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ほうれい(法令)線を解消する整形手術・たるみ治療

更新日:2016/12/09 公開日:2014/08/18

鼻の両脇から唇の両端に伸びる2本の線、ほうれい線。ほうれい線が目立つと老けて見えてしまうため、改善したいと思っている女性は多くいます。しかし、クリニックでの治療は種類が多く、どれを見ても良いことが書いてあるため、「何を選べばいいのか分からない」という方は多いのではないでしょうか。

そこで、ほうれい線を改善する治療について、「六本木境クリニック」院長、境隆博先生にお話を伺いました。

「六本木境クリニック」院長、境隆博先生

境先生は、形成外科医および美容外科医としてたるみ治療の豊富な経験を持ち、刺青除去手術などにおいて日本で屈指の技術力をお持ちのドクターです。

ほうれい線が目立つようになるのはなぜ?

Q:ほうれい線はどのようなメカニズムで目立つようになってしまうのでしょうか。

境先生:ほうれい線の改善目的に来院される患者さんのお話を聞くと、皆さん「ほうれい線が深くなった」とおっしゃいます。しかし実際は、ほうれい線が深くなったわけではなく、頬が老化によって下垂し、ほうれい線に覆いかぶさることで深く影がついて見えているのです。

解剖学的に詳細に表現すると、頬の脂肪は三角形の形をしていて、ほうれい線は三角形の底辺の部分にあたります。ほうれい線だけではなくゴルゴラインもマリオネットラインも頬部脂肪を中心としたボリュームの下垂・ボリュームのピークの移動により目立つようになります。こめかみがくぼむのもほぼ同じ原因です。

加齢により、支持組織がゆるみ下垂すると、下垂した組織の下側は下垂したボリュームが溜まり、前方に突出します。つまり、ほうれい線に皮膚や脂肪が覆いかぶさったような状態で、これによってほうれい線が深くなったように見えます。

また、ほうれい線の下内側(くちびる側)はコラーゲン線維や筋線維を多く含むため下垂が生じにくい丈夫な構造をしていますが、上外側(ほほ側)は支持組織が弱く、ゆるみや下垂が生じやすくやすくなっている点も、ほうれい線が加齢とともに目立つようになりやすい原因の1つです。

ほうれい線の注入治療について

Q:ほうれい線を改善するための治療として、ヒアルロン酸などの注入治療が人気です。手軽で副作用も少ない印象ですが、デメリットはないのでしょうか。

境先生:まず、ヒアルロン酸注入治療をご検討の方にお伝えしないといけないのは、ほうれい線の周辺は動脈塞栓(動脈が急性に詰まってしまう現象)の危険部位である、ということです。実際、ヒアルロン酸注入によって血管が詰まり、その影響で鼻の皮膚が溶けてしまい、皮膚潰瘍がなかなか治らず、目立つ傷跡になってしまったという患者さんの相談を受けたことがあります。韓国では、ヒアルロン酸の逆行性動脈塞栓による脳梗塞や失明などの症例が報告されています。

そこまでひどくはなくとも、他院でヒアルロン酸注入をした患者さんの症例を見ていると、良く動く部位に注入系の治療を行っても、表情筋の動きによって皮膚内のヒアルロン酸が不自然な部位に移動し、かえってほうれい線が目立つようになってしまったり、口の横が膨らんで、言葉は悪いのですが、犬を彷彿とさせるような顔貌になってしまっている患者さんが多い印象です。

多量のヒアルロン酸や、持続性の高い注入剤を入れると、注入した部位が強くふくらみ、一見して「注入治療をした」とわかる容貌となってしまうことがあります。また、注入直後の仕上がりはよくても、トコロテンのように押されたり、重みによってボリュームが下垂し、注入した部位の下に影響が出てしまいます。マリオネットラインが目だったり、顔の輪郭が四角くなってしまうことも多いようです。

再生医療によるほうれい線治療

Q:ヒアルロン酸注入によるほうれい線治療にも欠点や大きなリスクがあることが分かりました。それでは、最近人気の再生医療はどうなのでしょうか。

境先生:皮膚に成長因子などを注射し、その部位を盛り上がらせる再生医療の最大の欠点は、注入時に仕上がり・結果が読めないことです。これは脂肪注入でも同じですが、有名な先生の脂肪注入で、注入直後はほれぼれするような仕上がりだったのに、たった数か月で吸収されて元に戻ってしまったり、成長因子製剤を注射した部分が不必要に大きく膨らんでシコリになるなど、トラブルはかなり多い印象です。

また、照射系治療や金の糸、その他の「皮膚を若返らせる」と言われる糸によるリフトアップ治療も、最終的な仕上がりや結果は不明です。施術による腫れで一時的に改善して見えますが、腫れが引くと元に戻ってしまい、効果が一時的な場合が多くみられます。

※糸の治療について詳しくは、『糸を使った切らないリフトアップ治療の種類と効果』をご覧ください。

ほうれい線を改善するのにお勧めの治療

Q:ほうれい線を改善するためには、やはり「切る治療」がよいのでしょうか?

境先生:残念ながら、ほうれい線については、切るフェイスリフトもほとんど効果がなく、傷跡などのデメリットが上回ってしまいます。『頬のリフトアップ治療の種類と効果』でお話ししたように、切るリフトアップ治療によって顔の側面を切って横から皮膚を引き上げても、ほうれい線のある顔の中央までは、その引き上げによる張力はおよびにくいのです。

ほうれい線について私の一番のおすすめの治療方法は、やはり、伸縮性のあるフランス製の糸、「スプリングスレッド」を使った治療です。

前述の通り、切るリフトアップは顔の中央部分にはあまり効果がありませんし、その他の治療は術後にトラブルが発生したり、効果がない、もしくはすぐに元に戻ってしまうなどのリスクがあります。

その点、スプリングスレッドによる引き上げ治療であれば、物理的に下垂した部位のボリュームを持ち上げるので確実に効果が見込めます。伸縮性のある糸を使用するため、表情筋の動きに合わせて自然に伸び縮みし、効果の持続性が高いのもおすすめの理由です。また、安全性の高い素材を使用しているため、正しく施術が行われれば、後遺症の心配もほぼありません。

※スプリングスレッドを使ったリストアップ治療について詳しくは、『スプリングスレッドの効果とデメリット』をご覧ください。

【取材先:六本木境クリニック】

  • 所在地:東京都港区六本木3‐7‐1 THE ROPPONGI TOKYO 207
  • TEL:03‐6441‐0691
  • 診療時間:平日11:00~19:00、土日祝 10:00~18:00
  • 休診日:水曜日
  • http://www.roppongi-sakai-clinic.com/

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