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慢性疲労症候群の治療に使われる薬の種類

更新日:2016/12/09 公開日:2015/07/31

慢性疲労症候群の治療法

長期にわたり、原因不明の強い倦怠感が全身にあらわれ、微熱やリンパ節の腫れ、頭痛などの症状が表れる慢性疲労症候群。慢性疲労症候群と診断された場合にはどのような薬を用いて治療するか、ドクター監修の元ご説明します。

薬

1988年にアメリカの研究機関が提唱した、比較的新しい疾患である慢性疲労症候群。発症原因は諸説あり、研究者によって見解が異なる部分が多いのが現状です。そのため、現在「自律神経失調症」やほかの精神疾患として診断されている人の中にも慢性疲労症候群の患者は多くいるとも言われています。日本では1000人に3人が罹患しているとみられていますが、自覚していない潜在的患者を含めると数倍の可能性もあります。

慢性疲労症候群では、一般的な臨床検査ではみられない免疫異常やさまざまなホルモンバランスの異常、脳の神経伝達物質の代謝異常などが見つかっています。

慢性疲労症候群は、時間の経過とともに症状が軽くなることもありますが、現在は、特効薬といえる治療方法や新薬はまだ開発されていません。既存の薬を用いた治療を行っています。

抗うつ薬による治療

うつ病の治療薬である、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)や、四環系抗うつ薬、抗不安剤などを組み合わせ、薬物療法に用いられ、効果が認められているものもあります。これらの抗うつ薬は、ビタミンB12、ビタミンCなどのビタミン剤、補中益気湯などの漢方薬と併せて使われることもあります。

コルチステロイド薬による治療

副腎皮質ホルモンである、コルチコステロイド薬を使用することがあります。この薬は、全身の活動を維持する効果があるほか、炎症を抑えたり、糖質、タンパク質、脂質やコレストロールの代謝を調整したりする働きがあります。しかし、症状に合っている場合には特効薬ともなりえることもありますが、ステロイド薬であることは、色々な副作用の可能性も含んでいます。長期に渡り使用するのは避けるのが良いでしょう。

慢性疲労症候群の治療の注意点

慢性疲労症候群は、日常生活が可能になるくらいまでの回復を含めた場合、2~3年で多くの人がよくなるといわれています。しかし、完治をしていないと感染症やストレスによって再発を繰り返す可能性も高いのが特徴です。

微熱や筋肉痛、倦怠感などの症状が消えてきて、たとえ長時間の外出やスポーツをして疲労を感じたとしても、一晩睡眠を取り翌朝に回復しているようであれば、完治したと考えられます。2年で15%、4年で40%が完治しているといわれていますし、一度完治すれば、ほとんど再発しない疾病でもあります。

ゆっくり治療することがとても重要ですが、長く休養しすぎるとかえって体力低下により慢性疲労症候群を悪化させてしまうこともあります。医療専門家の監督、指導のもと、適切な治療を受けるようにしましょう。