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前かがみになると起こる腰痛の原因は?

更新日:2018/06/21 公開日:2015/08/27

腰痛の原因・基礎知識

腰痛になる原因のひとつに、前かがみの姿勢があります。前かがみの姿勢は、なぜ腰に悪いのでしょうか。また、人はなぜ前かがみになりやすいのでしょうか。その理由について、ドクター監修のもと詳しく解説します。

腰痛になる原因のひとつに、前かがみの姿勢があります。また、腰痛の種類によっては、前かがみになることで痛みがひどくなるものもあります。前かがみの姿勢と腰痛の関係と、人が前かがみの姿勢になりやすい理由について解説します。

腰痛はなぜ起こるの?

現代人の代表的な悩みにも数えられる腰痛。その主な原因としては、腰や脊柱(椎骨や椎間板)の障害によって起きるものと、腰以外の疾患などから起きるもの(循環器系や婦人科などの内臓疾患や精神疾患)がありますが、こうした異常や疾患がないにもかかわらず腰痛を訴える人も増えています。

原因がはっきりしない腰痛の多くは、加齢や運動不足・肥満などにより腰を支える筋肉が弱くなったり、立ち仕事やデスクワークなどで腰に負担がかかったりすることで引き起こされています。また、精神的なストレスが原因となっているケースもあります。

ひとくちに腰痛と言っても、その原因はさまざまあり、治療法も異なります。安静にしていても痛みが改善しない、発熱や下肢のしびれがある、尿漏れがある……などの場合は、すみやかに整形外科を受診されることをおすすめします。

前かがみになると痛みが起こる腰痛とは

前かがみになると、症状が悪化する腰痛を「前屈障害型腰痛」と呼びます。反対に、腰を後ろに反らすと痛みが起こり、症状が悪くなる腰痛は「後屈障害型腰痛」と呼ばれます。腰痛の多くは、「前屈障害型」とされています。

前屈障害型腰痛になると、腰が痛くて前に曲げることができなくなる、前に曲げると痛みがひどくなるなどの症状が現れます。ただし、腰を後ろに反らすことには特に問題がない場合が多いです。

前屈障害型腰痛は、主に前かがみになる悪い姿勢を続けていたり、腰をひねったり、急に重いものを持ち上げるなどの動作によって発症します。特に、長時間のデスクワークやパソコン操作、運動不足や老化による筋力(背筋力)の衰えにより、自然と前へかがむような姿勢が続くことで発症することが多いです。

前かがみになると腰が痛みやすいのはなぜ?

前かがみになると腰が痛む大きな理由は、脊椎のS字カーブがゆがむことにあると言えます。S字カーブが正常に保たれていないと、腰椎やの周辺の椎間板、筋肉、靭帯に通常以上の大きな負担がかかります。そのため、腰痛が起きやすくなります。

さらに、前かがみの姿勢を続けると、猫背にもなりやすいです。猫背になると、姿勢を楽に維持する重心線がずれてしまうため、首にかかる負担が増えます。首から肩にかけての血行が悪くなることから、慢性化すると首、肩、背中の筋肉もこっていき、腰痛につながります。

どうして前かがみになるのか?

理由(1):腹筋、背筋など、背骨を支える筋力の衰え

腹筋や背筋が衰えると、脊椎のS字カーブを保つ力が弱まることから、自然と前かがみになっていきます。特に、背筋は腹筋に比べて日常生活で使う機会が少ないため、弱くなりやすい部位です。そのため、腹筋より背筋が弱くなると、腰が特に曲がりやすいといわれています。

理由(2):背中を丸める姿勢の強制的な継続

デスクワークや農業従事者など、背中を丸める姿勢や中腰での作業が多くなる職業の方は、前かがみになりやすい傾向があります。

前かがみが原因の腰痛対策

前かがみの姿勢や猫背が習慣化してしまうと、背筋を伸ばすことがつらくなってしまいます。症状を悪化させないためにも、以下のストレッチと猫背矯正法を実践しましょう。

お尻の筋肉、外側広筋、ハムストリング筋を強化するストレッチ

(1)仰向けになり、片方のヒザの裏を両手で支え、胸にゆっくり近づけて20秒静止します。

(2)反対側の脚も、同じように行います。

(3)床に手をついて上半身を支え、片ヒザを立てて床に座ります。

(4)ヒザを立てた方の脚の太ももにもう片方の脚を乗せ、胸を脚に近づけて気持ちよいところで静止します。

(5)反対側の脚も同じように行います。

猫背の矯正法

(1)椅子の背もたれと腰の間にクッションやタオルを置き、椅子に深く座って両足裏を床につけましょう。

(2)腰を丸めないように座ります。このとき、腰が反らないよう注意しましょう。

(3)両ヒジを背中の後ろで合わせるように近づけて5秒間静止します。体を丸めるようにして縮めた肩甲骨の間をゆっくり伸ばしたら、さらに5~10秒静止します。

猫背の方は、日頃からあごをひくようにすることも大切です。腰痛の予防、悪化防止のためにも、ぜひ実践してみてください。

腰痛の悪化を防ぐために

もし腰痛が起こったら

腰痛がつらくなったら、まずは痛みの少ない姿勢を取り、安静にすることが大切です。腰をくの字にして横向きで寝たり、お腹の下に座布団や枕を入れたり、うつぶせで寝てみましょう。ぎっくり腰など急に起こった腰痛には、冷やすことで痛みを緩和できます。逆に、慢性的な腰痛の場合は温めるのが効果的です。

日常生活における注意点

腰痛を悪化させないためにも、中腰や前かがみでの動作はなるべく避けるようにしましょう。普段の生活でも下記のようなことに気をつけることが大切です。

・朝、起きるときは横向きになり、腕で上体を支えてからゆっくり起き上がる

・洗顔はひざを軽く曲げた状態で行う。また、靴下は椅子に座って履く。

・荷物を持つときは、腰を伸ばした状態で荷物を引き寄せ、下半身の力を使って持ち上げる

・長時間の立ち仕事では片足を台に載せるなどして、前かがみになるのを防ぐ

・長時間のデスクワークや運転は背筋を伸ばすことを意識し、時々休憩を挟む

・3センチ以上ヒールのある靴は履かない

前かがみによる腰痛を防ぐには、適度な運動やストレッチで腰を支える筋肉をバランスよく鍛えたり、柔軟性を高めることが重要です。本記事のストレッチや猫背矯正も、毎日少しずつ、根気よく続けましょう。ですが、もし腰の痛みが強い時は無理をせず、できるだけ腰を動かさずに安静を保つことが基本です。痛みがひどいようであれば、専門医を受診してください。

腰痛の治療は整形外科で行うのが基本ですが、他にも腰痛治療を行う施設があります。それらの違いについては『整体?整形外科?カイロプラクティック?腰痛治療はどこでする?』をご覧ください。

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