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ミニリフトの内容・傷跡・ダウンタイム等について

更新日:2016/12/09 公開日:2014/07/01

ミニリフトは、皮膚を切除するフェイスリフトの一種です。頬から口元にかけての部分的なたるみを改善するため、顔全体のフェイスリフト(フルフェイスリフト)に対し、「ミニリフト」などと呼ばれています。切開する部分は、下の画像のように耳の付け根付近です。この部分を切開し、余分な皮膚を切除し、皮膚を上後方に引き上げて縫合します。

ミニリフトの施術方法

現在よく行われているフェイスリフト・顔のリフトアップの施術方法には、主には以下のようなものがあります。

  • 皮膚を剥離・切除・縫縮する方法
  • SMAS法

顔の皮膚は、最も外側にある表皮、その下の真皮、皮下組織、表在性筋膜(SMAS)、表情筋、骨膜、骨、という層になっています。SMS法は、皮下組織の下にある「SMAS」(Superfisial Musuclocutaneous Aponeurotic Sytem )という筋膜から引き上げる施術方法です。

SMAS筋膜とは、皮下組織と表情筋の間にあり、表情筋を覆っています。顔のたるみは、皮膚だけではなく、深部にある皮下組織やSMASがゆるんでいることが多く、皮膚だけを引っ張っても大きな効果が望めません。そのため、SMASから引き上げる方法が現在多く採用されています。

ミニリフトの効果とメリット

顔全体のフェイスリフトよりも傷口が小さく、目立たない上に、髪の毛で隠すことができるため、周りに気付かれずに若返りをしたい人にも適した施術と言われています。

表皮のみの施術だと効果が少なく、たるみが再発しやすいため、SMASから引き上げることが必要です。

ミニリフトの料金・手術時間・ダウンタイム

クリニックによって料金は大きく異なります。皮膚だけの処置なのか、SMAS筋膜まで処置するのかなど、施術内容と費用をしっかり確認するようにしてください。

手術時間は、SMAS法によるミニリフトの施術時間は約1時間。入浴、洗顔、洗髪については、SMAS法の場合には当日から可能です。

ミニリフトは、実際に効果があるのか?

以上がミニリフトの概要ですが、実際はどうなのでしょうか。また、メリットだけではなく、デメリットや後遺症なども気になるところです。

そこで、ミニリフトの治療について、「六本木境クリニック」院長、境隆博先生にお話を伺いました。

境先生は、形成外科医および美容外科医としてたるみ治療の豊富な経験を持ち、刺青除去手術などにおいて日本で屈指の技術力をお持ちのドクターです。

たるみ治療についても豊富なご経験がおありなので、そのご実績から、ミニリフト治療をどのように見ているのか、ご意見をお伺いします。

ドクターに聞く!ミニリフトの効果

Qミニリフトは、本当に効果はあるのでしょうか。また、効果が持続する期間はどのくらいでしょうか?

境先生:基本的にフェイスリフトは、欧米では多い手術で、欧米人向きの手術とも言われています。その理由は、顔の骨の形状にあります。頬骨の張り出した東洋人では、西洋人のようにフェイスリフトによる張力がほうれい線やマリオネットラインのような正面の部分に効果ができにくいのです。

日本では東洋人にもより効果を出すために様々な工夫がされていますが、効果を実感出来る持続期間が期待するほど長くはないと言う意見もあるようです。

Qリフト効果の持続を考えると、ミニリフトではなく、大きな切開のフェイスリフトを受けるのが良いのでしょうか。

境先生:医療行為などによって生体を傷つけることや、手術操作自体の大きさ、人体に対する影響・リスクなどを総称して「侵襲(しんしゅう)」と言いますが、大きな切開のフェイスリフトはこの「侵襲」が大きい施術です。

従来は「侵襲」が大きいほど効果があるとされていた時期もあり、侵襲の大きな術式を含む様々な方法が試みられてきました。しかし、最近では、侵襲が大きい方法が長期的にはそれほど良い結果に結びつかないと言われています。

実際、フェイスリフトの効果は一生持つわけではありませんが、合併症を生じてしまうと、それは一生続く可能性があります。たるみは進行しますので、侵襲がなるべく少なく、何度でも手術ができるような手術がよいと思います。

私がミニリフトを行う場合は、SMAS法で皮下組織から引き上げると同時に、「スプリングスレッド」という糸による施術を併用することで、切開・剥離は最小限に抑えています。

