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急性膀胱炎の症状と原因

更新日:2018/05/21 公開日:2014/08/01

膀胱炎の症状と基礎知識

急性膀胱炎は、女性の約半数の方が一生に一度はかかったことがあるといわれるほどポピュラーな病気です。ここでは、急性膀胱炎が起こる原因とその症状、女性に多い理由を医師の監修のもと説明します。

急性膀胱炎の3つの主症状

いつもよりトイレに行く回数が多いけれど、思ったより尿が出ない。でも、まだ尿が膀胱に残っている感じがする。また、排尿時(特に後半)にヒリヒリする痛みを感じる。そんな症状が急におそってきたら、それは急性膀胱炎によるものかもしれません。

急性膀胱炎の主な症状は、排尿痛、頻尿、尿混濁(にょうこんだく)です。

排尿痛(排尿時の痛み)

急性膀胱炎では、とくに排尿の終わりに強く痛むことが多くあります。炎症を起こした膀胱が排尿によって急激に縮まり、その刺激で痛みが起こっているといわれます。 下腹部や尿道口が痛むことが多く、悪化すると、鈍痛や焼けつくような痛みになります。

頻尿

尿意を感じる回数が多くなることです。昼・夜にかかわらず、一日に10回以上、トイレに行きたくなる状態を頻尿と言います。排尿後には残尿感があり、ひどい場合には数分後にまた尿意を感じる人も少なくありません。

尿混濁

白血球が増えることで、尿の色が白っぽく濁ることです。ひどくなると血尿が出ることもあります。

ほかに、下腹部の痛み(鈍痛)や違和感(張った感じなど)、尿の臭いが強いなどの症状もよくみられます。

これらの症状は突然出ることが多く、まれに微熱が出ることもあります。ただし、38~39度の高熱になることはほとんどありません。高熱が出た場合は、悪化して、急性腎盂炎など別の病気を併発している可能性がありますので、注意しましょう。

急性膀胱炎の原因

急性膀胱炎は、細菌などが尿道から膀胱に入って感染し、炎症を起こした状態です。原因となる菌は大腸にいる大腸菌が約70%を占めますが、プロテウスやクレブシエラ、ブドウ球菌、連鎖球菌、エンテロコッカスなどが見つかることもあります[1]。これらの菌は肛門や外陰部などから尿道口に入り、尿道を伝わって、膀胱内に入り込みます。

普通なら尿道口から細菌が侵入しても、排尿によって菌が流されたり、膀胱の免疫機構が働いたりするため、感染が成立することなく膀胱炎にはなりません。ところが疲労やストレス、体調不良(かぜを引いた後など)などで体の抵抗力が落ちていると、入り込んだ菌が感染・増殖して急性膀胱炎を発症してしまうのです。

抵抗力の落ちる原因は、上記以外にも、冷え、仕事などで尿を我慢しがち、1日の尿量が少ない、などがあります。特に女性の場合、男性と比べて肛門や膣と尿道口が近く、尿道が短いという体の構造上、急性膀胱炎にかかりやすいといわれています。男性でも急性膀胱炎のような症状が起こり得ますが、別の病気が原因となっている可能性もあります。いずれにせよ、早めに病院に行くことが大切です。

なお、よく膀胱炎は「クセになる」と言われますが、急性膀胱炎はクセになる病気ではありません。しかし、上記の原因が生活の中で繰り返されることで、結果として症状がくり返し出てしまうということもあり得ます。急性膀胱炎をきちんと治療し、上記のような条件をつくらないことで、再発が予防できます。

膀胱炎の症状について、詳しくは膀胱炎の症状(1)血尿膀胱炎の症状(2)陰部の痛み膀胱炎の症状(3)腹痛膀胱炎の症状(4)発熱膀胱炎の症状(5)腰痛をご覧ください。

参考文献

  1. [1]山本新吾ほか. JAID/JSC 感染症治療ガイドライン2015―尿路感染症・男性性器感染症―, 日化療会誌2016; 64(1): 1-30
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