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腰痛の治療で手術が行われるのはどんなとき?

更新日:2016/12/09 公開日:2015/08/27

腰痛の治療

腰痛の治療には、基本的には薬や運動療法などによる保存療法が用いられます。では、どのような場合に手術が行われるのでしょうか?ドクター監修のもと、手術が必要とされる腰痛の種類や症状について解説します。

「腰痛を完全に治すためには手術が必要」と思っている方は、意外に多いものです。しかし、腰痛は、基本的には保存療法で改善が見込める疾患とされています。4年後の改善率で見れば、手術をした人で86%、保存療法をした人で83%と、ほぼ変わらない結果も報告されています。では、手術は不要かといえば、そういうわけではありません。中には、手術をしなければ改善が見込めない腰痛もあるためです。手術が必要となるケースについて、詳しく解説します。

腰痛で手術が検討される場合とは?

腰痛は、多くの場合、作業やスポーツにより一時的に捻挫や肉離れを起こしたり、加齢によって骨などの組織が老化することで起こります。そのため、まずは薬などで痛みを緩和させながら安静を保ち、ある程度症状が改善されたら、食事や運動、生活習慣などを見直すことで、再発の防止に努めることが基本となります。

しかし、中には保存療法では改善が見られないことがあります。そのような場合は、まず腰痛を引き起こしている原因の精査が必要です。ただ単に痛いから手術をして治すというものではなく、種々の検査で痛みの原因を特定したうえで手術の適否が検討されます。これはとても重要であり、痛みの原因、もしくはその痛みを引き起こしている疾病によって手術の方法が異なってくるのです。例えば、椎間板ヘルニアであればヘルニアを摘出する手術、脊柱管狭窄症であれば狭窄部の骨を削って広げる手術、腰椎不安定症であればネジで腰椎を固定する手術といった具合です。また、腰痛症の原因となる疾病の種類や重症度によっては、すみやかに手術が考慮されるべきものもあります。それぞれについて、具体的に見ていきましょう。

すみやかに手術が検討される場合

比率としては、かなり少ないです。病院もしくは医師の方から手術を強く勧告するような場合であり、相当の重症と考えてよい状態です。急激に、もしくは著しく下肢の筋力が低下した場合、排尿や排便の障害が出現した場合、脊椎の脱臼がある場合、感染による化膿性疾患で抗菌剤が効かない場合、などがこのケースになります。ただ単に「すごく痛い」だけでは必ずしも該当しませんので注意が必要です。

保存療法の効果が見られず、手術が検討される場合。

まずは最低でも1~2か月間、十分な保存療法を行います。そのうえで十分な治療効果が出ずに、医師にギブアップで手術希望との旨を伝え、医師がそれを承諾した場合です。痛みがひどい、痺れがひどい、日常生活がままならない、長く歩けない、などといった症状で苦しんでいる場合が多いです。逆に上記のような症状があっても、本人が希望しなければ手術には至りません。もしくは本人が手術を希望しても、昔からの麻痺で改善が見込めない場合や全身状態が思わしくないなどで、手術を行わない場合もあります。

手術を検討する際は、自分がどのような状態になりたいのか(スポーツができるようになりたいのか、日々の生活に支障をきたさない状態を目指すのかなど)についてもよく考え、医師とじっくり相談しながら決めることが大切です。

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