口唇ヘルペスは、ウイルスの感染によって起こりますが、一体どのような場合に感染するのでしょうか?
原因ウイルスといわれる単純ヘルペスウイルスは、感染力が強いですが、症状が出ているときの対策を知っていると簡単にはうつりません。ここでは、ウイルスの感染経路と予防方法について見てみましょう。
口唇ヘルペスの感染経路
キスなどの直接接触は感染の確率が高い
口唇ヘルペスは、人から人への接触感染でうつります。唇や口の周りに水ぶくれなどの症状が出ているときに、キスや頬ずりをすることで感染するケースが多く、親子や夫婦など親密な間柄であるほどうつりやすいといわれています。
健康な皮膚は角層が厚いため、ウイルスが侵入しにくく簡単には感染しません。しかし、
- 小さな傷やささくれ
- 湿疹(皮膚炎)がある部分
- 口や性器など角層のない粘膜部分
に触れると、ウイルスの侵入を許してしまいます。
また、自分自身の患部に触れた後、他の部位に触れて感染する可能性もあります。単純ヘルペスウイルスは感染力が強いため、直接的な接触だけでなく、ウイルスがついたタオルやグラスなどを介しても感染します。
症状が出ていないときはウイルスが潜伏している
症状が現れていないときは、ウイルスは神経細胞に潜んでおり、感染することはほとんどありません。ただし、確率は低いですが、無症状でも唾液にウイルスが排泄されている場合があります。キスの際、唾液からウイルスをうつしてしまう可能性も否定はできないのです。
口唇ヘルペスの予防法
口唇ヘルペスを発症したことがない人で、家族やパートナーに口唇ヘルペスの人がいる場合は、お互いに以下のことに気をつけましょう。
- 症状が出ているときは、治るまで接触を避ける。特に、水ぶくれができているときはウイルス量が非常に多く、感染力が強いので注意。マスクをするなどの対策を。
- もし患部を触ってしまった場合は、すぐに手を洗う。
- 感染した人が使ったタオルはよく洗い、日光でしっかり乾かす。また、タオルを共有しない。食器は洗剤できれいに洗う。
- 患部だけでなく唾液や精液にもウイルスが含まれる場合があるので、発症している人とのキスやオーラルセックスは避ける。
口唇ヘルペスの再発を防ぐ対策
口唇ヘルペスに感染してウイルスを持っている人は、再発しやすいため注意しましょう。
- 発熱(風邪など)
- 疲労
- 強いストレス
- 紫外線
- 生理
- 薬剤を服用
などで、体が弱っているときに、年1~2回のペースで再発しやすいといわれています。
- 栄養バランスのとれた食事
- 十分な睡眠
- ストレス解消
を心がけ再発しないように対策をしましょう。
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