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思春期・反抗期の子どもが抱えがちな悩みと葛藤

更新日:2016/12/09 公開日:2014/10/01

反抗期・思春期の子育て

親として、悩みの多い思春期をどのように捉えるべきなのでしょうか。思春期の葛藤がどのような意味を持つのか、そしてどのような精神状態になった場合に注意が必要なのかなど、子どもの思春期の向き合い方について専門ドクター監修の記事で解説します。

思春期

親として、悩みの多い思春期をどのように捉えるべきなのでしょうか。思春期の葛藤がどのような意味を持つのか、そしてどのような精神状態になった場合に注意が必要なのか、など、子どもの思春期の向き合い方について解説します。

思春期に抱きがちな悩み・葛藤とは

思春期を迎えるというのは「子どもから大人への成熟過程に入った」ということを意味します。二次性徴を伴うことから身体的成熟に目がいきがちですが、実際は「生きる意味」「自分の価値」といった、ものごとの本質的部分にも目が向き、精神活動が複雑になって自我を確立する時期でもあるのです。そのため、思春期の子どもは心が不安定になり、悩みも増えがちです。では、思春期の子どもに多い悩みとはどういったものなのでしょうか。

親との葛藤

自我が芽生えてきたことで、親や教師といった権威に盲従することに疑問を持つようになります。思春期と反抗期が重なるのはそのため。要するに、自分の頭で考え納得したことしか信じないようになっていくわけです。

自分探しの時期

精神活動が複雑になり「自分とは何か」という問いを持つようになります。また、いつかは自分の力で生きていかなければならないという事実に気づき始め、親からの精神的自立が始まるのです。しかし、まだ親に依存する子どもの心を持っているため、自立と甘えの間で葛藤することになります。

身体的変化への当惑

二次性徴を迎えて身体が急速に大人になっていきますが、それに比べて精神的な発達は非常に緩やかです。そのため心は身体の変化について行けず、精神が不安定になってしまいます。

他人の評価に対する不安

思春期を迎えて精神活動が複雑になると、徐々に自分を客観視できるようになります。それと同時に他人からの評価が気になりだします。他人から悪い評価を下されることに怯え、他人の顔色をうかがいながら生きる、といった苦しさを知ることにもなります。

万能感の揺らぎ

幼少期は「将来は何にでもなれる」「自分が世界の中心である」といった万能感を少なからず持っています。しかし思春期を迎えて自分を客観視できるようになると、そういった万能感は一気に崩れ、現実的な価値観のなかに放り出されてしまうのです。この不安もまた、思春期の悩みや葛藤を生む大きな原因でしょう。

悩みと病気を見分ける

ここまで述べたように、思春期に多くの悩みを持つのはごく自然なことです。だからといって「思春期に気分が落ち込むのは当然」と安心してばかりもいられません。なぜなら思春期の精神的不安定を発端として、精神疾患を発症してしまう例も少なからず存在するからです。

周囲は、思春期の子どもを見る時は常に「悩み」と「病気」の両方の視点を持つ必要があります。特に注意するべき病気としては、妄想や幻覚などを伴う精神疾患の統合失調症、痩せたいという思いが暴走する摂食障害などが挙げられます。

思春期というのは悩み、精神的不安定の果てに早急に治療するべき精神疾患にかかりやすい時期でもあるのです。悩みや苦しみが強く、社会生活に明らかな支障が出ているような場合は、早めに精神科、思春期外来を受診したほうが良いでしょう。精神疾患は早期発見、早期治療がもっとも重要です。