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慢性疲労症候群の治療を行う病院・外来

更新日:2017/03/24 公開日:2015/07/31

慢性疲労症候群の治療法

日常生活を送るのが困難なほどの疲労感が長く続く慢性疲労症候群。病院で診断を受けるには何科を受診すればよいのでしょうか。また、どのような治療が行われるのでしょうか。ドクター監修のもと、詳しくご紹介します。

慢性疲労症候群とは、原因不明の微熱や関節痛、筋肉痛、リンパ節の腫れ、思考力の低下などの症状が表れ、日常生活や社会生活を送るのが困難になるような症状をともなう疲労のこと。それまで健康だった人が、感染症にかかったことなどがきっかけとなり、激しい疲労感が6か月以上も続くことがあります。

日本での患者数は30万~40万人ともいわれていますが、明確な原因は分かっていません。感染症のほか、対人的・化学的・物理的なストレスが原因ではないかとも考えられています。

ここでは、この慢性疲労症候群が疑われる際に何科を受診すればよいのか、また、その際の注意点について説明します。

慢性疲労外来科を受診する場合

風邪(かぜ)のような症状が長く続く慢性疲労症候群。内科にかかり血液検査をしても異常が認められない病気であるため、現在の医療では診断が難しいのが現状です。原因不明の疲労感が続くなど、慢性疲労症候群を疑う症状に悩んだ場合は、まず「慢性疲労外来科」の診療科目がある病院・クリニックに問い合わせをし、受診するのが治療の近道です。

慢性疲労症候群の主な症状

慢性疲労症候群の主な症状として、以下のようなものがあげられます。

  • 筋肉痛
  • 関節痛
  • 頭痛
  • 低血圧
  • 睡眠障害
  • 胃腸が過敏に運動・反応する
  • 音や光に対して過敏に反応する
  • 記憶力の・集中力の低下
  • のどの痛みや微熱などの風邪(かぜ)のような症状
  • 首やワキの下のリンパ節の肥大や圧痛
  • 体の体温調節がうまく働かず、暑さ寒さの両方が苦手

このような症状が複数あり、さらに慢性的に続いている場合は、医療機関の受診を検討してみましょう。

病院で行われる慢性疲労症候群の検査

慢性疲労症候群の検査ではこれまで、確定診断に結びつくような結果が出るケースはありませんでした。さまざまなウイルス感染が原因として疑われてきましたが、現段階では人間の体の中のホルモンが関係していることが少しずつ分かってきたにすぎません。

心療内科や精神科を受診する場合

慢性疲労症候群と疑われる症状がある場合で、現状では数が少ない専門クリニックを受診したくても近隣にない場合には、心療内科や精神科を受診することがおすすめです。特に、クリニックのホームページなどで「慢性疲労」について記載があると、相談しやすいでしょう。

心療内科や精神科で行われる慢性疲労症候群の治療

では、前述のような症状を感じて心療内科や精神科を受診し、慢性疲労症候群と診断された場合、どのような治療が行われるのでしょうか。まずは、現在あらわれている症状を引き起こす要因を取り除いたり、軽くするための援助(助言)が行われます。

また、この段階(初めて受診する段階)では、比較的現実的な目標が立てられます。たとえば、「症状が軽くなって、ある程度の日常生活、社会活動ができるようになること」などです。「症状が完治する」「以前とまったく同じように活動できるようになる」などの目標はこの段階では立てられません。

また、疲労や不眠などの症状が出ている場合は、投薬治療も行います。その後、回復が進めば自立訓練やリラクゼーショントレーニングなどを行います。

統合医療での慢性疲労症候群の治療

また、心療内科や精神科以外の外来では、漢方薬を中心に、自己治癒力を高めることを目的とした投薬治療が行われます。最近では、細胞の抗酸・抗炎症対策を行うことによって、細胞の中で起こっている障害を防いだり改善したりする治療法や、慢性疲労の原因を遺伝子の中にあるミトコンドリアの機能障害であるととらえて、ビタミン剤の投与やサプリメントの投与によって改善しようとする治療法もあります。

受診する際の注意点

慢性疲労症候群を発症させる少し前に、風邪(かぜ)や発熱などの感染症を起こしている場合が多いのが、この慢性疲労症候群の大きな特徴のひとつです。リンパ節の腫れや咽頭の発赤、関節の圧痛などがあれば、そういった身体的な症状や発症時期を医師の診察の際に伝えることも重要になってきます。そうすることで、疾患を発症させる因子との関係性を探り、有効な治療を行う近道ともなります。

なお、処方された薬を服用し続けても改善されない場合には、セカンドオピニオンを求めることも重要になります。治療に時間がかかることはありますが、決して治らない病気ではありません。