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学習障害(LD)の原因と治療方法

更新日:2016/12/09 公開日:2014/10/01

発達障害・子供の精神障害

特定の能力の習得が困難なため、日常生活に支障をきたすこともある学習障害。障害を正しく理解することが、サポートへの第一歩です。この学習障害の原因や症状、治療法について、ドクター監修の記事で解説します。

学習障害(LD)の原因と治療方法

知能の遅れが見られないにも関らず、社会で生活する中でさまざまな困難がある学習障害。障害を正しく理解することが、サポートへの第一歩です。それでは、学習障害とはどのようなものなのでしょうか。こちらでは、症状や原因について解説します。

学習障害の原因と症状

学習障害というのは、知的発達そのものに明らかな遅れがあるわけではないにも関わらず、話す・聞く・書く・読む・計算するまたは推論する、という能力のうち、特定分野だけを極端に苦手としている状態のことです。

例えば「国語の勉強は普通に出来るのに、算数の問題だけ全く解けない」「会話能力には問題ないのに、本を読むのが極端に遅く、内容も満足に理解していない」といった場合、学習障害の可能性が高いと言えます。

これは、中枢神経系の機能になんらかの障害があることが原因と推測されていますが、具体的にどのような機能障害を起こしているのかは分かっていません。親族に学習障害の人物がいる場合に発症率が向上することから、遺伝的素因が強いと考えられています。

種類別の診断基準と治療方法

ひとくちに学習障害と言っても、複数の種類が存在しています。こちらでは、特に多く見られる、読字障害・算数障害・書字表出障害の3種類の学習障害について、診断法、治療法を解説していきます。

読字障害

昔はディスクレシア、失読症などと呼ばれていましたが、近年は学習障害の1つと見なされるようになりました。

単語認識力が低く、読書スピードが遅い、加えて内容の理解度も著しく低い、といった特徴が見られます。診断は、学年相応の読解力があるかどうかをもとに診断されるのが普通で、通常7歳までに読字障害の有無を判断することが可能とされています。

治療教育プログラムとして、文字と音を正確に関連づける治療法が最初に行われます。まずはこの技能を習得し、音の節や単語など目標を広げていきます。

算数障害

計算能力が低く、簡単な四則計算を暗算することが出来ません。一方、会話、読み書きといった能力は平均に達しているため、最初はただ「算数が極端に苦手」といった見方をされることもあります。

診断は、年齢、学年、教育水準に応じた計算力を持っているかどうかを元に診断を行います。

簡単な足し算、引き算からやり直し、反復練習を積む治療教育を行うほか、他の分野において十分な結果を出した場合にしっかりと褒めるなど、心理教育を行って精神的な困難を取り除く治療が行われることもあります。

書字表出障害

文章を書くことが苦手で、日本語の文法的ミスを繰り返す、句読点の打ち方が不自然、といった特徴が小学生のうちに現れます。本人の理解力に合わせて文法を1から覚えさせる、文字のつづりや文章の書き方の練習を継続して行うなどの治療教育が行われます。

特に多く見られる学習障害について紹介しましたが、上述した学習障害のほか、幾何学障害、音韻的読字障害といった種別、さらには特定不能の学習障害も存在します。

また、上記のような症状に思い当たったとしても、すぐに学習障害だとは決めつけず、確定診断は専門家に任せるようにしましょう。