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頭皮湿疹によいシャンプーの選び方

更新日:2017/10/23 公開日:2014/10/01

頭皮のかゆみやフケといったトラブルを引き起こす頭皮湿疹は、さまざまな原因によって引き起こります。その原因の中には、カビやアレルギーによるものもあり、改善するためには原因に応じた対処が必要です。そのため、原因ごとの症状を知ることは、早期発見・早期治療につながります。

ここでは、頭皮湿疹について以下のことをまとめます。

  • 頭皮湿疹の原因別の種類
  • 頭皮湿疹におすすめのシャンプー
  • 頭皮湿疹のセルフケア
  • 頭皮湿疹の皮膚科での治療方法

まずは、頭皮湿疹を改善するための基本となる「頭皮湿疹の原因と種類」を解説します。

頭皮湿疹の種類と原因

頭皮に湿疹ができる原因はさまざまで、見誤ると対処法を間違ってしまうこともあります。代表的な頭皮湿疹には以下のような種類があります。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)は、脂漏性湿疹とも呼ばれます。頭皮に限らず、以下のような箇所に発生します。

  • 頭皮
  • 顔の小鼻のまわり
  • 耳の後ろ
  • わきの下など

頭皮に発症した場合は髪の生え際がベトついたり、かゆみが出たりします。主な原因はカビや細菌が繁殖して炎症を起こすことで、悪化すると頭皮が荒れて、フケを生じたり加齢臭のようなにおいを発することもあります[1]。また、症状が悪化すると脱毛しやすくなるのも特徴です。

皮脂欠乏性湿疹(乾皮症)

頭皮のバリア機能が低下し、乾燥して角質がはがれた状態です。皮膚がガサガサしたり、白い粉をふいたようになったり、ひび割れて痛みやかゆみも出ます。

主な原因は、頭皮の乾燥です。特に冬には頭皮も乾燥しやすいので、皮脂欠乏性湿疹が見られることが多くなります。シャンプーによる洗いすぎも乾燥を招くので要注意です[2]。

アトピー性皮膚炎

かゆみのある湿疹が眼のまわり、ひじやひざの裏側、耳など、全身のいたるところにできるのがアトピー性皮膚炎の特徴です。アトピー性皮膚炎を患っている方には頭皮のかゆみ、フケといった症状に悩んでいる方が多くいます。原因はアレルギー反応ともいわれていますが、はっきりしたことは解明されていません[3]。

接触性皮膚炎(かぶれ)

頭皮に接触した物質の刺激やアレルギーによって発生する湿疹で、それぞれ「刺激性皮膚炎」と「アレルギー性皮膚炎」に分けられます。どちらも刺激物質に触れると、数時間以内に赤く腫れあがる症状が出ます。ヘアカラー剤やシャンプー、リンス、整髪料なども原因となる場合があります[3]。

頭皮湿疹によいシャンプーの選び方

頭皮の湿疹に対するセルフケアの中で、シャンプー選びは非常に重要です。ただし、湿疹の原因によっては選ぶシャンプーの特徴が異なってきます。また、接触皮膚炎は原因を取り除けば治る病気のため、シャンプー選びというよりは原因となっている物質を特定することが大切になります。原因がシャンプーとは限らないことから、シャンプー選びに関しては記載していません。まずは主なシャンプーの特徴をチェックし、頭皮湿疹の原因に応じたシャンプーの選び方をご紹介します。

シャンプーの主な種類

シャンプーは、配合される洗浄成分によって以下の3つに分けられます。

高級アルコール系
主に石油由来の高級アルコールが原料となっている合成界面活性剤が使われています。泡立ちがよく、程よい洗浄力を持っている一方で、人によっては石油由来の界面活性剤では刺激が強すぎる場合もあります。
石けん系
天然由来の油脂をアルカリで反応させた石けん系の界面活性剤が使用されています。古くから使われてきたため好む人も多く、強い洗浄力を持っています。しかし、必要以上に皮脂を取り去ってしまう可能性もあります。
アミノ酸系
天然由来の高級脂肪酸とアミノ酸で作られた界面活性剤を使用したシャンプーです。3つのシャンプーの中でもっとも肌にやさしく、肌の乾燥しやすい方や肌の敏感な方も使用できます。ただし、洗浄力はあまり強くありません。

このような洗浄成分による分け方とは別に、有効成分が配合された医薬部外品扱いのシャンプーもあります。

脂漏性皮膚炎におすすめのシャンプー

頭皮湿疹が脂漏性皮膚炎により引き起こされている場合、皮脂の過剰分泌と繁殖しすぎたカビが原因です。基本的には、合成界面活性剤の配合されたシャンプーを避け、刺激が比較的少ない無添加の石けんシャンプーを選ぶとよいでしょう。無添加石けんシャンプーは、成分表示が「水」と「石けん素地(カリ石けん素地)」のみのシャンプーです。また、症状が悪化しているときには、医薬部外品で抗真菌剤配合のシャンプーを使用するのもよいでしょう。

ただし、脂漏性皮膚炎はケアが遅れると慢性化し、再発しやすくなります。悪化しているようでしたらセルフケアだけにこだわらず、皮膚科を受診することをおすすめします。

皮脂欠乏性湿疹におすすめのシャンプー

皮脂欠乏性湿疹は、頭皮の乾燥が原因となっています。もし現在使用しているシャンプーが高級アルコール系のシャンプーであれば、より低刺激で乾燥肌に適しているアミノ酸系シャンプーを試すことをおすすめします。

