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インプラント治療が失敗する理由とは

更新日:2018/02/15 公開日:2015/10/24

インプラントの知っておきたいデメリットについて

インプラントは、自分の歯のように噛める快適な生活を手に入れられる魅力的な治療方法である反面、治療に失敗するケースもないわけではありません。ここでは、ドクター監修の記事で、インプラントの失敗で考えられる理由について解説します。

インプラント治療は、まるで自分の歯で噛んでいるような快適な生活を取り戻せるという魅力を持つ一方、治療に失敗するケースも少なくありません。インプラントの失敗例やその理由について解説します。

インプラントの失敗例

インプラントの脱落

インプラント治療での主な失敗例には早期脱落(術直後~1年以内)と後期脱落(前記以降)に分けられます。

インプラントの手術を受けて数週間以内など早期に脱落した場合は、その多くの原因が特定できないことが多いです。骨の代謝異常、骨が硬すぎてドリルで骨に穴を開けるときの骨の過熱(オーバーヒート)や、結合を待つ安静期に患者自身が無意識に舌などで外傷を及ぼしていたり、噛み合わせ力が強すぎてインプラントの脱落原因のひとつになると考えられます。1年以上経過してからの脱落に関していえば、インプラント周囲炎が大きく関係しています。インプラント周囲炎は歯周病がインプラントに起こったといえるもので、歯と同じようにインプラントの周囲に細菌の塊(デンタル・プラーク)がついて炎症を引き起こします。さらに進行するとインプラントの周りにある骨が破壊吸収されてインプラントが脱落してしまいます。

血管や神経の損傷など、外科手術の失敗

解剖学的に複雑な器官があるのは下顎と上顎の奥(臼歯部)ですが、インプラントの手術において下顎神経や舌神経に損傷を受けると、麻痺や感覚異常が合併症として現れます。

上の奥歯にインプラントを埋入する際、骨が十分にある方にとってリスクはほとんどありませんが、骨の高さが足りないときは骨量を増やす手術も必要になることもあるので、上顎洞粘膜の損傷や炎症にも注意が必要です。粘膜を損傷するとインプラントや移植のための材料が上顎洞内へ入ってしまい、一時的に上顎洞自体が感染したりするリスクがあります。

手術規模が大きい場合は周辺にある動静脈の偶発的損傷は大量の出血を引き起こすこともありえますが、多くの場合は術前の診査で注意予測が可能であり、そのような事故はほとんど避けられます。

失敗を回避するために

インプラントの問題のほとんどは周囲炎です。インプラント周囲炎を防ぐには、常に口の中を清潔にし、炎症を起こさないように努めることが重要です。自分自身では決まったところしかきれいにできないことが多いため、歯科医による専門的なメンテナンスを受けることが鍵になります。定期的な検査と器機を使用してメンテナンスを受けること。汚れが長い間ついたままであったり、体調を崩して細菌に感染しやすくなっていたりすると、身体の防御バランスが崩れて発症しやすくなります。全身の健康管理にも気をつけしょう。喫煙も歯肉の抵抗力を弱め、インプラント脱落の大きなリスクとなることが報告されています。

外科手術での失敗に関しては、現在、CT(コンピューター断層撮影)が発達しているため神経や血管の位置を立体的に把握できるようになり、このような危険は少なくなってきたといえます。

また、ガイデッドサージェリー(CTで得た情報をもとにコンピューター上で正確にシミュレーションを行うことで、より安全性を高めた手術法)が進歩してきたため、これを使用することでより安全にインプラント治療が行えるようになっています。こういった安全性を高める治療法を取り入れている歯科医院を選ぶのもひとつの方法です。

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