「美しい筋肉をつくるためには、プロテインとアミノ酸のどちらを選べばいいのだろうか?」そう思っている方も多いかもしれません。そこで、似ているようで大きな違いがあるプロテインとアミノ酸についてそれぞれの特徴を解説します。
プロテインとアミノ酸の違い
プロテインとは
プロテインはタンパク質のことで、タンパク質を英訳すると「Protein(プロテイン)」となります。プロテインとは、牛乳や大豆などを原料として、タンパク質を取り出し凝縮させたものです。プロテインが体内で分解されて、最小単位になったものがアミノ酸です。動物由来か植物由来かなど原料によって差はあるものの、一般的に3~4時間かけて体内に吸収されていきます。
アミノ酸とは
アミノ酸はタンパク質の材料です。細胞の核にはDNAという人体の設計図があり、そこに書いてある通りにアミノ酸をつなげていくことでタンパク質に合成され、筋肉や血管、内臓などの栄養素になります。ただし、全てのアミノ酸がタンパク質になるわけではなく、筋肉のエネルギー源になったり、神経伝達物質になったり、疲労回復をサポートするなど、必要に応じて臨機応変に対応します。また、アミノ酸はタンパク質が分解された最終過程になっているため、吸収スピードが早く、わずか約30分で体内に吸収されます。
プロテインとアミノ酸の選び方
プロテインは消化や吸収に時間がかかるものの、アミノ酸をバランスよく摂取できるというメリットがあります。筋肉の量を増やすなど、多くのタンパク質を摂取したいときに適しています。定期的に継続して摂取していくことがポイントです。
アミノ酸は目的に応じて摂取することが可能です。体内への吸収も早いため、運動前や寝る前など、摂取するタイミングがわかりやすいことも大きな特徴です。以上のように、プロテインとアミノ酸には違いがあります。それぞれの特徴を生かしつつ上手くとり入れるようにしましょう。
プロテインとアミノ酸の摂取タイミング
アミノ酸は空腹時に摂取するのがよいでしょう。理由としては、プロテインや食事と一緒に摂ると、胃で一緒になってしまい「早く吸収できる」というメリットが活かせなくなってしまうためです。
プロテインに関していえば、筋肉トレーニングの効果を上がるために、成長ホルモンがたくさん分泌されているトレーニング後30分以内に摂取するとよいでしょう。それでも足りないと感じたら、寝る1時間前にも摂取するとよいでしょう。
BCAA(分枝鎖アミノ酸)を中心としたアミノ酸のサプリメントやドリンクを併用して、筋肉の疲労回復や筋肉量の増強に役立てるのが理想的です。アミノ酸と摂取のタイミングについては『筋トレ効果を高めるアミノ酸と摂取のタイミング』も参考にしてみてください。
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