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虫歯の痛みの応急処置と痛みを和らげる方法

更新日:2017/07/26 公開日:2015/03/03

虫歯の予防と対策

祝日や夜間では、歯が突然痛み出しても歯医者に駆け込むことができず、ただただ我慢しなくてはなりません。医師の監修のもと、そんなときに役立つ応急処置と、歯が痛いときにやってはいけないことをあわせてご紹介します。

虫歯で歯が突然痛み出しても、それが夜間や祝日だった場合は、すぐに歯科医へ行くことができずツライものです。そこで今回は、虫歯の応急処置と痛みを和らげる方法をご紹介します。

応急処置

(1)患部を冷やす

虫歯の痛みは、歯の中で血液が多くなり、それによって神経が圧迫されることで起こります。氷水などで冷やしたタオルを痛い部分の頬の上から当てたり、冷水や氷などを口に含んで、患部を冷やしましょう。冷やすことで血流が鈍くなり、痛みが緩和されます。ただし、あまりキンキンに冷やしてしまうのもよくありません。ある程度冷えたら、一旦冷やすのを止める。そしてまた冷やすというのをくりかえすのがよいでしょう。

(2)市販の薬を使う

歯の痛みは、市販の鎮痛剤を飲むことでも一時的に抑えることができます。痛みがピークに達してからでは鎮痛剤が効きにくくなるので、歯が痛くなりそうだと感じたら、早めに薬を飲みましょう。

ただし、痛みを一時的に抑えてくれるだけで、虫歯を根本的に治すわけではありません。できるだけ早く、歯科医で治療を受けることが大切です。

虫歯の痛みや、歯医者で治療を受けた後に歯が痛む場合には、鎮痛剤として良く使用され、比較的効果が高いものにロキソニンが役立ちあります。ロキソニンは、歯医者で処方されるほか、市販薬としても売られています。

炎症や痛みが起きているときには、「プロスタグランジン」と呼ばれる痛み物質が関わっています。プロスタグランジンが生成されるには、「シクロオキシゲナーゼ」という酵素を必要とします。

ロキソニンは、シクロオキシゲナーゼの分泌を阻害することで、プロスタグランジンの生成を抑え、解熱・鎮痛・抗炎症作用の効果を発揮します。

ロキソニンは、服用してから効果が発揮されるまでに30~60分の時間を要しますので、痛みが強くなる前に服用することをおすすめします。痛み止めの効果が持続する時間は、痛みの強さや服用する人の感じ方によって大きく異なります。一概には言えませんが、痛みが強い場合は、ロキソニンの効果時間が短くなってしまいます。たとえば、親知らずを抜歯した後に強く痛む場合、ロキソニンを服用しても4時間ほどで効果が切れてしまう可能性が時もあります。

(3)口の中を清潔にする

虫歯で歯に穴が開いている場合や、虫歯で隣の歯との間に隙間ができている場合、そこに食べカスが詰まると、それが歯や歯の神経、歯茎を圧迫して痛みの原因になることがあります。歯磨き粉をつけずに、歯ブラシでやさしくブラッシングをし、歯を清潔にしましょう。痛くてブラッシングが難しいなら、うがい薬でうがいをするだけでも構いません。ただし、アルコールを含んでいるマウスウォッシュは刺激になる可能性があるため、使用を控えたほうがよいでしょう。

