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日光蕁麻疹の症状と原因、治療について

更新日:2016/12/09 公開日:2015/09/28

蕁麻疹の症状と対処法

蕁麻疹のなかには、日光にあたったことが原因になって起こるタイプのものもあります。これを「日光蕁麻疹」と呼びますが、その症状、原因、治療法にはどういったものがあるのか、ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。

蕁麻疹(じんましん)には、原因が特定されない特発性のもの、アレルギーが原因のもの、物理的な刺激によって起こるものなどがあります。「日光蕁麻疹」は、物理的刺激によって起こる「物理性蕁麻疹」のなかの一種です。それは具体的にどんな蕁麻疹なのか、以下で詳しくみてみましょう。

日光蕁麻疹とは

太陽の光にあたることで生じる蕁麻疹のことを「日光蕁麻疹」と呼びます。

詳細なメカニズムはわかっていませんが、

太陽の光を浴びることで、皮膚真皮の血管近くにある肥満細胞(マスト細胞)からヒスタミンという化学物質が分泌されます。ヒスタミンは、炎症やかゆみの原因物質。また、血管を拡張させる作用もあり、血管拡張によって血液内の水分が血管外に溢れ出し、これが皮膚を赤く盛り上げる蕁麻疹になるのです。

なお日光蕁麻疹の場合、紫外線の波長にはあまり反応しないことがわかっています。

どんな時になる?

・春から夏の日差しが強くなる時期

・海やプールで露出度が高い時 など

可視光線は目に見える光の波長であり、太陽光のなかの50%を占めるほか、照明器具などからも発せられています。そのため、一度発症すると、室内や夜間、冬など一年中、蕁麻疹が出現する可能性があります。

症状は?

・日光にあたった直後から15分以内に出現

・日光にあたった露出部分のみに現れる

・小さな膨隆疹またはミミズ腫れのようになる

・日光があたらない場所に移動すると、早ければ10分、遅くとも2時間以内にすっきりと消失

可視光線は紫外線とは異なり、日焼け止めを塗っていても防ぐことはできません。

日光蕁麻疹の対処法は

発症したらできるだけ日光があたらない暗い場所に移動して安静にしましょう。掻きむしると皮膚が傷つくためできるだけ掻かないようにし、冷えた水で絞ったタオルや水シャワーなどで患部を冷やすとかゆみが和らぎます。

かゆみが強かったり、何度も起こったりする場合は、医療機関にて抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を処方してもらいましょう。ただし、薬物療法では再発を完全に止めることができない場合もあり、また、日光蕁麻疹の場合は日焼け止めなどの紫外線対策も有効ではないのが難点です。

なお最近は、重症な人に対し、入院して強制的に光を浴びせ、過敏性を抑えていく減感作療法も開発されています。

多形日光疹(たけいにっこうしん)である場合も

多形日光疹は、日光蕁麻疹と同様に光過敏症(日光アレルギー)の一種ですが、日光蕁麻疹よりもなる確率が多いとされています。その特徴は、以下のようなものです。

・原因は、日光のなかの紫外線

・日光にあたってから数時間後に出現

・発疹は数日間持続

・日光にあたった露出部分のみに、栗粒大の赤い膨隆疹がみられることが多い

・春から夏の紫外線が強くなる時期に多発

・日焼け止めや帽子などによる紫外線対策が有効

蕁麻疹が、時間が経ってから現れて1日経っても消えない場合は、多形日光疹の可能性が高くなります。

多形日光疹か日光蕁麻疹か迷う時には、医療機関にて紫外線や可視光線を直接照射して皮膚の反応をみる検査を受ける方法もあります。

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