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輸血の目的とは?輸血が必要な場合を知ろう

更新日:2016/12/09 公開日:2016/01/14

輸血の基礎知識

輸血とは、足りなくなった血液成分を補充する治療方法です。いったいどのようなときに、どんな方法で行われるのでしょうか。ドクター監修のもと、輸血の目的と方法について解説した後、輸血用血液の安全性について説明します。

輸血は、どんなときに行われるのでしょうか。輸血をする目的やその方法、輸血用血液の安全性について解説します。

輸血はどんなときに必要なの?

輸血は、血液の病気のために正常に血液が産生されない場合や、大量に出血して血液量が減った場合、貧血により酸素を体の組織へ運べなくなった場合、手術中に出血した場合などに行われます。また、血液成分が不足し、輸血以外の治療法で効果が得られないときに、最後の手段として身体の機能を維持するために行います。

輸血の必要があるのに輸血をしなかった場合には、出血性ショックや多臓器不全、出血多量といった生命の危険がある重篤な状態に陥る可能性があります。

輸血で補うことができる血液成分は、赤血球、血小板、血漿成分、凝固因子などがあります。それぞれの状況に適した血液製剤を選び、輸血が行われます。

輸血の方法とは

輸血の方法は、「自己血輸血」と「同種血輸血」の2つがあります。

自己血輸血は、献血された他人の血液を使うのではなく、自分自身の血液を事前に採血して保存しておき、手術の際に輸血する方法です。患者本人の血液を使うため、ウイルスなど感染症の副作用や血液型の不一致による副作用、合併症などを防ぐことができます。現在、最も安全性の高い輸血方法と言えます。自己血輸血は心臓血管外科や整形外科で行われることが多いです。1か月前から3回に分けて採血し貯血します。鉄剤の内服やエスポーなどの造血剤も併用して、貯血する血液をなるべく濃くしておきます。

一方、同種血輸血は、献血した他人の血液から作られた血液製剤を使用する方法です。輸血するとなった場合には、適合する血液がどうか改めて検査をしたのち、輸血を実施します。近年、安全対策の推進によって安全性は飛躍的に向上しましたが、原材料に由来するウイルス等の感染や同種免疫による副作用のリスクといった問題点はあります。輸血をする際には、輸血の必要性とリスクを理解する必要があります。

輸血用血液の安全性はどうやって調べるの?

献血を行う際、献血者自身の安全確保と患者への副作用を予防するため、まず問診を十分に行います。特に、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染については、献血者の理解を求め、感染の可能性がある行為があった人物を除いています。

採血された血液は,不適合輸血を防ぐため、ABO血液型検査、Rh(D)血液型検査、間接抗グロブリン試験を含む不規則抗体スクリーニングの各検査を行います。原則として、日本赤十字社の血液センターで実施している検査と同様の検査を実施します。

過去に献血をしたことがある人についても、毎回全項目の検査を行います。前回の検査結果と一致しない場合は、新しく献血した血液で再検査を行い、原因を究明します。そして記録し、保存します。

輸血の安全性が高くなったとはいえ、副作用や合併症が起こらないとも限りません。輸血を行う際は、ドクターの説明をよく聞き、納得してから受けましょう。

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