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慢性疲労症候群に効く漢方って?

更新日:2016/12/09 公開日:2015/07/31

慢性疲労症候群の治療法

日常生活を送るのが困難なほどの重い疲労感が長期間にわたって続く、慢性疲労症候群。ドクター監修の元、薬物療法や心理療法と併用することで慢性疲労症候群に効果があると言われている漢方薬について詳しく説明します。

漢方

日常生活を送るのが困難なほどの重い疲労感が長期間にわたって続く慢性疲労症候群。原因が分からないため、人に理解してもらいにくいといったジレンマに悩む人も少なくないのではないでしょうか。ここでは、慢性疲労症候群の治療方法で有効と言われている漢方療法について詳しく説明します。

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう) の効果効能

(1)十全大補湯の効能とは

十全大補湯とは、宋の時代に書かれたという、中国の医書であり漢方の古典ともいわれる「和剤局方(わざいきょくほう)」にも記載のある漢方薬。体力が低下している状態を「完全に大いに補う」という意味をもっています。

トウキ、センキュウ、シャクヤク、ジオウなどの10種類の生薬が配合されている漢方薬で、虚弱体質や衰弱した体調に活力を与えるとともに、疲れやだるさ、病後の体力低下に効果があります。また、貧血や手足の冷え、食欲不振、寝汗にも効果があります。

(2)十全大補湯の服用ポイント

疲労倦怠感、食欲不振時などに服用しますが、著しく胃腸が虚弱な人や、食欲不振時であっても吐き気、嘔吐を伴う人には慎重に投与する必要があります。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)の効果効能

(1)補中益気湯の効能とは

補中益気湯とは、1249年に編纂されたと伝わる、現代中医学理論の基盤となる「内外傷弁惑論」に記載されている漢方薬。補中とは、衰えた胃腸の働きを助けるという意味、益気とは滅入りがちな気をひきたてるという意味があります。別名「医王湯」とも呼ばれます。

ニンジン、サイコ、ショウマ、オウギなどの10種類の生薬が配合されており、胃腸の働きが弱った時に消化吸収機能を整えながら、回復力を体の内側から改善させる効果があります。また、体の抵抗力を高める作用があり、疲れやすい、風邪をひきやすいといった虚弱体質の人に有効ともいわれています。

(2)補中益気湯の服用ポイント

胃腸の弱り、体の疲れ、そして夏痩せにも効果がありますが、発熱や空咳、息切れ、呼吸困難などの症状が出た場合には副作用の初期症状が疑われますので、服用をやめて医師の診察を受けましょう。

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう) の効果効能

(1)柴胡桂枝乾姜湯の効能とは

柴胡桂枝乾姜湯は、中国の医書であり、漢方の古典といわれる「傷寒論(しょうかんろん)」に記載されている漢方薬です。

サイコ、ケイヒ、オウゴンなどの7種類の生薬が配合されており、「柴胡桂姜湯(さいこけいきょうとう)」、「桂姜湯(けいきょうとう)」、「姜桂湯(きょうけいとう)」という略称も使われます。穏やかな処方が特徴で、体の熱や炎症を鎮め、精神の疲れを癒し、安定をもたらすといわれています。

(2)柴胡桂枝乾姜湯の服用ポイント

体力が中等度以下の人に向きますので、体力が充実している人には向きません。神経症的な症状や睡眠障害が強い時、妊娠・出産・更年期などの女性ホルモンが乱れることで表れる「血の道症」にも有効です。