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萎縮性鼻炎の原因と症状、治療法

更新日:2018/05/15 公開日:2015/11/24

鼻炎の種類

慢性鼻炎にはさまざまな種類があり、萎縮性鼻炎もそのひとつです。その名の通り、鼻の粘膜が萎縮するのですが、それによってどのような症状が起こるのでしょうか。萎縮性鼻炎の症状や原因について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

慢性鼻炎の一種である萎縮性鼻炎とは、どのようなものでしょうか。原因や症状、治療法について解説します。

鼻の粘膜が萎縮し、かさぶたができる「萎縮性鼻炎」

萎縮性鼻炎は慢性鼻炎の一種で、鼻の粘膜が薄く(萎縮)なることで鼻の中が広がり、乾燥してしまうことが原因で起こります。また、高齢者に多くみられます。

鼻の粘膜には、粘液を分泌し、ほこりなどの異物を排出する細胞が存在し、これが鼻腔内を適度にうるおしています。萎縮性鼻炎になるとこの働きが低下し、鼻腔内の乾燥が進んでかさぶたができやすくなります。

萎縮性鼻炎は、悪臭の有無によって単純性萎縮性鼻炎と真性萎縮性鼻炎に分けられます。

単純性萎縮性鼻炎は、かさぶたや悪臭が少ないのに対し、真性萎縮性鼻炎では鼻腔内にかさぶたが大量にでき、ひどい悪臭が起こります。かさぶたが大量につくことで鼻づまりが起こり、頭痛がしたり、においを感じにくくなったりすることもあります。また、重度の鼻出血をくり返すこともあります。

萎縮性鼻炎が起こる原因

原因ははっきりとしていませんが、副鼻腔炎の手術で鼻の内部の組織や粘膜を多く切除した人に起こることがあります。また、甲状腺異常、ホルモン異常、ビタミン欠乏(ビタミンA、C、D)、鉄欠乏性貧血、自律神経障害、特殊な細菌の感染との関連性も考えられています。

萎縮性鼻炎の治療法

単純性萎縮性鼻炎の場合は、無症状であることも多いため、治療をしないケースも多くあります。

真性萎縮性鼻炎の治療には、保存療法と手術療法がありますが、確かな治療法は確立されていないのが現状です。

保存療法では、かさぶたが作られるのをできる限り抑えて悪臭が出ないようにすること、感染を抑えることが目的となります。鼻腔内を清潔に保つほか、抗生物質の入った軟膏を鼻の内側に塗って細菌を殺すという処置が行われます。抗生物質を内服もしくは静脈から投与することもあります。また、必要に応じて、ビタミン(ビタミンA、Dなど)や鉄分の内服薬も処方されます。乾燥を予防するためにグリセリン点鼻薬を処方している医院もあります。

手術療法では、粘膜や骨を移植し、広がってしまった鼻腔を狭める手術があります。鼻腔を狭くすることで鼻の中を通る空気の量を減らし、乾燥を抑えて、かさぶたが作られにくくするというものです。

自分の鼻の中から悪臭がするという不快な症状に悩まされる萎縮性鼻炎。症状が軽いうちに治療を始めることが大切です。