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発作に悩まされたくない!ナルコレプシー対策で必要なこと

更新日:2018/02/05 公開日:2015/10/30

ナルコレプシーの治療と対策

ナルコレプシーの症状を改善するために必要となる対策について、ドクター監修の記事でお伝えします。根治療法がいまだ確立していない病気だからこそ、生活習慣を見直して睡眠の質を高めることがとても重要です。

ナルコレプシーの治療の目標としては、眠気によって社会生活への不利益を最低限に留めることです。薬による治療や生活指導による対症療法が中心ですが、症状を軽くするには対策のポイントを押さえておくことが大切です。

ナルコレプシー対策の基本的な考え方

ナルコレプシーの発症は10代〜20代の若年層に多く見られます。突然眠気がおそってきて眠ってしまう病気ですが、本人に病気の自覚が乏しい場合もあり、ご家族や周りの方からの情報も非常に大切です。居眠りによるミスや事故などの日常生活への支障をなくすには、まず睡眠に関する専門医の診断を受け、適切な治療を受けることが重要です。そのうえで、生活習慣を改善し、睡眠の質を向上させていきましょう。

特に規則正しい生活は不可欠です。十分な夜間睡眠をとり、朝食をしっかり食べることで、覚醒が促されます。また、可能であれば昼寝をしましょう。昼休みなど、午後の早い時間に10~30分ほど寝ると、眠気の改善に効果的とされています。生活スケジュール上問題がなければ、数時間に1回ずつ午睡を取ることも推奨されています。補助的に、カフェインを摂取することで眠気を減少させることができるでしょう[1]。

ナルコレプシーの症状を軽減するための睡眠法

ナルコレプシーの症状を軽くするためには、次の点に気をつけて良質な睡眠をとることが大切です。

十分な睡眠時間の確保

日中の眠気をやわらげるためには、夜間の睡眠を十分に確保しなければなりません。日中の眠気を改善するだけでなく、薬の使用量を減らすためにも有効です。

体内リズムを整える

起床時間と就寝時間を決めて、規則正しい生活を送りましょう。1日は24時間ですが、人間の体内時計は約25時間周期で動いています。このズレを調整するのが、太陽光です。毎日同じ時間に起きて朝の光を浴びると、体内リズムが整い、毎日同じくらいの時間に眠くなるといわれます。これは、睡眠リズムに影響を与えるメラトニンというホルモンの作用によるものです。メラトニンの分泌は、朝の光を浴びて活動し始めてから約14時間後に始まり、その量が増えるにしたがって眠くなる仕組みとなっているのです。

また、内臓のリズムも体内時計と関係しているため、1日3食を規則正しく食べることも大切です。

環境づくり

熟睡できるよう、不快な音や光を防いで良質な睡眠環境をつくりましょう。部屋を真っ暗にする必要はありませんが、自分が不安に感じない程度を目安とし、照明などを調整するとよいでしょう[2]。また、自分にあった寝具を使用することも大切です。

薬は適切に使用する

ナルコレプシーの治療には、日中の眠気(睡眠発作)を抑えるために中枢神経刺激薬が処方されます。また、脱力発作・睡眠麻痺・入眠時幻覚がある場合は、レム睡眠を減らす作用のある抗うつ剤が処方されることが多いでしょう。睡眠が浅い場合には、作用時間が短めの睡眠薬が処方されることもあります。薬は、個人の症状や目的により単独、もしくは組み合わされることがあり、適切な用量も人によって異なります。

ナルコレプシーの薬物療法は、5年10年といった長期スパンで行われることが多いですが、治療を続けることで薬の量を減らすことができるケースも多いです。医師の指示に従うことが症状の早期軽減につながるので、症状が軽くなったからといって勝手に服用をやめるなど、自己判断することのないようにしましょう。

参考文献

  1. [1]日本睡眠学会編. “ナルコレプシーの診断・治療ガイドライン” 日本睡眠学会.
    http://jssr.jp/data/pdf/narcolepsy.pdf(参照2017-12-14)
  2. [2]厚生労働省健康局編. “健康づくりのための睡眠指針2014” 厚生労働省.
    http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf(参照2017-12-14)