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身長が伸びない?親が発見できる「思春期早発症」の症状・原因と治療法

更新日:2018/05/10 公開日:2014/10/01

反抗期・思春期の子育て

思春期が、本来より2~3年早く訪れる思春期早発症。思春期が早く始まることで、どのような問題が起こるのでしょうか。ここではドクター監修のもと、思春期早発症の原因や症状、治療法について詳しく解説します。

思春期早発症

成長期に身長が伸びない病気には、成長ホルモンや甲状腺ホルモンの病気、染色体の病気(ターナー症候群やプラダー・ウィリー症候群など) 、骨や軟骨の病気(軟骨異栄養症)などがあります。早期発見することで障害予防できるものも少なくありません。

その中で親がお子さんの成長をしっかりみることで発見できる病気に思春期早発症があります。思春期早発症は思春期が本来より2〜3年早く訪れるものです。思春期が早く始まることでどのような問題が起こるのでしょうか。ここでは、思春期早発症の原因や症状、治療法について詳しく解説します。

思春期早発症とは?

思春期早発症というのは、思春期が本来の年齢より早く訪れる症状です。思春期とは、一般的には男児であれば12歳頃、女児であれば10歳頃から始まる、心身ともに子どもから大人へ変化していく時期のことを言います。この時期が通常より2~3年ほど早く始まってしまうのが、思春期早発症です。

思春期早発症の原因

主な原因は、脳の視床下部にある下垂体が早いうちから活動をはじめ、卵巣、精巣に命令を送り始めてしまうことです。このタイプを「中枢性思春期早発症」と呼びます。

さらにこの「中枢性思春期早発症」は、脳内の腫瘍や脳炎後遺症が影響する「器質性中枢性思春期早発症」と、詳しく脳を検査しても異常が見つからず、体質的な問題によって発生すると考えられる「特発性中枢性思春期早発症」の2つのタイプに分けられます。「特発性中枢性思春期早発症」は女児に多く見られます。また、副腎腫瘍や性腺腫瘍によって起こる「末梢性思春期早発症」もあります。

思春期早発症で問題となること

思春期早発症によって発生する問題として以下の3つがあります。

1. 早いうちに体が完成してしまうため、一時的には身長が伸びるが、小柄のまま身長がストップする

2. 幼いうちに月経、乳房の膨らみ、陰毛の発生などが起き、本人や周囲が戸惑う

3. 場合によっては、脳内に思春期早発症を引き起こしている病変がないかの確認が必要となる

これらの問題に幼いうちから悩まされることは、本人、保護者にとって精神的に大きな負担となります。また、早いうちに二次性徴が現れることで、学校でからかわれる、いじめられる…といったリスクもあり、不登校などの要因になることも考えられるでしょう。

主な治療法

原因によって治療法は異なってきます。

「器質性中枢性思春期早発症」の場合は、腫瘍が原因となっているのであれば、その腫瘍を手術で摘出します。手術での摘出が難しい場合は放射線治療などが行われます。脳炎後遺症や水頭症が原因となっている場合は薬物治療となります。

「特発性中枢性思春期早発症」の場合も薬物治療を中心とした治療が行われます。Gn- RH(LH-RH)アゴニストという薬品を注射して、精巣、卵巣を刺激する物質を抑えるという治療法になります。

「末梢性思春期早発症」の場合、先天性副腎皮質過形成症であれば副腎皮質ホルモン治療、副腎腫瘍や性腺腫瘍によって引き起こされているのであれば、外科手術を行います。

思春期早発症の場合、本人が精神的に大きな負担を感じていることが多いです。適切な治療やアドバイスをしてあげられるように、普段から子どもを見守ってあげるようにしましょう。