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加齢黄斑変性ってどんな病気?

更新日:2016/12/09 公開日:2015/06/30

加齢黄斑変性の基礎知識

「加齢黄斑変性」は欧米人に多いとされる目の病気ですが、近年では日本人の患者数も急増しています。失明することもある加齢黄斑変性とはどのような病気なのか、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

みなさんは、「加齢黄斑変性」という目の病気をご存知でしょうか?もともとは、欧米人に多く、日本人には少ない病気といわれていましたが、近年では日本でも患者数が急増しているのです。そこで、ここでは加齢黄斑変性がどのような病気なのかについて解説します。

加齢黄斑変性とは

加齢黄斑変性は、加齢によって、網膜にある「黄斑」という部分の機能が障害されることで生じる病気です。目の仕組みをカメラに例えると、網膜はフィルムに相当し、目に入ってきた光はレンズの役割をする水晶体を通過して、目の一番奥にある網膜の黄斑に焦点を結びます。そして、網膜上で像を結んだ光の色、明るさ、形などの視覚情報が電気信号に変換され、視神経を通じて脳へと伝わることで、私たちは「ものを見る」ことができます。

黄斑は、網膜のほぼ中心にある直径1.5~2mm程度の小さな組織ですが、ものの形や大きさ、色、明暗などを識別する「視細胞」が集まっている重要な部分です。特に、黄斑の中央にある「中心窩(ちゅうしんか)」と呼ばれる小さなくぼみは、より多くの視細胞が集中しているひときわ感度の高いところで、視力の要とも言えます。

そのため、加齢黄斑変性で黄斑に障害が起こると、たとえ網膜のほかの部分に異常がなくても、視野の中央が黒ずむ・歪んで見える、視力が低下するといった症状が現れるようになります。

また、メガネなどで矯正しても視力が0.1以下の状態を「社会的失明」と言いますが、加齢黄斑変性はその大きな原因になり、実際に、欧米では成人の失明原因の第1位となっています。

日本での現状

加齢黄斑変性は、一般的に50代頃から見られる病気です。高齢になるほど患者数が増え、75歳を超えると急増します。また、女性よりも男性のほうが発症しやすく、その数は女性の3倍にもなることがわかっています。

以前は、日本人に少ない病気といわれていましたが、高齢化や食生活の欧米化などによって患者数が急増し、1998年には50歳以上の人の約100人に1人(有病率0.9%)だったのが、2007年には約80人に1人(有病率1.3%)に増えています。また、2004年には、視覚障害者手帳の取得原因の第4位に黄斑変性があがっていますが、その大部分が加齢黄斑変性となっています。

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