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シルエットリフトの効果とデメリット

更新日:2016/12/09 公開日:2014/10/14

シルエットリフトとは?

シルエットリフトとは、特殊構造の糸を皮膚の下に通して、皮下組織を引き上げる施術で、専用の針を用いて糸を挿入します。

シルエットリフトの糸には、円錐形の「コーン」が付いています。このコーンに皮下組織を引っかけることで、たるみを引き上げます。シルエットリフトは溶ける糸である生体分解性ポリマー製のものもあれば、溶けない糸のものもあります。

シルエットリフトの効果(1)たるみ改善

シルエットリフトは、スレッド(糸)を使ったリフトの中でも、引き上げ効果や持続性が高いと言われています。

引き上げ効果を高めているのは、上述の「コーン」がついた特殊構造の糸です。一方、ハッピーリフトなどに使われる糸は、以下のように糸に切り込みを入れた毛羽立ちのあるものを使用します。

このような毛羽立ち型の糸だと、組織を掴む部分の面積が小さく、組織の把持力(組織を引っかける力)が弱いと言われています。また、強度の面でも、毛羽立ち部分が割けてしまう「バナナピール現象」が発生しやすいというデメリットがあります。

シルエットリフトの効果(2)美肌形成

シルエットリフトの施術を行うと、糸が埋め込まれたことで付いた傷を治そうとする「創傷治癒」と、体が糸を異物と判断して排除しようとする「免疫反応」が起きます。すると、マクロファージという免疫細胞が糸周辺に集まり、それが真皮層のコラーゲンやエラスチンを生成する「線維芽細胞」を刺激します。

この作用により、糸の周りでは、体内コラーゲンやヒアルロン酸の増産、皮膚の線維化が進み、やがて糸の周りに「コラーゲントンネル」を形成していきます。シルエットリフトの場合、糸が体内に吸収されるまでの約2年間、コラーゲンが生成され続けることで、肌本来の機能も高まり、弾力性やハリがアップします。

シルエットリフトの手術時間・ダウンタイム

挿入する糸の本数や、たるみの状態によって個人差はありますが、標準的な施術時間は約1時間から1時間半のところが多いようです。施術後の入院、通院は必要ありません。洗顔、入浴、メイクは翌日から可能です。

術後2~3日は若干の腫れが残ります。また、2週間ほどは、軽い内出血を生じる場合もあります。

シルエットリフトは、実際にどれくらい効果があるのか?

以上がシルエットリフトによる、たるみ治療の概要ですが、実際の効果はどうなのでしょうか。また、メリットだけではなく、デメリットや後遺症なども気になるところです。

そこで、シルエットリフトについて、「六本木境クリニック」院長、境隆博先生にお話を伺いました。

境先生は、形成外科医および美容外科医としてたるみ治療の豊富な経験を持ち、刺青除去手術などにおいて日本で屈指の技術力をお持ちのドクターです。

ドクターに聞く!シルエットリフトの効果

Q:シルエットリフトは、切らないリフトアップ法の中では、かなり引き上げ効果が高いようですが、本当なのでしょうか。また持続期間についても教えてください。

境先生:正しく引き上げが行われれば、術後すぐは十分な引きあがり効果があるでしょう。しかし以前から、フェザーリフトは、手術直後に得られる引き上がり効果(リフトアップ効果)の後戻りが問題となっており、学会や論文などでも後戻りの原因究明についてのものが多く見られます。

後戻りの原因として、糸の把持力(組織を引っかける力)が問題となったこともあります。トゲタイプの糸では、トゲが逆向けのように破壊される「バナナピール現象」の発生が問題となり、より丈夫なコーンタイプのものが開発されました。シルエットリフトは、このコーンタイプの糸を使用しています。

しかし、いくらコーンタイプの糸を使っていても、糸がよく溶けるタイプのものだと、当然、引き上げ効果も早めになくなってしまいます。ちなみに、すぐに溶ける糸のたるみ引き上げ効果は1カ月後くらいがピークです。比較的長持ちの糸でも、実感できる効果は半年くらいしか続かず、糸だけが長期に残っているケースが多い印象です。もちろん、糸が体内に吸収されるまでコラーゲンが生成され続けることで、弾力性やハリがアップするという点については否定できません。しかし、糸がある程度溶けて張力が弱まった後は、あくまでリフトアップや引き上げの作用は弱く、引き締め効果というところが主な作用のようです。

溶けないタイプの糸を使う場合、溶ける糸よりは効果が長続きしやすいでしょう。しかし、顔は表情を変えることが多く、伸縮性のない糸だと、組織を把持する突起部分が壊れたり、引っ掛かりが取れてしまうことがあります。シルエットリフトに使われる糸は伸縮性がないため、表情の動きで負荷がかかり、コーン部分の破損や引っ掛かりが取れるという現象が発生しやすいと言えます。

また、シルエットリフトでは、下の図のように、引き上げた糸をこめかみの側頭筋膜で固定する手技が多く用いられています。

以前から、引き上げた糸を固定する固定部の緩みも問題視されており、様々な糸で色々な試みが行われています。しかし、固定が強固であればあるほど、顔の表情筋を動かすと糸に負荷がかかり、組織をひっかけている部分がゆるみやすくなります。そのため、以前から顏の動きに応じながら伸縮し、安静時には一定の張力で顏の形を保つような素材の糸が理想であると言われてきました。

シルエットリフトのデメリット・副作用・後遺症など

Q:シルエットリフトのデメリットがあれば教えてください。また、副作用や後遺症などもあるのでしょうか。

境先生:上述の通り、シルエットリフトの糸は伸縮性がないため、引きつれや違和感が強い場合があります。特に前述のこめかみでの側頭筋膜固定を用いた場合には、食事の時に強い痛みが1~2か月も残存するケースがあります。また、たるみの引き上げ効果の持続という点では、溶ける糸ではすぐに効果がなくなり、溶けない糸の場合も、伸縮性のあるスプリングスレッドという糸を使ったリフトアップよりも後戻りは早いと思います。

また、溶ける糸というと、「安全性が高く、術後にトラブルが発生しても、放っておけば糸が溶けるから大丈夫」と思っている方が多いですね。しかし、他院で溶ける糸の施術を受けた患者さんから、「糸が飛び出てきてしまった」というご相談はよくいただきます。いつ施術を受けたか聞くと、5年前など、かなり前のことも珍しくありません。

Q:おすすめの施術は、伸縮性のある溶けない糸を使ったスプリングスレッド(スプリングリフト)でしょうか?

境先生:スプリングリフトには様々な優れた点がありますが、まずあげられるのが持続性です。既に述べた通り、後戻りを防ぐために重要なのは、以下の点です。

  • 糸の突起の耐久性
  • 糸の伸縮性

組織を引っかける突起部分の強度が弱いと、短い時間で突起部分が破損し、リフトアップ効果がなくなってしまいます。また、糸に伸縮性がないと、顔の表情筋を動かす度に糸に強い負荷がかかり、組織をひっかけている部分がゆるみやすく、持続性が低下します。

スプリングスレッドの糸は伸縮性があり、また糸の突起がトゲのようではなく、上図のように強度が高い「コグ」が1cmあたり24個もついているため、リフトアップ効果の持続性が大変高い施術です。

スプリングスレッドの糸は伸縮性があり、また糸の突起がトゲのようではなく、上図のように強度が高い「コグ」が1cmあたり24個もついているため、リフトアップ効果の持続性が大変高い施術です。

※スプリングスレッドについて詳しくは、『スプリングスレッドの効果とデメリットについて』をご覧ください。

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