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子供の腰痛の原因と対処法

更新日:2017/12/15 公開日:2015/08/27

腰痛の原因・基礎知識

腰痛は大人に起こりやすい症状で、子供にはあまり関係ないと思いがちですが、実は近年、子供たちの腰痛が増えています。ドクター監修のもと、詳しく解説します。

腰痛は大人だけに起こるものではありません。子供にも発症するものですが、近年、その件数が増えています。子供に発症する腰痛の原因と、予防・対処法について解説します。

子供の腰痛の主な原因

子供の腰痛は、激しいスポーツや生活習慣、食生活の変化、骨格や体型によって起こることが多いです。これらが引き起こす問題と腰痛とのつながりについて見ていきましょう。

筋肉や骨への負担

激しいスポーツなどで筋肉を使いすぎると、筋膜が炎症を起こす「筋・筋膜性腰痛症」になることがあります。また、椎間板ヘルニアや腰椎の疲労骨折が起こることもあります。子供の椎間板ヘルニアの場合は、大人のような症状(坐骨神経痛や腰、下肢のしびれなど)は出にくく、体が硬くなるといった症状で現れることが多いです。腰椎の後方に亀裂の入る「腰椎分離症」になることもあります。このときには、大人になると「脊椎すべり症」に発展し、慢性的な腰痛に悩まされる可能性があります[1][2]。

※脊椎すべり症について、詳しくは『腰痛の種類(4)腰椎分離症』をご覧ください。

発達や成長

子供の場合には、発達や成長に関連して腰痛が起こっている場合があります。背骨が左右などに曲がる脊柱側弯症、脊椎分離症などが原因となる場合があります[3]。

原因不明

特別な原因が特定できない場合には、姿勢や普段の生活習慣が原因となっている可能性があります。例えば、屋外で遊ばなかったり、運動する機会が少なかったりした子供は、腰を支える腹筋や背筋が弱くなり、腰を痛めやすくなります。腹筋が衰えると腰が反ってお腹が前に出る姿勢になり、背筋が衰えると前かがみの姿勢になることが多いです。猫背にもなりやすく、こうなると腰痛だけでなく、背中痛、肩こり、頭痛など、全身の不調が起こりやすくなる可能性があります。悪い姿勢を取り続けると、脊椎のS字カーブがゆがみ、体のバランスが悪くなって腰が痛みます。放置すると、ゆがみが悪化することで慢性的な腰痛につながる恐れがあります。

さらに、肥満も問題になり得ます。標準体重をオーバーすると、この負担がさらに大きくなるため、腰を傷めやすくなります。おなか周りに余分な脂肪がつくと、お腹が前に出てきて腰骨が前に引っぱられます。これによって正常な姿勢が保てなくなることでも、腰痛につながります[4]。

子供の腰痛の対処法

子供の腰痛を予防したり、すでに起こってしまったりした痛みを解消する方法をご紹介します。

成長や発達が関係する場合

医療機関に相談すると良いでしょう。整形外科や小児科で診てもらえます。

オーバーユース(筋・筋膜性腰痛症)による腰痛の場合

筋肉の使い過ぎにより腰痛が起こってしまった場合は、炎症を抑えて緊張をほぐすことで症状を緩和させることができます。骨には異常がないので、適切な処置を施せば3日ほどで改善が期待できるでしょう。痛みがひどい場合は、患部を冷やして安静にしましょう。痛みが強かったり、数日経過しても痛みがひかなかったりした場合は、肉離れなどを起こしている可能性があるため、整形外科の受診をおすすめします。

オーバーユースによる腰痛は、スポーツ後にストレッチをすることで予防できます。運動後は筋肉が緊張してとても疲れている状態のため、ストレッチで十分に伸ばしてあげましょう。

原因不明の場合

予防であれ改善であれ、なによりも生活習慣や食生活を見直すことが大切です。日ごろから運動をしたり、規則正しく栄養バランスのとれた食事をしたりするよう心がけましょう。

参考文献

  1. [1]症状・病気をしらべる. "腰椎分離症・分離すべり症" 日本整形外科学会. https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/spondiyolysis.html (参照2017-12-10)
  2. [2]腰痛ガイドライン2012. 日本整形外科学会・日本腰痛学会. 2012
  3. [3]デニス・L・カスパーほか編. ハリソン内科学 第5版. メディカル・サイエンス・インターナショナル. 2016; 114-125
  4. [4]春日雅人. 肥満症とその成因. 日内会誌 2015; 104: 687-689

この病気・症状の初診に向いている科 整形外科

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