ミニリフトのデメリット、注意点

Qミニリフトのデメリット・合併症、後遺症や、施術を受ける際の注意点などについて教えてください。

境先生:切るリフトアップ施術にも言えることですが、最大のデメリットや注意点は、「どんな名医が行っても、やはり傷痕が目立つことがある」ということです。

耳の付け根部分を切開し、その部分の皮膚を除去して引き上げて縫合するので、もみあげの位置が本来の位置からずれてしまい、「毛髪が生えていそうなところに生えていなくて、生えていなさそうなところに生えている」という、パッチワーク状になってしまうことがあります。これを解決するために、植毛を行うという方法もあります。

また、切る手術による傷痕(瘢痕)の色は白いので、白人であれば目立ちませんが、東洋人の場合はかなり目立つ場合があります。上述のもみあげの変化についても、白人で髪の毛の色が薄い場合はそれほど目立たなくても、髪の毛の黒い東洋人ではことさらに強調されます。

この他、耳介が立って耳が大きく見える・耳たぶが伸びて三角に見えるなどの耳の変形など、普段診療をしていると、修正手術が必要となるほど高度な変形を目にすることがあります。

つまり、髪の毛をアップにしたりショートにしたり耳を髪の毛でかくすことなく暮らしてゆくこと前提では、実は傷跡がかなり目立つこともある、ということは事前に知っておいていただきたいと思います。

ミニリフトに替わる治療

Q:ミニリフトで一般のフェイスリフト手術と比較すると傷口がずっと小さいとは言え、傷が目立つなど手術後に問題が発生するリスクもあります。それでは、他にどのような治療で頬のリフトアップをすればいいのでしょうか。

境先生:前述の通り、私は現在「スプリングスレッド」という糸による施術を併用することで、切開・剥離は最小限に抑え顔の正面までの効果を出しています。しかも、最近では高齢者で皮膚が余っている方にもスプリングスレッドを上手く用いることで、切開を行わずスプリングスレッドだけでも99%対処できると考えています。

個人的には、糸によるリフトアップの一種である、スプリングスレッド(スプリングリフト)を「ストレート法」と呼ばれる手法で入れるリフトアップが最も適していると考えています。

スプリングスレッドは、フランス産の伸縮性に優れた糸(上図)をたるみの気になるところに挿入し、糸の突起を皮下組織に引っかけ、カーブをかけながら引っ張るリフトアップです。それによって下垂してしまった組織のボリュームを元の位置に移動させていき、凸凹が平らになるように仕上げます。 手法は「ストレート法」と「エックス状の挿入法」の2つがあり、どちらを採用しているかはクリニックによって異なります。

ストレート法は、上図のように、1本1本を顔のたるみ具合に合わせて、バラバラに自由に入れていく方法です。対してエックス上の挿入法は、顔に入れた糸をまとめ、頭側の糸で吊るしてエックス状に挿入します。

エックス状に挿入すると、顔は一方向に引っ張られることになり、ストレート法のように、たるみの症状に合わせて微妙に引っ張り具合に変化をつけるということができません。また、まとめた糸を固定する部分に集中的に負荷がかかり、偏頭痛などの痛みや、ゆるみが生じやすいと考えられます。

また、エックス状の挿入は、ストレート法に比べて異物が入りやすくなるため、異物反応や感染のリスクが高まります。

これらの特徴があるため、頬のリフトアップには、スプリングスレッドを「ストレート法」で入れるのをおすすめしています。

Q:確かに、「ボリューム改善」「ダウンタイムの短さ」「術後の問題発生リスクの低さ」など、全てにおいて、スプリングスレッドは頬のたるみ改善に適していそうですね。気になるのが「長持ちするのか」という点ですが、いかがでしょうか。

境先生:スプリングスレッドは、伸縮性と共に、耐久性にも優れた糸です。そのため、ストレート法で入れ、余計な負荷がかからないようにすると、切る手術と同等、または手術を上回るくらい効果が長続きします。

ただし、使用する糸の本数と挿入時の引っ張り加減によって、かなり変わります。ほとんどの医師は、後戻りすることを見越し、強めに引き上げる方法を採用していると思われます。しかし、バネを伸ばしっぱなしにすると早く劣化するように、スプリングスレッドも強く引っ張った状態で留置すると、早期に劣化し、緩んでしまうと考えられます。

糸の本数や引っ張り加減は、医師の判断や考え方によって大きく異なります。 また、前述の入れ方の方式(ストレート法 or エックス上の挿入法)の違いもありますので、もし頬のリフトアップをスプリングスレッドで行う場合は、内容をよく確認するようにしてください。

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