高級アルコール系とアミノ酸系のシャンプーは、成分表示での上位5番目以内に記載されている成分名で見分けることができます。「ラウリル硫酸」や「ラウレス硫酸」「スルホン酸」のつく名前の成分が配合されている場合、高級アルコール系のシャンプーです。一方、アミノ酸系シャンプーでは「グルタミン酸」「メチルアラニン」などが名前に含まれる成分名があれば、アミノ酸系シャンプーといえます。

アトピー性皮膚炎におすすめのシャンプー

アトピー性皮膚炎の場合、肌のバリア機能が低下してシャンプーの添加物や界面活性剤といった成分が頭皮に浸透しやすい状態です。このことから、脂漏性皮膚炎と同じく無添加で合成界面活性剤の配合されていない無添加石けんが適しています。特に、コールドプロセスという製法で作られた固形石けんは、ホットプロセス製法で作られた石けんにはない保湿成分が残っており、洗浄力がマイルドになっているためおすすめです。

ただし、頭皮湿疹は自分で肌の状態を確認するのが難しい部分です。そのため、できれば自己判断せずに皮膚科医に早期に相談することをおすすめします。

頭皮湿疹の予防と改善の頭皮ケア

どのような原因のものであれ、かゆみやフケといったやっかいな症状の現れる頭皮湿疹は予防・改善したいものです。ここでは、頭皮湿疹の予防や改善のために日常生活の中で気をつけられるポイントを解説します。

頭皮湿疹を予防する頭皮ケア

頭皮湿疹は、ストレスや睡眠不足、不規則な食生活は肌の大敵です。以下のポイントを見直し、規則正しい生活習慣を送るよう心がけましょう。

  • ストレスを溜めない
  • しっかり睡眠時間をとる
  • バランスのとれた食事

ビタミンB群、特にビタミンB6やB12は肌荒れや皮膚の炎症をおさえ、免疫力を高める働きを期待できるものです。食事内容を見直して不足していると感じる場合には、積極的に摂取するようにしましょう。

また、特に慢性化しやすい脂漏性皮膚炎による頭皮湿疹の場合は、できるだけ毎日髪を洗うことも大切です。

頭皮湿疹を改善する頭皮ケア

頭皮湿疹の改善の基本は、原因に合ったケアと言えるでしょう。以下の3つを心がけてください。

  • 適切な洗髪
  • 食生活の見直し
  • 睡眠時間をしっかりとる

前述したシャンプーの選び方も参考に、頭皮湿疹の種類に合わせたシャンプーを使用しましょう。また、脂漏性皮膚炎の場合は、脂質の多い食事やアルコールの飲みすぎ、日ごろの食生活を見直すことをおすすめします。また、睡眠時間をしっかりとりストレスをこまめに発散することも大切です。

しかし、頭皮湿疹の種類を素人判断で自己流にケアを続けることはおすすめできません。シャンプーの見直しなどのセルフケアを行ってみても症状が改善しない場合や悪化する場合は、早めに皮膚科に相談しましょう。

頭皮湿疹の薬での治し方

頭皮湿疹で皮膚科を訪れると、皮膚科では湿疹の種類に合った治療を行います。たとえば、脂漏性皮膚炎の場合、原因となっているカビの増殖を撃退するため抗真菌薬の塗り薬が処方されます。また、炎症にはステロイドが処方される場合もあります。このほか、抗アレルギー剤やビタミン剤を処方されることもあります。

皮脂欠乏性湿疹の場合は、保湿剤、ステロイドの塗り薬、かゆみを抑えるための内服薬として抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などを使用して治療が行われます。また、アトピー性皮膚炎の場合も、炎症を鎮めるステロイドの塗り薬などが処方されます。

接触性皮膚炎の場合は、原因物質を突き止めるのと同時に、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などが症状に応じて使用されます。

まとめ

なかなか治らない頭皮湿疹の原因は、皮脂や雑菌の繁殖、頭皮の乾燥など、1つではありません。原因を突き止め、その原因に応じた対処をすることが大切です。頭皮湿疹ができている場合のシャンプー選びも、原因に応じたものを選びたいところです。

  • 脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎の場合は無添加石けんシャンプー
  • 皮脂欠乏性湿疹の場合はアミノ酸系シャンプー

それぞれ、上記のようにシャンプーを選びましょう。また、シャンプーや生活習慣の改善をしてもなかなか治らない場合は、それ以上の自己判断は避けて早めにクリニックを受診し、適切な治療を受けてください。

参考文献

  1. [1]坪井良治. “ふけ” 美容皮膚科学 改訂2版.宮地良樹ほか編.日本美容皮膚科学会監修. 南山堂 2009;664-669
  2. [2]赤坂俊英. “皮膚の汚れと洗浄,pH” 美容皮膚科学 改訂2版 宮地良樹ほか編. 日本美容皮膚科学会監修. 南山堂 2009;91-101
  3. [3]デニス・L・カスパーほか編,福井次矢ほか監修.ハリソン内科学第5版.メディカル・サイエンス・インターナショナル 2016; 352-354

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