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顔や足に痙攣が発生する原因とメカニズム

更新日:2017/11/29 公開日:2014/06/05

こむら返り・足がつる原因

まぶたや顔がピクピクしたり、足がつったりすることは痙攣(けいれん)の一種です。痛みやわずらわしさを伴うこれらの状態はどのような原因とメカニズムで起きるのでしょうか。ドクター監修の記事で解説します。

まぶたや顔の片方がピクピク動いたり、足のふくらはぎがつったりした経験はありませんか?自分の意思とは関係なく、急に筋肉が収縮して起こる症状を「痙攣(けいれん)」と呼びます。痙攣は全身にわたる大きなものから、身体の一部で起こる小さなものまでありますが、ここでは日常的に経験することが多い顔やまぶた、足に起こる痙攣を取り上げて、その原因とメカニズムについて解説します。

足のつり(こむら返り)の原因とメカニズム

運動後や夜間などに急に起こることが多い、こむら返り。医学的には筋攣縮(きんれんしゅく)といいます。足のふくらはぎにある筋肉が痙攣を起こし、強い痛みが出ます。ふだん、筋肉は運動神経からの指令にもとづいて収縮や弛緩をしていますが、この指令がおかしくなってしまうと、筋肉が異常な収縮をしてしまい、痛みを伴った痙攣を起こしてしまうのです。

脱水症状、カリウムやナトリウムなどのミネラル(電解質)不足、血流不足などによって神経の活動が障害を受けると、正しい指令ができなくなります。また、筋肉に疲労が蓄積することもこむら返りを誘発すると考えられています[1]。実際に、脱水状態や血流不足になりやすい夜間や、激しい運動をして筋肉が疲労した後にこむら返りが起きやすいことが知られています。

筋攣縮を起こす原因は多岐にわたり、薬剤性(スタチン、利尿剤、降圧剤、ホルモン剤など)、筋肉の病気(筋炎、筋ジストロフィー症など)、神経の病気(全身こむら返り病、Stiff-person症候群など)、内科疾患による電解質異常(甲状腺機能低下症、糖尿病、腎不全)などがあげられます。なかでもコレステロールを下げるために使うスタチンという薬や、利尿剤の内服中などに見られることがあり、薬剤を内服中の方は注意が必要です[2]。

顔の痙攣(半側顔面痙攣)の原因とメカニズム

顔の痙攣は、多くは右側か左側、どちらか片方に起こるので半側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)と呼ばれています。医学的には半側顔面スパスムといいます。眼を閉じるための筋肉や話すときに使う筋肉などが収縮と弛緩を繰り返してピクピクする病気です。顔面神経麻痺の治癒後に起こるものや、脳内で顔面神経と脳の動脈が触れることにより拍動と同期して(脈打つように)顔面が痙攣するものなどがあります[2][3]。

軽症の場合は眼の周囲だけがピクピクするだけですが、頬や口角の筋肉まで症状が広がることもあります。気になるようであれば、眼科か神経内科、脳神経外科の医師などに相談しましょう。治療は内服治療、痙攣を抑える注射、手術療法があります。

まぶたの痙攣(眼瞼痙攣)の原因とメカニズム

眼瞼痙攣は勝手にまぶたがピクピクする病気です。まぶたによる眼の開け閉めがうまくいかなくなった状態です。軽症ではまぶたが少しピクピクするだけですが、症状が進行すると、全く眼が開けられなくなる場合もあります。まぶしさや目の乾燥を感じる方も多く、ドライアイと間違えられることも多いようです[3]。

この眼瞼痙攣は、パーキンソン病などの脳の病気で引き起こされたり、睡眠導入薬や安定剤などの薬によって引き起こされたりすることがありますが、多くの場合は原因が不明です。日常生活に大きな支障が起こるので大変ですが、落ち込むと症状が悪化するといわれています。自身の心の健康を保ちつつ、眼科医と相談して自分に合った治療を選びましょう。まぶたを支えるメガネや、痙攣を抑える注射、手術などがあります[3]。

なお、眼の使いすぎや睡眠不足により健康な人に起こる目の痙攣があります。ピクピクというよりは、眼の周りの筋肉の一部に虫が這ったような感覚が出ます。これは眼瞼ミオキミアと呼ばれています。これまでに紹介した片側顔面痙攣や眼瞼痙攣とは別のもので、自然に治ります[3]。

参考文献

  1. [1]赤木龍一郎. “こむらがえり” 日医ニュース.第1315号 http://dl.med.or.jp/dl-med/people/plaza/462.pdf(参照2017-08-29)
  2. [2]水野美邦. 神経内科ハンドブック―鑑別診断と治療―. 第5版. 医学書院 2016
  3. [3]日本眼科学会.“眼瞼けいれんと顔面けいれん” http://www.nichigan.or.jp/public/disease/hoka_keiren.jsp(参照2017-08-29)

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