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過敏性腸症候群(IBS)の食事療法「FODMAP(フォッドマップ)」とは

更新日:2018/05/14 公開日:2015/12/16

過敏性腸症候群の治し方・治療法

精神的なストレスなどが刺激となって、腸が過敏な状態になり、下痢や便秘などの症状が繰り返し起こる、過敏性腸症候群。ドクター監修のもと、その一般的な食事療法と新しい療法であるFODMAP食事法について説明します。

ストレスや悩みのつきない現代社会で、最近急増しているといわれる、過敏性腸症候群。その食事療法と最近注目されるFODMAP食事法について説明します。

過敏性腸症候群とは

過敏性腸症候群とは、大きく下痢型・便秘型・混合型(交替型)の3種類に分けられます。下痢型は男性に多く、激しい腹痛と便意をともなった水様便が1日に3回以上見られ、便秘型は女性に多く、排便回数は週に3回以下であり、強くいきまないと排便ができないようになります。コロコロした便が出てきて、排便時は腹痛をともないます。混合型(交替型)は、数日おきの周期で下痢型と便秘型の症状が交互に出るのが特徴です。

主な原因は「ストレス」であると考えられており、ストレスによりセロトニンが過剰分泌されることで、腸が異常運動を起こしてしまい、下痢や腹痛による不安感がさらなるストレスとなり悪循環が起こるのではないかと考えられています。

過敏性腸症候群の人が食事面で注意すべきこと

過敏性腸症候群と診断されたら、食事をするうえで、以下のようなことに気をつけましょう。

  • 水分を十分に摂る(便秘の原因となる水分不足を防ぐため)
  • 塩分は1日10グラム以下に
  • 外食やインスタント食品などをできるだけ避ける(脂肪、炭水化物が多く、 ビタミン類や食物繊維が不足する)
  • 腹八分を習慣にして暴飲暴食は避ける

食事内容に対し神経質になりすぎずに、できるだけ一人ではなく、家族や友人と一緒に楽しくおいしく食べることを第一にしましょう。食事について考えすぎてしまうことによって受けるストレスもまた症状を悪化させてしまう一因となってしまいます。

食事療法による改善

過敏性腸症候群の症状として見られる腸管の機能異常は、心理的原因からなるだけでなく、栄養失調などが原因でなる場合もあります。栄養バランスのいい食事を心がけるようにしましょう。また、食事療法を行う際には、食事内容を記録しましょう。症状の変化との関連を探るのに有効です。特に食物繊維は、下痢や便秘の対策によいこともあれば、逆に悪化させてしまうことがあるので、注意しましょう。食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がありますが、不溶性食物繊維は腸管を刺激する作用があるので避けるのがおすすめです。いずれにしても、短い期間で結論を出さずに、数週間は様子をみる必要があります。気をつけたい食品として、アルコール、炭酸飲料水、チョコレート、カフェイン、乳製品、ノンカロリー・低カロリー甘味料は、お腹の張りを引き起こすことがあるといわれています。そして、オナラの原因になりやすい食品としては、豆、牛乳、ブロッコリー、キャベツ、炭酸飲料水などがあげられます。

食事療法「FODMAP(フォッドマップ)」について

ここ数年、欧米を中心に実践と研究がされているFODMAPは、オーストラリアの大学の研究グループが発表した注目の療法です。まずはFODMAP(オリゴ糖、2糖類、単糖類、ポリオール、発酵性)を含む食材の摂取をごく最小限にして、症状の有無、どの食材で発症するかなど調べ、過敏性腸症候群の原因を探ります。

ストレスを減らすことも治療には重要

冒頭でも説明したように、ストレスは過敏性腸症候群を引き起こす大きな要因です。食事療法をとり入れることも重要ですが、ストレスケアにも注力するようにしましょう。また、睡眠と休息が十分に取れていないと、ライフスタイルも崩れやすくなり、ストレスの影響も受けやすくなります。日常生活を見なおし、規則正しい生活を心がけるようにしてください。

『過敏性腸症候群(IBS)の治療で行われる心理療法とは』で紹介している心理療法は、ストレスやうつなどの影響を受けている患者に効果があると考えられているので、あわせて参考にしてみてください。

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