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妊娠したい人の基礎知識(6)基礎体温の正しい測り方と注意点

更新日:2017/12/19 公開日:2015/09/28

妊娠したい人の基礎知識

月経周期や排卵日、日々の体調を知る一助となる基礎体温。しかし、計測の仕方を間違ってしまっては、正確な情報がわからなくなってしまいます。ドクター監修のもと、基礎体温の正しい測り方と気をつけたいポイントについて解説します。

妊娠しやすいタイミングは、基礎体温をつけておくことでもある程度予測することができます。正確な情報を得るための基礎体温の正しい測り方と、注意点について見ていきましょう。

基礎体温の持つ意味とは?

基礎体温とは、朝目覚めて体を動かす前に測る「安静時の体温」です。女性の体温は、病気や重度のストレス時などを除くと、平均して0.3~0.5度前後の間で周期的に変化しています。そのため、体を動かす前の安静時体温を基礎体温としているのです。

基礎体温を正しく測るための方法と注意点

基礎体温とは、体を動かす前の「安静時の体温」のことをいいます。より正確に基礎体温を測るためのポイントを見ていきましょう。

正しい基礎体温の測り方

  • 朝起きたらすぐに測る

起き上がるなど、体を動かさず、寝たままの状態で測ることがポイントです。起床後、体を動かしたり、起きた時間が遅かった時などでは体温も上がってしまいます。そのため、一定の時間で、横になったままで計測してなるべく正確な基礎体温を測るようにします。万が一、いつも違う時間となった場合には、備考の欄に測った時間を記録しておきましょう。

  • 婦人体温計(基礎体温用の体温計)を使い、口の中で測る

このとき体温計は舌で押さえ、口を閉じたままにしましょう。基礎体温計の先端を舌の裏側にあて、必ず同じ場所で正しく計測するようにします。舌の裏側の奥にある真ん中のすじ(舌小帯)の左右どちらかで正しく測ることができます。舌の上で測ると0.04~0.10℃の差が出てしまい、正しい数値が得られませんので注意しましょう。温度が変化してしまうため、検温中は口で息をしないよう注意してください。

  • 検温後は、基礎体温表などに記録する

基礎体温を測るときの注意点

体温は微妙な動きでも変化してしまうため、体温計は寝る前にあらかじめ枕元に準備しておきましょう。より正確に測るためにも、毎日できるだけ同じ時間に測るよう心がけましょう。

基礎体温はつけ続けることが大切

基礎体温は継続してつけることがもっとも重要です。毎朝測ることで微妙な体温の変化に気づくことができ、1か月以上続けることで月経周期や排卵日もわかってきます。これまで日課にしていなかった人にとっては、毎日続けることは簡単ではありませんが、まずは3か月を目標に続けてみましょう。たとえ寝坊などにより計測時間がいつもとずれてしまっても、大きな問題はありません。あきらめずに続けましょう。

体温を測定したあとは、忘れないようすぐに基礎体温表などに記録しましょう。このとき、朝の体調や気分なども記入しておくと、より正確な情報を得るのに役立ちます。

体温計の種類

婦人体温計には、5分ほどで正確な体温を測定する「実測式」と、数10秒~1分ほどで予測数値を出す「予測式」があります。「予測式」の場合、実際の値との間に誤差が生じることがあります。測定にかかる時間や価格が異なってくるので、求めやすいのはもちろん、使いやすく続けやすいものを選びましょう。

また、体温のみが表示される単機能タイプと、自動的に測定値をグラフにしてくれる高機能タイプにも分かれます。高機能タイプの中には、毎日基礎体温を測定するだけで次の月経日を予測してくれるものもあります。これも、自分の性格などを考え、より続けやすいもので選ぶことをおすすめします。

基礎体温表でわかる妊娠力とは?

基礎体温を毎日チェックすると、健康状態など、自身の体のさまざまなことがわかるようになります。特にわかりやすいのが月経周期です。

基礎体温表で月経周期を知る

体が健康な状態である場合、基礎体温をグラフに記録して1か月の体温変化を見てみると、体温が低い期間と高い期間に分かれているはずです。健康な成人女性の基礎体温の動きは以下のようになっています。

  • 月経が始まってから約2週間:やや低め
  • その後~次の月経が始まるまでの約2週間:やや高め

このように、基礎体温が低温期と高温期の2層に分かれていれば、女性ホルモンが正常に分泌されていて、きちんと排卵されていると判断できます。「低温相」と「高温相」の温度には個人差が出ることがあります。自分にとっての低温・高温を確認してください。

排卵日予測も可能に

さらに、基礎体温をチェックしていくと、低温期から高温期へ移る直前に、体温が一度ぐっと下がる日があります。これを陥落日と呼びますが、これが、いわゆる排卵日です。このように、基礎体温を記録して月経周期を知ると、排卵日の予測もできるようになります。

ただし、必ずしもそのような典型的なパターンにはならないこともしばしばあります。のこぎりの歯のようなギザギザのグラフになることもあります。日々の体温の上昇・下降に振り回される必要はなく、全体の流れで判断することもあります。また、頸管粘液の所見や排卵検査薬、クリニックでの経腟超音波での卵胞計測で総合的に判断することが必要な場合もあります。さらに、勤務が不規則(二交替制や三交替制など)な場合には、4時間ぐらいの睡眠の後であれば、問題ありません。

体質や体調によっては、高温期がなかったり、月経が始まっても体温が下がらない場合があります。基礎体温が正常でない(2層に分かれていない)ときは、体調が崩れているか、体内に疾患が隠れている可能性があります。たとえば、以下のような異変がある場合は婦人科疾患の疑いがあるので、早めに専門医に相談することをおすすめします。

低温期が続き高温期がない場合

排卵が起こっていない可能性があります。本人が月経だと思っている出血が、実は「不正性器出血(破綻出血)」であることがしばしばあります。本来の月経の出血パターンと異なっていることからも気がつきます。

月経が始まっても高温が続く場合

実は流産による出血であるという場合もあります。

基礎体温以外の理由によって体温が上昇している場合

体調によるものや季節や室温、冷暖房などの影響で体温が上昇していることも考えられます。

基礎体温の正しい測り方のおさらい

基礎体温の正しい計測方法は、朝目覚めたらすぐに計測することにあります。また、必ず専用の婦人体温計を使うようにしてください。また、この基礎体温を正しく表に記録して残しておくことが大切です。これが基礎体温を正しく計測する方法です。

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