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むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の4つの診断基準と検査方法

更新日:2016/12/09 公開日:2015/08/01

むずむず脚症候群の基礎知識

夜になると脚がむずむずしてきて落ち着かず、不眠などにつながるという「むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)」。医療機関で行われる4つの診断基準と検査方法について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

「むずむず脚症候群」は、「レストレスレッグス症候群」や「下肢静止不能症候群」と呼ばれる神経疾患のこと。病気の認知度が低く、つらい症状にもかかわらず、病院を訪れない人も多いといわれていますが、医療機関できちんと診断してもらい、適切な治療をすれば、多くの場合で症状が改善していきます。

ここでは、医療機関での診断基準や検査の方法について解説します。

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の診断基準とは

医療機関でも利用されているのが、国際レストレスレッグス症候群研究グループが発表した4つの診断基準。以下の4項目がすべて満たされる場合は、レストレスレッグス症候群の可能性があるとされています。

1) 脚を動かしたいという強い欲求が不快な下肢の異常感覚に伴って、あるいは異常感覚が原因となって起こる

2)その異常感覚が、安静にして、静かに横になったり座ったりしている状態で始まる、あるいは増悪する

3)その異常感覚は運動によって改善する

4)その異常感覚が、日中より夕方・夜間に増強する

さらに、診断を補助する3つの特徴として以下が挙げられています。

5)レストレスレッグス症候群の家族歴がある(遺伝的要因があるか)

6)ドパミン作動薬による効果がある(むずむず脚症候群の治療薬として有効なドパミン作動薬の投薬によって不快感の軽減がみられるか)

7)睡眠時または覚醒時に、周期性四肢連動がある(睡眠時や覚醒時、勝手に脚がピクピクと周期的に動く状態がみられるか。レストレスレッグ症候群の多くがこの周期性四肢連動を併発するため)。

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の検査方法は

むずむず脚症候群が心配な場合は、睡眠外来や神経内科などがある医療機関を受診しましょう。

その際、まずは問診によって、自身の病歴や症状が出始めた時期や部位、飲酒や喫煙などの摂取量と頻度などのほか、前述の4つの診断基準と診断を補助する3つの特徴をチェックします。

それから、採血をして次の検査を行います。

一般血液検査

血液検査によって健康状態を把握するとともに、レストレスレッグス症候群の原因と考えられている鉄欠乏がないかをチェックします。

血清フェリチン検査

なお、血液検査でヘモグロビン量が正常値であっても、実際は鉄が不足している可能性があります。そこで重要になるのが、体内に貯蔵されている鉄分がどのくらいあるかを知ることができる血清フェリチン検査です(一般血液検査の項目には含まれていないため)。

フェリチンは鉄分を貯蔵することができるタンパク質。一般血液検査の項目には含まれていない「血清フェリチン検査」を追加項目として行うことで、体内の貯蔵鉄分量を推測することができます。

さらに、補助的検査として以下のような検査も行います。

終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)

睡眠時無呼吸症候群の診断には欠かせない検査で、1泊入院をし、睡眠時に脳派や筋電図、心電図、眼球運動や脚の動きなどをチェックします。むずむず脚症候群の患者の多くにみられる就寝時の周期性四肢連動の有無も確認できます。

SIT(Suggested immobilization test)

上記のPSG検査を行う前の21時頃から約1時間実施。椅子に座って両足をまっすぐ伸ばし、動かずその姿勢をキープします。5分ごとに不快感の評価を行い、筋電図による下肢の異常運動も確認します。

最後に、レストレスレッグス症候群と間違えやすい多発性神経障害やアカシジアなどの疾患ではないことを確認します。

最近は一般内科等でも、レストレスレッグス症候群の診断ができるところは増えていますが、できるだけ専門医のいる病院を訪れて正確な診断をしてもらうのがベストです。