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疲れ目に効く目薬の正しい選び方・使い方

更新日:2017/12/20 公開日:2014/09/01

疲れ目の正しいケア方法

疲れ目のための市販の目薬の選び方から正しい使用法、保管方法までドクター監修の記事でお伝えします。症状に適した目薬を選び、安全に使用するために必要な目薬の基礎知識を知っておきましょう。

目薬

一般用(市販)医薬品の目薬は、疲れ目やドライアイなど症状により細分化されており、その用途ひとつに対してもたくさんの種類があります。まずは、目薬の主な種類を知っておきましょう。

目薬の種類

私たちがドラッグストアなどで入手できる目薬には、主に次のようなものがあります。

一般点眼薬

充血や疲れ目、かすみ目、眼病予防、紫外線が原因の眼炎などの症状を主な対象とした点眼薬です。疲れ目に効果的とされる目薬に含まれる成分には、「メチル硫酸ネオスチグミン(目のピント調整をする)」、「L-アスパラギン酸カリウム(新陳代謝促進)」、「タウリン(眼組織の活性化)」、「ビタミンB12:シアノコバラミン(目の疲れをとる)」、「ビタミンB2:リボフラビン(粘膜を保護する)」、「ビタミンB6:塩酸ピリドキシン(組織の新陳代謝を促進する)」、「ビタミンE:トコフェロール(抗酸化作用、血行促進作用)などがあります。

使い方を注意したいものとしては、血管収縮剤である「塩酸ナファゾリン」、「塩酸テトラヒドロゾリン」、「塩酸フェニレフリン」などです。これらは充血した血管を収縮させて見かけの赤みを取るだけですので、ごまかしているだけにすぎません。使用には十分気をつけたい薬剤です。痛みや目やになど、何かしらの目の症状がある場合はまず眼科専門医を受診して下さい。

抗菌性点眼薬

ものもらい、結膜炎、目のかゆみ、眼瞼炎などの症状に対応する細菌感染用の目薬です。このような症状に効果的な主成分は「スルファメトキサゾール」という、細菌の生育を抑制する作用を持つ抗菌薬(サルファ剤)です。

抗生物質と抗菌薬は厳密にいうと異なり、病院等で処方される抗生剤点眼とは区別されます。

抗菌薬、抗生剤が必要な病態がある場合は、眼科専門医を受診して治療方針を立てて使用することが重要です。

人工涙液

疲れ目、ドライアイ、コンタクトレンズ装着時の不快感に対応している目薬です。主な成分として涙と同じような成分である「塩化ナトリウム」や「塩化カリウム」、角膜を保護する働きの「コンドロイチン硫酸ナトリウム」、保湿効果のある「ヒアルロン酸ナトリウム」があります。水分を補うという意味では防腐剤の入っていない人工涙液点眼で十分でしょう。また、花粉症や眼にゴミが入ったなど、眼を洗いたいときにも、防腐剤の入っていない人工涙液点眼で洗うように点眼する方法もおすすめです。ドライアイに関しては近年涙液成分の一つであるムチンを補う点眼薬が出ていますが、これらは医師の処方箋が必要です。

洗眼薬

目の洗浄や眼病予防を目的とした目薬です。水泳や海水浴の後に使用されることが多いのですが、実は目に関して言うと、日々洗う習慣は必要なく、むしろ、ドライアイなどの原因となりうるためにあまりおすすめはしません。実際に花粉やホコリなど目に入った異物を除去するために効果があるとの報告もありますが、まつげや上まぶたの皮膚に付着した汚れが逆に目に入ってしまうことがあり、注意が必要です。手も洗いすぎると荒れてしまうのと同じで、涙でもともと保護されている目の表面を洗浄する習慣は不必要です。洗いすぎは逆に眼を傷つけやすい状態にしてしまうことを知っておいてください。ただ、埃や花粉などの多いところで長時間作業等を行い明らかに目に何か入っていると感じられる場合は、顔(目の周り)を水道水等できれいに洗ってから目を洗浄するとホコリを有効に取り除けます。

コンタクトレンズ装用液

コンタクトレンズの装用をスムーズにするための目薬です。ソフトやハードなどタイプ別のものや、全種に対応した装用液もあります。

目薬の正しい使い方

目薬の正しい使用方法や保管方法を知っておきましょう。

目薬のさし方

目薬を使用する際には、必ず手を清潔にしてください。また、容器の先が目やまつ毛に当たらないように注意しましょう。点眼後しばらくは、目頭を軽く押さえながら目を閉じたままでいます(目にさした点眼液は最初の1分で約5~6割、3分で8割、5分でほぼ100%が目の粘膜に浸透します)。

2種類以上の目薬をさす場合は、少なくとも5分以上の間隔を空けてください。コンタクトレンズも同様に、点眼後5分以上経ってから装着しましょう。目薬は多量に点眼すればそれだけ効果があるわけではないので、使用説明書に記載してある回数を守ることが大切です。実際、涙の溜まる量は点眼液の一滴よりも少ないため、点眼薬を1滴だけ使用しても目から必ずあふれてしまいますので、たくさんさしてももったいないだけです。

目薬の保管方法

温度の高いところや、直射日光が当たるところでの保管は避けてください。なるべく涼しい場所に保管しましょう。開封後は、点眼をするたびに空気に触れるために含有成分の劣化や汚染の可能性が出てきますので、使用期限を守ってください。特に表記や指示がない場合には、開封後1か月が目安となります。

市販の目薬での点眼では症状がよくならない場合は、早めに眼科のドクターの診察を受けましょう。意外に多いのは、市販薬を1週間使用してもよくならず悪化してから受診されるケースです。くれぐれも適当に点眼薬を使用するようなことをせずに、何か気になる症状や所見がある場合は、必ず早急に眼科受診をしてください。