スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

献血とは?その目的と具体的な流れについて

更新日:2016/12/09 公開日:2015/12/25

献血の基礎知識

献血とは、血液を採取することだとは知っていても、どこで受けられるのか、どれくらいの量の血液をとるのかなど詳しいことは知らないという方も多いでしょう。ドクター監修のもと、知っておきたい献血の一般的な知識をご紹介します。

血液を採取する献血とは、いったいどんな目的で行われているのでしょうか。目的のほか、献血の方法、献血を行う流れなど、献血の基本的な知識について解説します。

献血とは何?

献血とは、病気やけがなどによって輸血が必要な患者に、健康な人が自発的に血液を提供するボランティアです。日本で献血の受け入れを行っているのは、厚生労働省から唯一採血事業者の許可を受けている日本赤十字社です。

血液は、人間の体の中で、酸素を運んだり、病原菌と闘ったり、出血を止めたりといった生きるために欠かせないもの。しかし、現在のところ、血液は人間の体の中でしか作ることができません。そのため、生命維持に必要な血液が不足している人を助けるためには、健康な人の血液を輸血することが大切なのです。また、血液の保存期間は、成分によって長いもので1年間、短いものでは4日間と、長期間保存することができません。よって日々、健康な血液が必要となります。

献血の種類とは

献血には、成分献血、400mL献血、200mL献血の3つタイプがあります。400mL献血と200mL献血は、血液中のすべての成分を献血する方法で、採取する血液量が異なります。成分献血は、成分採血装置を用いて、血液中の血小板もしくは血漿だけを採取する方法です。体内で回復に2~3週間かかる赤血球は、再び献血者の体内に戻されます。特定の血液成分のみを採取する成分献血は身体への負担も軽いうえ、たくさんの血漿や血小板を採取することができます。

輸血を受ける患者の立場になると、200ml献血よりも400ml献血のほうが体にかかる負担が軽くてすみます。なぜなら、例えば800mlの輸血を行う場合、200ml献血では4人分必要なのに対し、400ml献血では2人ですみます。できるだけ少ない種類の血液を輸血することで、患者の負担が軽減されるほか、輸血の安全性も高まります。

献血を受けるためには献血基準を満たすことが必要ですが、日本赤十字社では、基準を満たした人に対して、400mL献血または成分献血の協力をお願いしています。

献血はどうやって受けるの?

献血を受けられる場所は、主要駅に隣接したビル内の献血ルームのほか、企業や学校などの団体向けバス、または人通りの多い街頭での献血バス、会議室などを臨時の献血会場として行うオープン献血があります。

まず、献血会場へ行き、渡されたリーフレットを読んで内容を了解してから受付となります。受付時、献血カードを持っている場合は提示しましょう。カードを携帯していなかったり、初めて献血を行う場合は、身分証明書を提示して、氏名と生年月日を記入します。

献血による副作用について

献血を行う際、被採血者に対して副作用が起こらないように注意はしているものの、まれに採血中や採血後に気分が悪くなったり、吐き気やめまいのほか、失神が起きたり、針を刺すことによって皮下出血、脱力感や痛みなどの神経損傷を発症するケースがあります。また、失神に伴って転倒することもあります。

針を刺した時に強い痛みを感じたり、痛みがいつまでも続くなど異変を感じた場合は、ただちに看護師または医師に知らせましょう。皮下出血も我慢する必要はありません。また、採血中に気分が悪くなったりめまいが起きた場合も、すぐに職員に知らせます。採血後に同様の症状が起きたら、転倒を防止するため、立っている場合はすぐにしゃがむか、体を横にしましょう。

献血が原因で健康被害が生じた場合、医療費等を補償してくれる献血者健康被害救済制度が設けられているので、利用しましょう。

日本では、病気やけがの治療のため、毎日3,000人もの人が輸血を受けているといいます。健康な人の血液は、日本の安全な輸血治療のために必要なもの。献血者に対する安全対策も進んでいるため、できるだけ協力したいものです。

ヘルスケア本