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四十肩・五十肩は治療しなくても治るって本当?

更新日:2018/05/15 公開日:2015/08/12

四十肩・五十肩の予防と治療・対処法

四十肩や五十肩は治療しなければならないものなのか、ドクター監修の記事でお伝えします。放っておいても自然治癒するといわれる四十肩や五十肩ですが、実は治ったように感じているだけかもしれません。その理由や治療法をご紹介します。

四十肩や五十肩は治療しなくても、自然治癒するのでしょうか?放っておいても自然に治るといわれることもある四十肩・五十肩の治療の必要性についてお伝えします。

五十肩とは

四十肩や五十肩とは、40代から50代を中心とした中年以降に発症することから名づけられた病気です。通常は片方の肩にのみ、痛みや動かせる範囲が狭まるといった症状が見られます。一般的には1年前後で自然回復するといわれている一方で、特に治療を行わなかった患者の半数ほどには、約7年後にもなんらかの痛みや動かしにくさが残るという報告もあります[1]。

では、四十肩・五十肩になると一般的にどのような経過をたどるのでしょうか。

五十肩の症状と経過

四十肩や五十肩は、経過とともに症状が変わってくるのが特徴です。まず、激しい痛みを感じる急性期が2~9か月ほど続きます。その後は痛みが少しおさまりますが、肩の可動域が制限される慢性期が4~6か月くらい。そして、痛みも可動域制限もなくなってくる回復期に6か月~2年くらいかかります。それぞれの期間には個人差がありますが、このような流れで症状が変化すると考えてください。

回復期になるとほとんど痛みを感じなくなり、肩や腕が多少は動くようになってくるので、自然治癒したかのように思えます。症状が軽ければ、ほとんどの方が半年~1年ほどで自然に治ったと感じるのです。

痛みがなくなっても完治していないケースが多い

治療しないで痛みがなくなった場合、肩関節の可動域が狭くなったままであることが多い傾向があります。つまり、痛みはないけれど、四十肩や五十肩を発症する前のようには肩や腕を自由に動かせない状態のままということ。これでは、完治したとはいえません。

長期間にわたって肩関節を動かさないでいると、このような「関節拘縮(かんせつこうしゅく)」が起こります。さらに、限られた動きだけを続けていると決まった筋肉しか使いません。そのため、あまり使われなくなった筋肉は衰えていきます。

また、適切な治療を受けていないと、慢性的な肩の痛みが残る可能性もあります。たとえば、四十肩や五十肩の痛みを避けるために姿勢が悪くなる傾向があります。そのような期間が長かった方は、肩こりに悩まされるようになるでしょう。

五十肩の治療

四十肩や五十肩をしっかりと治すためには、早い段階から適切な治療を受けることをおすすめします。

四十肩や五十肩の治療は、整形外科で行います。五十肩と同じく方に痛みの起こる病気として、上腕二頭筋長頭腱炎や石灰沈着性腱板炎、肩腱板断絶などがあげられます。そのため、痛む部位や動きの状態などを見るほか、レントゲンや関節造影検査、MRI、超音波検査といった画像検査も用いて診断を行います。

四十肩・五十肩の場合は、段階に応じた治療を行います。痛みの強い急性期には、できるだけ安静を保つとともに、消炎鎮痛剤や注射などの薬物療法が行われます。急性期を過ぎ、痛みが落ち着いてきたら肩関節の可動域を少しずつ広げていくための運動療法なども指導されます。また、痛みが落ち着くとホットパックや入浴による温熱療法もよいとされています。

このような方法で改善されない場合には手術がすすめられるケースもありますが、ほとんどの場合は手術をせずに治るといわれています。

五十肩の治療は自然治癒に任せず積極的な治療を

四十肩や五十肩は、症状が軽ければ半年から1年ほどで肩や腕が動くようになり、自然治癒したように感じることもあります。しかし、実際には発症前のようには動かせなくなっていることが多く、完治とは言えない場合があります。四十肩や五十肩をしっかり治すためにも、早いうちに整形外科に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。

また、四十肩・五十肩の治療は、一般的に数か月以上かかります。患者自身で動く必要のある運動療法を続ける治療になるため、患者自身の積極性が大切です。医師の指導に従い、積極的に運動を行いましょう。

参考文献

  1. [1]Shaffer B, et al. Frozen shoulder. A long-term follow-up., J Bone Joint Surg Am. 1992; 74(5): 738-746

この病気・症状の初診に向いている科 整形外科

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