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EPA(エイコサペンタエン酸)とは?

更新日:2018/08/31 公開日:2015/08/27

DHA・EPAと脂肪酸の基礎知識

EPA(エイコサペンタエン酸)は、血中脂質を改善して動脈硬化を防ぐ作用があるとして、医薬品になっている成分です。EPAを含む健康食品も多く出回っています。このEPAという成分はどのようなもので、どんな効果が期待できるのでしょうか。ドクター監修のもと解説します。

EPAイメージ画像

EPAってどういうもの?

EPA(エイコサペンタエン酸)は脂質、つまり油の一種です。人間の身体は何十兆という細胞でできており、この一つひとつは脂質でできた膜(細胞膜)で覆われています。EPAは主に細胞膜の成分として体内で使われています。

このEPAが健康に良い成分だということが分かったきっかけは、1970年代のデンマークで行われたイヌイットを対象にした調査でした。

イヌイットの脂肪摂取率はかなり高く、デンマーク人と同様のエネルギー比であったにもかかわらず、デンマーク人はその40%が心筋梗塞によって死亡しているのに対し、イヌイットは心筋梗塞などの循環器系疾患を患う人が3%程度しかいなかったのです。

その要因として、イヌイットが主食としているアザラシや鯨などにEPAや DHA(ドコサヘキサエン酸)などの多価不飽和脂肪酸が多く含まれているからではないかと考えられるようになりました。

EPAがもつ健康によい作用

その後、世界中で熱心に研究が進められ、EPAがもつ作用が明らかになってきました。

心筋梗塞や脳梗塞を予防する

EPAには、血液を固まりにくくする作用があります。血液中には、血液を素早く固める作用をもつ血小板という物質がありますが、EPAはこの血小板が凝集するのを抑えます。

血液が固まりにくくなるということは、血管の中で「血栓」(血の固まり)ができにくいということです。血栓が詰まって心臓に必要な血液が送られなくなると心筋梗塞になります。血栓ができにくいということは心筋梗塞になりにくくなるということです。また、脳梗塞も脳の血管が血栓で詰まって起こるので、EPAの抗血栓作用によって予防が期待できます。

高血圧や動脈硬化を予防する

EPAには血清脂質の値を改善する作用が確認されています。血清脂質とは、血液中のコレステロールや中性脂肪のことです。血清脂質の値が異常な状態が続くと、血管の壁がダメージを受けて固くなり、高血圧や動脈硬化をもたらします。これらはよく知られているように、心臓や脳の病気を引き起こします。

炎症を抑える作用

EPAはDHA、αリノレン酸とともに「n-3脂肪酸」という種類に分類されています。このn-3脂肪酸に共通した特徴として、炎症を抑える働きがあります。詳しくは『EPAは炎症を抑えるって本当?アレルギーにもいいの?』をご覧下さい。

EPAは食事から摂る必要がある

こんなに健康によい効果があるEPAですが、基本的には食事から摂る必要があります。形が似ているαリノレン酸やDHAを使って体内で変換することはできるのですが、αリノレン酸やDHAも体内で一から作れるわけではなく、食事で摂るしかありません。このような脂質を「必須脂肪酸」といいます。

EPAは野菜や豆類からも摂取できますが、特にイワシやサバなどの青魚に多く含まれています。逆に、植物油や魚介類以外の動物油脂にはほとんど含まれません。不足しないようにするための摂取量の目安は成人で1日に2g前後です(これはEPAだけでなく、αリノレン酸やDHAを合計した数字です)。脂ののった魚を週のうち3回程度食べるのが望ましいとされています。

ぜひ、日々の食生活の中に積極的に取り入れてみてください。

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