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産後の膀胱炎の原因と対処法

更新日:2018/05/10 公開日:2014/08/01

膀胱炎の原因と予防法

産後は膀胱炎になりやすいと言われます。産後に膀胱炎になりやすい理由とその予防法、治療(対処)法について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

産後の膀胱炎の原因と対処法

女性は男性より急性膀胱炎(以下膀胱炎)になりやすいものです。理由は、尿道の短さによって大腸菌などの細菌が膀胱内へ侵入しやすいためと、妊娠中や出産時の体内の大きな変化によるものだと言われています。ここでは、産後に膀胱炎になりやすい理由と予防法、治療(対処)法について説明します。

妊娠中の膀胱炎対策については、『妊婦・妊娠中の膀胱炎の原因と対処法』をご覧ください。

原因(1)デリケートゾーンを清潔に保てない

産後しばらくの間は、子宮の内側や膣の傷口などから粘膜や血液などの分泌物が排泄されます。これを悪露(おろ)と言います。人にもよりますが、悪露は産後3~4日くらいまで大量に出た後、次第に少なくなり、1~2ヶ月でなくなります。

また、外陰部は自然裂傷や切開により、産後7~10日間くらいまでは傷口が塞がっていません。悪露や外陰部の傷のケアをおろそかにすると細菌が繁殖し、それが尿道口から侵入して膀胱炎になりやすくなります。

対処法

悪露が出ている間は、トイレ後に消毒綿を外陰部の前から後ろに向けて当てるようにし、清潔なパッドをつけて常に清潔に保ちましょう。シャワートイレがあれば、それを使うのもオススメです。ただし、シャワーで洗い流すことで満足せず、消毒はトイレの度に必ず行ってください。

原因(2)尿を十分に排出できない

産後は一時的ですが、出産時の負担で膀胱の神経が麻痺しやすくなるため尿が出にくくなり、尿が常に膀胱内に溜まっている状態になりやすくなります。

また、分娩時の会陰の裂傷や切開による痛みでお腹に力を入れられず、そのために排尿を我慢してしまい、やはり尿が膀胱に長時間溜まった状態になってしまいます。すると、膀胱内に侵入した細菌が排出されにくくなり、増殖した細菌が感染し膀胱炎を発症します。

対処法

常に外陰部の清潔を保つように心がけ、水分を摂りこまめにトイレに行きましょう。薬で治療する場合、母乳への影響があるものがありますので、服用する前に必ず医師に相談しましょう。

産後の膀胱炎の治療法と予防法

膀胱炎にかかってしまった場合は、入院中であれば医師に相談して抗菌薬を処方してもらいましょう。市販薬については勝手に服用せず、必ずお産をした病院・医師に相談してください。

膀胱炎を放っておくと、膀胱から尿管、腎盂(腎臓の一部位)へと細菌が移動していき、腎盂腎炎(じんうじんえん)になることがあります。腎盂腎炎を引き起こすと、腰や背中が痛んだり、熱や悪寒、吐き気、全身のだるさなどの症状が現れます。さらに重くなると、細菌が腎臓から血流に乗って全身へ広がり、命に関わる事もあります。

膀胱炎や腎盂腎炎を予防するためにも、産後は膀胱炎になりやすいことを意識し、水分補給と排尿をこまめに行い、膀胱に尿が長時間溜まらないよう心掛けてください。尿が出にくいときは、下腹部を押すと出やすくなるようです。

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