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輸血の種類とは?4つの輸血用血液製剤とその用途

更新日:2018/05/23 公開日:2015/12/25

輸血の基礎知識

採取した血液は、成分ごとに分離されて血液製剤となり、患者へ輸血されます。どのような種類に分けられ、それぞれどんな症状の患者へ使用するのでしょうか。ドクター監修のもと、献血用血液製剤の種類と用途について解説します。

輸血用血液製剤には、分離された成分によって、「赤血球製剤」、「血漿製剤」、「血小板製剤」、「全血製剤」の4種類に分けられます。それぞれ、どんな患者に使用するのでしょうか。患者の特徴や用途について解説します。

(1)赤血球製剤

赤血球製剤は、血液から血漿、白血球、血小板の大部分を除去したもの。ケガや手術で出血が見られたり、血液の病気などで赤血球が作られなくなるなど、貧血の状態が高度になると、体の機能が低下して、酸素が欠乏する可能性があります。その結果、心臓を含む体の各組織に障害が起こるため、酸素運搬能を持つ赤血球の輸血を行います。採血後21日間使用可能。

(2)血漿(けっしょう)製剤

出血を防ぐために必要な、各種の血液凝固因子を含む血漿を取り出したもの。複数の血液凝固因子が不足したり、出血している場合に使われます。大量に出血した際にも必要に応じて使用されます。採血後-20℃以下で凍結され、1年間使用可能。

(3)血小板製剤

血液の止血機能を持つ血小板を採取したもの。血小板の数が減ったり、血小板の機能が低下することによって出血がある場合に使用されます。血小板には出血を止める役割がありますが、手術や大けが、化学療法などによって血小板が減少すると出血した時に血が止まらなくなります。さらに進行すると、全身の皮膚や臓器から出血しやすくなります。また、出血したときには酸素が足りなくなり、血圧がキープできなくなるため、血小板のほか必要があれば血漿成分や凝固因子の補充を行います。採血後4日間使用可能。

(4)全血製剤

血液に保存液を加えたもの。大量に出血したときなど、すべての血液成分が不足するとき、赤血球と血漿の同時補給が必要な場合に使用されます。現在では、大量出血した場合でも、患者が必要とする成分だけを輸血するため、ほとんど使われていません。採血後21日間使用可能。

輸血で補える血液成分は、主に赤血球、血漿成分、凝固因子、血小板です。患者に必要な血液製剤を選んで輸血を行うのが現在のスタイルです。

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