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サプリメントや化粧品などで摂取するほか、プラセンタは注射で摂取する方法があります。プラセンタ注射は一部の病気に対する治療として使用されるほか、肌を若々しく保ちたいといった審美面の効果を求めて使用される場合もあります。そのようなプラセンタ注射ですが、副作用などはないのでしょうか。

プラセンタ注射の効果や薬剤の種類、副作用などについて解説します。

プラセンタ注射による美肌効果

プラセンタ注射薬は厚生労働省に認められている医薬品で、現在日本ではメルスモンとラエンネックの2製剤が薬事法の承認を受けています。プラセンタ注射薬の原料は国内のヒト胎盤エキスですが、サプリメントの原料は馬や豚などの動物性、または植物性のものであるという違いがあります。

更年期障害や乳汁分泌不全、肝機能障害に対して医薬品として効果を認められています。そのほか、美白や美肌、疲労などに対しても効果を発揮するといわれています。

詳しくは、『プラセンタ注射とは?』の記事をご覧ください。

プラセンタ注射で見込める症状の改善効果

プラセンタ注射において、認可を受けているメルスモンとラエンネックには、それぞれ以下の病気に対する効果が認められています。

メルスモン
更年期障害、乳汁分泌不全
ラエンネック
肝機能障害

そのほか、以下の症状に対して効果を見込めるといわれています。ただし、以下のような症状の改善を見込んでの注射の場合は保険適用外となります。

  • 疲れ、肩こり、腰痛、筋肉痛、関節痛
  • シミ、くすみ、肌荒れ、皮膚乾燥症、冷え性
  • 自律神経失調症
  • 月経困難症、生理不順
  • アレルギー疾患
  • 脳卒中後の神経麻痺
  • 胃十二指腸潰瘍
  • 膠原病

では、プラセンタ注射の方法や種類について詳しく見ていきましょう。

プラセンタ注射薬で認可されているのは2種類

前述したとおり、プラセンタ注射の薬剤は、現状「ラエンネック」と「メルスモン」の2種類です。配合されている胎盤エキスの量はラエンネックの方が多く、その分独特のにおいも少し強くなっています。また、ラエンネックのほうが胎盤エキスの量が多く分子量も大きいことから、注射するときの痛みは強くなる傾向にあります。

病気の治療目的で使用する場合、前述したように対象とする病気が異なります。しかし、美肌や美白といった美容目的で使用される場合は、あまり違いがないともいわれています。

プラセンタ注射の治療方法

プラセンタ注射は、使用できる方法が薬剤によって少し変わります。

ラエンネック
皮下注射もしくは筋肉注射
メルスモン
皮下注射のみ

なお、どちらのプラセンタ注射も、静脈への注射や点滴注射は推奨されていません。ラエンネックは、使用上の注意として静脈内注射を行わないよう記載されています。また、メルスモンはベンジルアルコールという局所麻酔薬が成分として含まれていることから、点滴注射をすると血圧低下(ショック)が起きる可能性が否定できないという見解もあります。

なお、美容や健康といった保険適用以外の効果を期待する場合、基本的には1回の注射では効果を実感できず、何度か注射を受けると効果が現れ始める傾向にあるといわれています。

プラセンタ注射の副作用

皮下注射や筋肉注射では重篤な副作用が起こることはほとんどありませんが、たまに「悪寒、悪心、発熱、発赤、発疹」などの反応が起こることがあり、この場合はすぐに投与を中止します。また、注射部位に「疼痛、発赤」などの副作用が起こることもありますが、これらは半日程度で消えることがほとんどです。

他にも、プラセンタ注射薬が「たん白アミノ酸製剤」であるためアレルギー反応が起きたり、閉経後の月経再開がみられることもまれにありますが、すぐに投与を止めれば治ります。

治療により考えられる危険性

静脈注射は投与法として認可されていない

まず認識しておきたいのは、プラセンタ注射薬の静脈注射は投与法として認可されていないということです。なぜなら臨床や実験の結果「血圧低下、ショック状態、呼吸困難、チアノーゼ、痙攣、ホルモン異常」などの症状が現れたケースがあるからです。

さらには、静脈に投与してもすぐに体外へ排出されてしまうので効果が期待できないといわれています。覚えておくと安心でしょう。

カクテル注射は事前に確認を

プラセンタ注射薬を含む複数の薬剤を混合した「カクテル注射」は、静脈注射と同様、未認可の投与法です。そのため、「血圧低下、ショック状態、呼吸困難、チアノーゼ、痙攣、ホルモン異常」などに加え、混合させた他の薬剤との相互作用が思わぬ危険を招きかねません。美容クリニックなどではカクテル注射の商品が多く紹介されていることも事実ですが、安全性を考慮し注意して治療を選択しましょう。

胎盤由来のプラセンタ注射経験者は献血禁止に

その原料がヒト由来の臓器である「ヒト胎盤エキス」であることから、プラセンタ注射薬は「理論的なリスクを否定できない」という観点のもと、プラセンタ注射薬の治療を受けた方は献血ができなくなります。ただし、内服薬やサプリメント、ドリンク剤は対象には含まれません。「注射薬」のみが献血制限の対象となっています。

まとめ

特に女性にとって嬉しい効果が期待できるとされるプラセンタ注射ですが、正しく行わなければ思わぬ副作用がもたらされる可能性があります。

  • 静脈注射、カクテル注射は避ける(点滴も同様)
  • 認可されている2製剤(メルスモン・ラエンネック)であるかを確認する
  • 皮下注射か筋肉注射の投与法で受ける

特にプラセンタ注射を美容目的で受ける場合は、上記の点を確認することをおすすめします。また、正しく使用した場合でも「悪寒、悪心、発熱、発赤、発疹」といった副作用の可能性があることや、プラセンタ注射を受けた場合は献血ができなくなるといったことを覚えておきましょう。

プラセンタ注射は、1回で実感できることは少なく、一定のペースで複数回通うことが想定されます。プラセンタ注射の施術を受けるクリニックを選ぶときは、「どこに、どのように、どのくらいのペースで」投与するのかを丁寧に説明してくれる信頼のおけるクリニックや医師を選ぶようにしましょう。

プラセンタ注射薬は、その美容形成における効果が注目されるあまり、つい化粧品のような感覚でトライしたくなるかもしれません。しかし、あくまで治療の1つであるという意識を持って正しく使うことがとても大切です。

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