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腰痛の種類(3)腰部脊柱管狭窄症

更新日:2018/05/15 公開日:2015/08/27

腰痛の種類

腰痛のほかに、しばらく歩くと脚がしびれ、休むと再び歩けるようになる間欠性跛行(かんけつせいはこう)が出るのが特徴的な「腰部脊柱管狭窄症」。具体的にはどのような疾患で、症状が起こる原因はどこにあるのでしょうか?ドクター監修のもと、対処法も併せて詳しく解説します。

中高年に多くみられる腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)の原因と症状、対処法について解説します。

腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)とは?

首から尾骨まで続く骨を脊椎(いわゆる背骨)といいますが、その中には管状の空間があります。これを、「脊柱管」と言います。この中には、中枢神経と呼ばれる脊髄と血管が通っています。脊髄は、腰のあたりで一本ずつの神経に分かれ、馬の尻尾のようになっているのですが、これを馬尾(ばび)神経と言います。ここから枝分かれした末梢神経が椎間孔(ついかんこう)と呼ばれる隙間を通って下半身へ伸び、運動や知覚神経の伝達が行われているのです。

なにかしらの原因により脊柱管が狭くなってしまうと、脊髄や馬尾神経、血管、そこから伸びている末梢神経の根本(神経根)が圧迫されてしまいます。これにより、さまざまな症状が現れる疾患が「腰部脊柱管狭窄症」です。

腰部脊柱管狭窄症は、どの部分の神経が圧迫されているかによって、以下のように分類されます。

馬尾型

脊柱管が狭くなることで、腰の部位にある馬尾神経が圧迫された状態です。主な症状として、両下肢のしびれ、冷感、痛み、排尿・排便障害、会陰部の異常感覚などが見られます。

神経根型

脊柱管が狭くなることで、神経根(末梢神経の根本)が圧迫された状態です。主な症状として、臀部から足にかけての痛みやしびれが見られます。両脚に症状が出ることもありますが、多くの場合は左右どちらかの脚だけに見られます。

混合型

馬尾神経と神経根の両方が圧迫された状態です。馬尾型、神経根型のどちらの症状も起こります。

腰部脊柱管狭窄症の原因

脊柱管は、脊柱管を囲む腰椎の変性(変形)や、椎間板の膨隆、馬尾神経を囲む黄色靭帯の肥厚などによって狭くなることがあります。腰部脊柱管狭窄症は、生まれつき狭い傾向にある脊柱管が、加齢による腰椎や椎間板の変性などが加わり、さらに狭くなることで起こるとされています。

腰部脊柱管狭窄症の主な症状

上述のとおり、馬尾神経や神経根が圧迫されることによる腰痛や脚のしびれが主な症状ですが、それ以外の特徴的な症状に間欠性跛行(かんけつせいはこう)があります。

間欠性跛行とは、しばらく歩くと下肢に痛みやしびれ、こわばりなどが生じて歩けなくなり、しゃがんだり座ったりすると症状がなくなって再び歩けるようになる症状を言います。これは、起立により脊柱管がより狭くなって、神経の圧迫が増すためとされています。前かがみ(しゃがんだり座った姿勢)になると脊柱管がやや広がるので、圧迫が解消されて楽になると言います。また、後屈すると痛みやしびれが増し、前屈すると和らぐ傾向もあります。

この他、腰の違和感や張りがあったり、足先が持ち上がらずつまずきやすい、足に力が入りにくくスリッパが脱げやすいなどの症状も見られます。悪化すると、排尿・排便障害が出ることもあります。

日常生活での対処法

前述のとおり、腰を反らすと症状が出やすい(悪化しやすい)ので、できるだけ前かがみの姿勢をとるようにしましょう。また、痛みがあるときは動きたくなくなるものですが、過度の安静は逆に症状を悪化させてしまいます。精神的にもよくありません。杖をついて歩く、カートを押すなど、前かがみの姿勢になるよう工夫し、できるだけ動くことを心がけてください。自転車に乗るのも、姿勢が前かがみになるのでおすすめです。

ただし、重たいものを持ち上げる、腰をひねる、長時間同じ姿勢でいるなどは、腰にとってよくありません。症状が軽くなったとしても控えるようにしましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 整形外科

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