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腰痛の原因(3)ストレスなど心因性による腰痛

更新日:2016/12/09 公開日:2015/08/27

腰痛の原因・基礎知識

腰痛は、ストレスによっても引き起こされることがあることをご存知でしょうか?なぜストレスが腰痛を引き起こすのか、そのメカニズムについて解説します。痛みの特徴と解消方法についてもふれているので、ぜひ参考にしてください。

近年、原因がわからない腰痛に悩む人が増えていると言います。このような原因不明(非特異的)腰痛の中には、ストレスなどの心因性によるものも多く見られるそうです。ストレスと腰痛にはどのような関係があるのでしょうか?痛みが起こるメカニズムから痛みの特徴まで、詳しく解説します。

ストレスと腰痛の関係

ストレス社会といわれる現代では、ストレスや鬱、不安などの心の問題から腰痛が起こることも多くなってきました。このような腰痛を、心因性腰痛症と呼びます。

心因性腰痛症は、ストレスにより自律神経が影響を受け、交感神経と副交感神経のバランスがくずれて血行が悪くなったり、筋肉が長時間緊張することで起こるとされています。また、ドーパミンシステムが崩れることで、痛みが増幅しているケースもあるとされます。ドーパミンシステムとは、体が痛みを受けたとき、ドーパミンを大量に分泌することで痛みを緩和させる脳内の働きを言います。このシステムが働くことで、本来であればひどい痛みも、感じる度合いが軽くなるのだと言います。しかし、慢性的にストレスを受けていると、ドーパミンの分泌量が少なくなり、痛みを強く感じるようになります。その強い痛みがストレスとなって、さらにドーパミンの分泌が少なくなり痛みがひどくなる…という悪循環に陥ることも珍しくありません。原因がはっきりしている腰痛でも、痛みが尋常ではない場合は、ストレスにより増幅している可能性があります。

また、3か月以上続く腰痛に悩んでいる人の約80%に、抑うつ状態が見られたという研究結果もあります。絶望感や怒り、不安などの感情がある場合は、痛みを感じやすいだけでなく、疲労や不眠、運動不足などの理由でも痛みを感じることがあると言います。

ストレスによる腰痛(心因性腰痛症)の特徴

それでは、ストレスが原因で起こる腰痛にはどのような特徴があるのでしょうか?詳しく見ていきしょう。

原因がはっきりわからない腰痛が多い

レントゲンやMRI検査をしても、特に異常が見られないことがほとんどです。これは、本当に原因がないのではなく、関節や腰を構成する組織のどこかに原因があることは推定できても、発痛原を厳密に断定できないという意味です。このような腰痛を非特異的腰痛と言い、病名としては「腰痛症」と呼ばれます。

慢性的に痛んだり、痛むところが一定ではなかったりすることがある

ストレスのほか、ヒステリーやうつ病なども原因となっている場合は、治療を行ってもよくなりにくく、痛みが続いたり、痛む場所が移動して一定ではなくなることがあります。

悩みの深さによって痛み方が違う傾向がある

楽しい気持ちのときは痛みを感じにくく、イライラや不安があると痛みを強く感じやすいなど、悩みが深くなると痛みも強くなる傾向にあります。

ストレスによる腰痛を解消するには?

ストレスなど、心因性の腰痛に苦しんでいる場合は、整形外科での治療と併せて心療内科や精神科での治療を行うことが推奨されています。整形外科では、薬物療法として消炎鎮痛剤と抗不安薬、抗うつ薬、抗てんかん薬を組み合わせて処方してもらえるでしょう。抗不安薬や抗うつ薬は痛みをコントロールするだけでなく、不眠や食欲不振、やる気のなさにも有効に作用するとされます。一方、心療内科・精神科では、カウンセリングや心理療法により、ストレスや心の問題を取り除くアプローチがなされます。筋力が弱っている場合は、リハビリによる筋力トレーニングが行われることもあります。

このように、ストレスによる腰痛は痛みの対処と共に心のケアも行わないと、なかなか改善が見込めません。体と心の両面からのケアを行うことで、慢性的な腰痛の緩和を試みましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 整形外科

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