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ガスでお腹が張る!ガスだまりのメカニズムと対処法

更新日:2018/05/22 公開日:2015/11/24

腹部膨満感の原因と対処法

お腹にガスがたまり、パンパンに張って苦しい状態をガスだまりと呼びますが、なぜこのような状態が起こるのでしょうか。ガスでお腹が張るメカニズムとガスだまりの対処法を、ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。

ガスがたまることでお腹が張って苦しい状態をガスだまり(腹部膨満感)と呼びます。なぜガスがたまるのか、そのメカニズムと対処法について解説します。

ガスが溜まってお腹が張るメカニズム

お腹が張って苦しいと感じることを腹部膨満感と呼びます。まずは、腹部膨満感とはどういうものかを知っておきましょう。腹部膨満感の原因には、以下の3つのパターンがあります。

腹部膨満感が起きる3つのパターン

(1)消化管にガスがたまって起こる

腸にガスがたまることで、お腹が張る、苦しい、重い、ゴロゴロするなどの症状が起こります。

(2)胃の消化機能が低下して起こる

胃に食べ物が長くとどまることで胃が重苦しい、張った感じ、胸やけやむかつき、不快感などが起こります。

(3)そのほかの原因によるもの

腹水や炎症・腫瘍などの病気が原因の場合や、妊娠により子宮に消化菅が圧迫されたことにより起こる場合などがあります。

ここでは、(1)で紹介した消化管にガスがたまっておこる腹部膨満について解説します。

ガスだまりによる腹部膨満のメカニズム

お腹の中には、通常、コップ1杯程度のガスがあるといわれています。これは、口から飲み込まれた空気や腸内細菌が発生することでたまります。

私たちの体は、ごはんを食べると、必ず腸内にガスが発生します。たまったガスは、定期的に呼吸やおならとして排出されていますが、ガスの産生が多かったり、あるいは排泄が悪くなったりしてバランスが崩れると、ガスだまりを起こしてしまいます。また、ガスが増えてお腹が膨らみ、膨満感がある状態は「鼓腸(こちょう)」とも呼ばれます。

ガスだまりが起こる原因は?

ガスの量が増える、ガスの排出量が減るという現象について、詳しく説明します。

ガスの産生が増える原因

・口から飲み込む空気の量が増える…早食いやおしゃべりをしながらの食事は、食べ物と一緒に空気を飲み込む量が増えます。また、飲料のラッパ飲みや炭酸飲料の飲み過ぎも要注意です。

・腸内で発生するガスの量が増える…米、パン、芋類などでんぷん質が多い食品、ゴボウなどアクの強い食品は、ガスを発生しやすくします。食物繊維の過剰摂取など、消化が悪い食べ物でもガスの発生が増えます。また、悪玉菌が増えると異常発酵により腐敗ガスが多く発生します。悪玉菌は、高脂肪・高タンパクの食事を続けたり、ストレスによって自律神経が乱れたりすることによって増える場合もあります。

ガスの排泄量が減る原因

腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が低下するとガスを排出する量が減ります。その原因としては、ストレスによる自律神経の乱れ、過敏性腸症候群、腸閉塞、腸粘膜の炎症などがあげられます。

そのほか、長時間座りっ放しだったり、きつめの洋服や下着でお腹を締め付け続けたりすると、腸の動きが悪くなってガスがたまりやすくなります。また、おならを我慢しすぎるのもよくありません。特に女性の場合、月経前はホルモンバランスが崩れて腸の動きが悪くなりがちです。そのため、特に女性は下腹部を締め付ける洋服は避けたほうがよいでしょう。

ガスだまりの対処法

ガスがたまってお腹が苦しいときは、お風呂などでお腹を温めてマッサージしたり、軽い運動で血行をよくしたり、便秘のときと同じような対処法を試してみましょう。あまり改善されない場合は、便秘薬や整腸剤、消泡剤などの薬を利用するのもひとつの方法です。

乳酸菌やビフィズス菌入りの整腸剤は、腸内の善玉菌を増やして悪玉菌を抑え、ガスの発生を抑えるとともに、蠕動運動を促す効果もあり、ガスの排泄を手助けしてくれます。また、消泡剤は、腸内のガスに直接作用し、ガスの排出や腸への吸収を促します。

また、日常生活の中で、お腹にガスがたまらない工夫をすることも大切です。具体的な方法をご紹介します。

食事

食事のときは、空気を飲み込まないように口を閉じて、ゆっくり噛んで食べることが大切です。ガスが発生しやすい食品は控えめにし、ヨーグルトなど、腸内の善玉菌を増やす作用のある食品を積極的に摂るよう心がけましょう。

運動

座りっ放しや運動不足の生活は、腹筋を衰えさせ、腸の蠕動運動を不活性化してしまいます。これは、便秘やガスだまりの原因になります。

それには、腹筋を鍛える運動が重要です。また、ストレスによる自律神経の乱れも腸の働きを悪くします。適度な運動はストレス解消にも繋がりますので、楽しみながら毎日続けることが大切です。

規則正しい生活

ストレスはガスだまりの原因になります。このストレスには、精神的なものだけでなく、身体的なものも含まれます。睡眠不足や過労などは身体的なストレスにつながり、自律神経を乱して腸の働きに悪影響を与えてしまいます。ですから、十分な睡眠と規則正しい生活のリズムを心がけることが大切です。

日常生活を改善しても、まだガスだまりが起こる場合は、なんらかの病気が原因になっている可能性があります。ただガスがたまっているだけと侮らず、不安要素がある場合は、医療機関で診断してもらうことが大切です。

胃腸科の医療機関を受診すれば、便秘薬・漢方薬・整腸剤や消化管運動機能改善薬などの処方を受けることができます。また、内視鏡検査可能な施設では、胃内視鏡検査/大腸内視鏡検査などで、胃と腸に潰瘍やがんなどの病気が潜んでいないか確認することが可能です。

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