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コンドロイチン硫酸とは?

更新日:2016/12/09 公開日:2015/08/31

コンドロイチンの基礎知識

「コンドロイチン」と「コンドロイチン硫酸」の違いやコンドロイチン硫酸の働きについて、ドクター監修の記事でお伝えします。軟骨をはじめとして体中に存在するコンドロイチン硫酸ですが、脳内での機能にも注目が集まっています。

「コンドロイチン」と「コンドロイチン硫酸」という言葉を見かけます。このふたつには、どのような違いがあるのでしょうか。また、コンドロイチン硫酸の注目すべき働きについてもご紹介します。

「コンドロイチン硫酸」は「コンドロイチン」の正式名称

健康食品などで目にすることの多い「コンドロイチン」は、正式には「コンドロイチン硫酸」という名称です。ですから、一般的に「コンドロイチン」も「コンドロイチン硫酸」も同じ成分を指していると考えてよいでしょう。

ただし、厳密にはコンドロイチンが硫酸化したものがコンドロイチン硫酸であり、コンドロイチンはコンドロイチン硫酸から硫酸基がはずれた構造をしています。

コンドロイチン硫酸は、硫酸基がどこの位置に付くかによって、A・B・C・Dといったいくつかの種類に分けられています。

軟骨に多く含まれているのはコンドロイチン硫酸AやCで、コンドロイチン硫酸Bのほとんどは皮膚に含まれています。サプリメントによく使われているサメ軟骨に多いのはコンドロイチン硫酸Dであるといわれています。

コンドロイチン硫酸は、コラーゲンとともに結合組織を形づくっており、組織の弾力性や保水性の維持、栄養の消化・吸収などに役立っています。

しかし、コンドロイチン硫酸は、成人くらいまでは体内で自然に合成されるものの、年齢を重ねるにつれてその合成量が減少していきます。コンドロイチン硫酸の減少は、骨の形成に影響をきたすことがわかっており、コンドロイチン硫酸はまさに健康で強い身体を維持するのに重要であると言えます。

コンドロイチンの脳内での機能にも注目

最近では、コンドロイチン硫酸の脳神経系に対する機能も注目されています。

一般的に幼少期の脳というのは、大人に比べて柔軟性が高く、もの覚えもよいという特徴があります。これは、外から与えられる刺激などによって、脳の回路が編成されるという仕組みが活発に作動しているためとされています。

そして、この脳の回路や層形成に、コンドロイチン硫酸が深く関与しているといわれているのです。実際に、胎児期のマウスを使った実験で、胎児期のマウスの脳からコンドロイチン硫酸の量を減らしたところ、大脳そのものの形成や脳の回路形成に遅れが観察されたという報告があります。

では、大人の場合、加齢にともない減少したコンドロイチン硫酸をサプリメントなどで補えば脳を活性化できのるかというと、そうとも言えないことがわかりつつあります。

同じくマウスを使った実験で、大人の場合は、脳内のコンドロイチン硫酸が低下している方が、外からの刺激で回路編成が行われる仕組みを維持できるという結果が得られたとされているのです。つまり、脳内においては、加齢に応じてコンドロイチン硫酸が正反対の働きをしているのではないかと考えられます。

このように、コンドロイチン硫酸の働きについてはさまざまな研究が行われています。

軟骨や脳神経系以外に神経再生の分野でもその関係性が示唆されており、今後の研究結果に期待が持たれています。