(4)歯痛に効果が期待できるツボを押す

<合谷(ごうこく)>

・位置:手の甲側の親指と人差し指の付け根

・効果が期待できる歯痛の種類:歯のうずき

・押し方:反対側の手の親指と人差し指で挟むようにして、やや強く押したり揉んだりします

<歯痛点(しつうてん)>

・位置:手の平側にある薬指と中指の付け根

・効果が期待できる歯痛の種類:虫歯や歯槽膿漏の痛み

・押し方:反対側の手の親指と人差し指で挟むようにして、痛いと感じるくらい強く押したり揉んだりします。左右交互に何回も行います

<曲池(きょくち)>

・位置:腕を曲げ、逆側の手の親指でひじの曲がり角を抑え痛みのあるところ、もしくは押して気持ちのよいところ

・効果が期待できる歯痛の種類:痛みがある側の手の曲池を押すことで緩和が期待できる

・押し方:「痛いけど気持ちよい」程度の強さで5~10秒を5セットほど

<太渓(たいけい)>

・位置:内側のくるぶしとアキレス腱のくぼみの真ん中

・押し方:人差し指をくぼみの中央にぴたりと当て、アキレス腱に引っ掛けるように押す

<陥谷(かんこく)>

・位置:足の甲の部分、人差し指と中指の間を足首に向かってなで上げた部分にあるくぼみ

・効果が期待できる歯痛の種類:上の歯の痛み

・押し方:親指をツボに当て、残りの4本の指を足の裏側にまわし、足を挟み込むようにして強めに押す

<勇泉(ゆうせん)>

・位置:土踏まずのやや上の真ん中、足の指を曲げたときにへこむ位置

・押し方:両手の親指で強く押し揉む、押したりゆるめたりを3秒間隔で行う

歯が急に痛み始めた場合は、まず、手の「合谷」を親指でかなり強めに指圧しましょう。

顔面部にも歯痛によいとされるツボは存在しますが、顔面部のツボは、正しく刺激しないと、歯茎が腫れたりうずいたりなど、逆効果になってしまうことがあるため、自宅でのツボ押しはおすすめできません。

また、妊娠中の方、ツボ周辺にケガややけどといった異常がある場合、発熱時、飲酒時、手術後、飲食後30分以内なども、ツボ押しによって思わぬ悪影響が出る場合がありますので避けましょう。

上記に当てはまらなくても、体調がいつもと違うと感じているときは避けた方が無難です。ツボ押しに不安がある場合は、国家資格をもつ専門家に相談しましょう。ツボ押しで痛みが治まったとしても、早めに歯医者を受診して、虫歯や歯周病になっていないかどうか、確認することをおすすめします。

歯が痛いときにしてはいけないこと

痛みがあるときに体を温めてしまうと、血流がよくなって神経が圧迫され、痛みが悪化してしまいます。入浴はシャワー程度で済ませ、激しい運動も控えましょう。

痛みを紛らわせるために、お酒を飲みたいと思う方がいるかもしれませんが、アルコールも血液の循環をよくするため控えましょう。

痛みを取るためには、ブラッシングをして食べカスを取り除いたほうがよいとお伝えしましたが、むやみに歯をいじるのはNGです。刺激を与えると痛みが増してしまうので、ブラッシングが済んだら、なるべく痛い歯を触らないようにしましょう。

虫歯を放置したらどうなるの?

虫歯はこうやって進行する

虫歯は、細菌が糖分をエサにしてつくり出す酸によって、歯が溶かされてもろくなり、穴が開いてしまうことです。歯の表面は「エナメル質」という体の中でもっとも硬い組織で覆われているので、初期段階の虫歯はゆっくりと進行していきます。しかし、その下にある「象牙質」はやわらかい組織なので、虫歯菌が象牙質に達すると、一見小さな穴しか空いていないように見えても、虫歯が一気に大きく広がってしまうのです。

虫歯が神経にまで到達したら

虫歯を治療せずに放置していると、虫歯菌は神経(歯髄)に到達し、痛みが起こります。それでもさらに放っておくと、虫歯菌に侵された神経はやがて死んでしまいます。本来であれば、死んでしまった神経は歯の根管治療を受けて取り除くものですが、そのままにしていると歯の中で腐敗して、細菌をばらまくようになるのです。神経が死んでいるので、ここまで来れば虫歯の痛みはもうありませんが、虫歯の放置が怖いのは実はここからなのです。

虫歯の放置が起こす怖い症状

腐った神経からばらまかれた細菌は、あごの骨にまで広がっていきます。すると、あごの骨が炎症を起こして化膿し、歯茎から膿が出るようになります。また、あごの骨髄が細菌に感染して「骨髄炎」になり、熱や嘔吐、体調不良などが続くようになることもあるのです。

さらに、細菌が血液の中に入り込んでしまうと、全身をめぐって「肺炎」や「脳梗塞」「心筋梗塞」を引き起こしたり、心臓や脳が虫歯菌に感染して、重篤な後遺症が残ったり、死に至ることも。虫歯は、早期に発見するほど簡単な処置や対処法で済みます。しかし、初期の虫歯は痛みやシミ、腫れなどの自覚症状がなく、気づかないうちに虫歯が進行していることも少なくありません。初期段階で虫歯を発見して適切な対処を行えるよう、定期的に歯科検診を受けるようにしましょう。

ご自身・ご家庭でいわゆるマッサージや指圧(ツボ押し)などをする際の注意点

  1. 1.マッサージや指圧などは身体に影響を及ぼす行為です。ご自身・ご家庭で行う場合は、部位の把握や力の加減が難しく、身体への影響には個人差があります。
  2. 2.病気やケガ、痛みがある場合は、マッサージや指圧などをするまえに医師の診断やアドバイスを受けましょう。
  3. 3.食後、飲酒時、妊娠中など、普段と異なる体調の際は、自己判断によるマッサージや指圧などは避けましょう。
  4. 4.マッサージや指圧などをしたことで体調が悪くなったり、痛みなどが出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。また、症状が改善しなかったり悪化したりするようなら、医療機関を受診しましょう。

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