スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

歯茎から血や膿が。気になる歯周病(歯槽膿漏)の症状チェック

更新日:2017/03/17 公開日:2015/07/31

歯周病(歯槽膿漏・歯肉炎)の原因と症状

歯磨きをしていると歯茎から出てくる血や膿。その主な原因として考えられるのは歯周病です。初期症状のうちに治したい歯周病(歯槽膿漏)の症状と、歯周病のチェック方法、そして原因や対処法について、ドクター監修のもと解説します。

歯周病は、歯と歯茎の間に繁殖する細菌に感染することによって歯茎などに炎症が起こる、炎症性疾患です。はじめはほとんど自覚症状がないまま、病状が進行してしまいます。重症になると歯がぐらついたり、歯が抜けたりするほか、全身に影響が及ぶこともある病気です。早めに歯周病の症状に気づき、適切な治療を受けるようにしましょう。

歯周病(歯槽膿漏)のときに口内に現れる症状をチェック

以下に記載する症状がいくつかあらわれたら、歯周病が疑われます。ほとんど該当する場合には進行している可能性が高いので、歯科の診察を受けましょう。

(1)朝、起床時に口の中がネバネバする

口の中には約300~500種類の細菌が存在します。この細菌によって普段は何か起こるということはありませんが、ブラッシングが不十分な場合や、砂糖を過剰に摂取すると細菌が粘着力のある物質、歯垢(プラーク)を作りだします。そして、細菌が繁殖することによって口の中がネバネバします。

(2)歯磨き時に出血する

歯と歯茎の間にこびり付いた歯垢(プラーク)に存在する歯周病菌が排出する毒素によって、炎症を起こしています。

(3)口臭が気になる

歯茎が腫れたり、膿んだりしていると口臭が発生します。特に、歯周病で生じる口臭は、周囲に不快感を与えることもあります。

(4)歯茎(歯肉)が赤く腫れている

歯茎は本来、薄いピンク色ですが、歯周病の原因菌が停滞する歯垢(しこう)が歯茎と歯の間に残っていると炎症を起こし、歯茎が赤く腫れてきます。

(5)歯と歯の間に隙間ができ、食べ物が挟まる

歯周病が進行し、歯周炎になっている可能性が高いです。食べ物が挟まることで、歯磨きの際に食べかすや歯垢を取り除くことが難しくなり、さらに炎症がひどくなることもあります。

(6)そのほかに歯周病が疑われる症状とは

歯肉が痛い、むずがゆい、かたい食べ物が噛みにくい、歯が長くなった気がする、歯並びが悪くなったなどの症状が出ることも多いのが、歯周病の特徴です。

歯茎から血や膿が出てくる原因と対処法

歯周病の原因

歯茎が腫れていると、歯磨きで刺激を受けたときに出血してしまいます。また、歯周病が進行して歯の周りの骨を溶かしだすと、歯と歯茎の間に「歯周ポケット」が作られます。歯周ポケットには、歯周病菌の温床である歯垢がたまりやすくなり、歯周ポケットの中で歯周病菌と免疫細胞が常に戦うことになります。その戦いの残骸として、膿が出続けることになります。

歯茎からの血や膿への対処法は?

歯茎からの出血への対処法は、(歯周病の程度にもよりますが)やわらかい歯ブラシで継続して磨き、デンタルフロスで根元からしっかり歯垢などの汚れを掻き出すようにします。2週間ほど続けると、出血は徐々に軽減していきます。

そして、歯茎からの膿への対処法は、歯周ポケットを改善することが大切です。歯周ポケットの深さによって対処方法は異なり、浅い時点で気づいた場合は、歯茎を引き締めることが肝心です。歯ブラシやデンタルフロスを用いて歯の根元にたまった歯垢を残さないよう、丁寧に除去します。2週間ほど続けることで、腫れて隙間のできていた歯茎が引き締まり、歯垢が歯周ポケットに入り込みにくくなります。歯周ポケットが深い場合は、ポケットを浅くする治療を歯科医にて行います。

歯周病を放っておくとどうなる?

歯茎から血や膿が出たら、早めに歯科を受診しましょう。治療をせずに放置すると、以下のようなリスクがあります。

抜歯の可能性が高まる

歯周病が進行すると、歯を支える歯槽骨が溶け始めます。すると、他の健康な歯や骨に悪影響を及ぼすリスクがあるため、抜歯をすすめることがあります。抜歯後はインプラントなどで歯を補う必要があるため、その分治療費が高額になる、治療期間が長くなるなどの影響があります。

他の病気に至ることも

さらに進行すると、毛細血管を経由し、歯周病菌が体内を巡る可能性があります。そうなった場合、歯周病菌が血栓(血のかたまり)をつくり、心筋梗塞や脳梗塞の原因になるおそれもあります。

また、歯周病菌が肺へ入り込んだ場合は誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があります。特に高齢者に多く見られる病気ですので、注意が必要です。

さらに、妊婦の歯周病にも注意が必要です。女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが、歯周組織の炎症反応に影響を与えるという研究結果があり、歯周病菌が妊婦の子宮に到達すると、陣痛を促進させるよう作用するといわれています。低体重児出産の母親には歯周病罹患者が多いというデータもあります。

詳しくは、『歯槽膿漏を放っておくことの危険性と他の病気との関係性とは!?』をご覧ください。

歯磨き時の血や膿を見逃さないで

歯周病は、歯茎からの出血や膿を引き起こすだけでなく、全身にも影響を与えるおそれのある病気です。上記のセルフチェックで当てはまるものがあれば、早めに歯科を受診しましょう。

また、歯ブラシやデンタルフロスを活用した毎日のケアも重要です。『自宅でできる!歯周病の正しい治し方』を参考に、歯周病の改善に努めましょう。

あなたの悩み、歯科医に質問してみませんか?

関連Q&A

ヘルスケア本