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耳鳴りは難聴のサイン?耳鳴りと難聴の関係とは

更新日:2016/12/09 公開日:2015/04/30

耳鳴りの症状・原因

耳鳴りがする人の大半は、自覚がなくても聴力検査をしてみると難聴の症状がみられると言います。ドクター監修のもと、耳鳴りと難聴の関係と、難聴の中でも耳鳴りを併発しやすい「感音難聴」を起こす病気についてご紹介します。

耳鳴りは「難聴」にともなって起こりやすく、耳鳴りがするという人に聴力検査をしてみると、その80%以上に難聴がみられることもわかっています。ここでは、耳鳴りと難聴の関係について詳しく解説します。

耳鳴りにともないやすい難聴

難聴とは、音や話し声などが聞こえにくい状態のことを言います。「耳鳴りはするけれど、聴力は低下していない」という人も少なくありませんが、難聴には高音域や低音域など、ある一定の音域だけが聞こえにくくなるケースもあるため、自覚できていないことも多いのです。

例えば、加齢にともなって起こる「老人性難聴」の場合は、まず高音域から聞こえにくくなります。しかし、ふだんの生活の中で高音域の音を耳にする機会は少ないため、本人は難聴になっていることになかなか気づきません。しかし、耳の病気が原因で耳鳴りが起こっている場合は、ほとんどと言っていいほど難聴も併発しているものです。難聴は、早期発見・早期治療が重要なので、耳鳴りの症状が長引いているようであれば、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

耳鳴りと難聴が合併する理由

耳は、外側から「外耳」「中耳」「内耳」という3つの部分で構成されています。外耳で集められた音(空気の振動)は、中耳で増幅されて内耳へと伝わり、内耳の「蝸牛(かぎゅう)」という器官で電気信号に変換されます。そして、この電気信号が聴神経を通って脳に伝わることで、私たちは音を認識することができるのです。

こうした音の伝達経路のうち、音の振動を伝える外耳と中耳になんらかのトラブルがあって起こる難聴を「伝音難聴」、音を感じ取る内耳、聴神経、脳のトラブルによって起こる難聴を「感音難聴」と言います。どちらの難聴でも耳鳴りは起こりますが、耳鳴りのある人に圧倒的に多いのは、感音難聴だといわれています。空気の振動を電気信号に変えているのは、蝸牛の中にある「感覚細胞」ですが、この感覚細胞に障害が起きると、音が無いのに電気信号が発せられ、それと同時に聞こえも悪くなります。この感覚細胞のトラブルが、耳鳴りにも大きく関わっていると考えられているのです。

感音難聴を起こす病気

耳鳴りを併発しやすい感音難聴を起こす病気には、次のものがあります。

老人性難聴

加齢にともなって、空気の振動を電気信号に変換する感覚細胞の数が減り、徐々に聴力が低下していくのが「老人性難聴」です。一般的に高音域から発生し、左右同時に起きやすいのが特徴。初期段階では難聴の自覚がなく、耳鳴りだけを感じがちです。

突発性難聴

ある日突然、片側の耳に感音難聴が起こり、聞こえにくくなります。耳鳴りをともなうことが多く、人によっては回転性のめまいも起こります。原因は解明されていませんが、ウイルス感染や内耳の血流障害、過労やストレスが関係しているのではないかといわれています。

メニエール病

突然、原因不明の激しいめまいの発作が起こり、それにともなって耳鳴り、耳閉塞感(耳が詰まったような感じ)、難聴が現れる病気です。なんらかの原因で、内耳の「内リンパ」という液体が増えすぎ、内耳がパンパンに膨れて水ぶくれのようになることで起こると考えられています。

外リンパ瘻

中耳と内耳の境目は「内耳窓(ないじそう)」という膜で仕切られていますが、この膜が破れて内耳のリンパ液が中耳に漏れ出してしまうのが「外リンパ瘻(ろう)」です。内耳窓が破れるときにはポンという音が聞こえるときもあり、くしゃみや咳をしたとき、鼻を強くかんだとき、飛行機に乗ったときなどに起こります。感音難聴のほかに、耳鳴りや耳閉塞感、めまいなども生じます。