴシゴシこすってはいけません。ステロイドを塗った部分も同様です。洗い終わったら泡が残らないように、よく洗い流しましょう。

肌にやさしいタオルを使う

お風呂上りに体を拭くときは、ナイロン製のタオルは使わず、綿のやわらかいものを使うほうが肌に負担がかかりにくいです。

アトピー肌は入浴剤を使うべき?

アトピー用や敏感肌、乾燥肌用の入浴剤も数多く販売されており、入浴剤を愛用しているアトピー肌の方も多いかと思います。しかし、基本的には、アトピー性皮膚炎の方は入浴剤を使わないほうがよいでしょう。

特に肌にかゆみや炎症があり、調子が悪い場合は、なるべく余計な刺激になりえるものは排除するようにしましょう。

避けるべき入浴剤の成分

入浴剤に含まれる成分の中で、アトピー性皮膚炎を悪化させる原因となりうるのは、次のようなものです。

(1)防腐剤、酸化防止剤、合成色素、合成香料

これらは肌への刺激となり、アトピー性皮膚炎を悪化させる可能性があります。なるべく余計な添加物が入っていない入浴剤を選ぶようにしてください。

(2)炭酸水素ナトリウム

炭酸水素ナトリウムとは重曹のことです。入浴剤の主成分のひとつで、肌の汚れや脂分を落とす効果があります。しかし、乾燥傾向にあるアトピー肌の少ない脂分までをも落としてしまい、乾燥肌を悪化させる場合があるので注意が必要です。

(3)硫黄

硫黄は温泉に含まれる成分として有名で、硫黄が含まれた入浴剤は多数販売されています。しかし、アトピー肌の方には、肌がピリピリと痛くなったり、かゆみが発生する場合があります。

(4)炭酸ガス系入浴剤

炭酸ガス系入浴剤には、体を温める効果を促す作用があります。

お湯に溶けた炭酸ガスは皮膚吸収により直接血管の筋肉へ働きかけ血管を拡げます。その結果、全身の新陳代謝が促進され、疲れや痛みなどが回復します。そして、血液が熱を全身へと運び、体の芯まで温まることになります。身体が温まると、かゆみがひどくなる場合があるため、アトピー肌の方は注意が必要です。

塩素はお風呂用浄水器で取り除く

乾燥や湿疹がひどく、皮膚が敏感となっている場合は、さら湯が刺激となり、悪化させてしまう可能性があります。水道水に含まれる塩素は、水の雑菌の繁殖を防ぐ作用があります。しかし、この作用がアトピー肌には刺激となり、かゆみが増す原因にもなるのです。

このような場合は、お風呂用の浄水器を使い、塩素を取り除くようにしましょう。塩素除去効果をうたった入浴剤もたくさん売られていますが、冒頭で説明した通り、入浴剤に含まれる成分がアトピーを悪化させるリスクがあるため、使わない方が無難です。

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