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腰椎椎間板ヘルニアの治療(1)保存療法

更新日:2018/05/25 公開日:2016/01/22

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニア治療のひとつである「保存療法」にはどのような種類があるのか、ドクター監修の記事でお伝えします。腰椎椎間板ヘルニアの保存療法は、通常の腰痛とは異なることも理解しておきましょう。

腰椎椎間板ヘルニアの「保存療法」をご紹介します。

腰椎椎間板ヘルニアで行われる保存療法の種類

手術をしないで治療することを「保存療法」と言います。腰椎椎間板ヘルニアに対して行われる保存療法は次のとおりです。

安静治療

痛みが激しい急性期に、椎間板に負担をかけない姿勢を心がけて安静にします。患部を動かさないように気をつけて、症状の進行を抑える方法です。

ただし、絶対安静をとるより痛みが我慢できる範囲内での活動をしていたほうが、痛みがとれた後の治療成績がよいという結果が報告されています。

投薬治療(飲み薬)

腰椎椎間板ヘルニアの痛みには、非ステロイド抗炎症薬が主に使われます。また、ビタミンB12や筋肉弛緩剤が同時に処方されることもあります。

投薬治療(ブロック療法)

急性期の激しい痛みには、神経根ブロックや硬膜外ブロックも効果的です。ステロイド剤や局所麻酔剤が使われます。ただし、痛みの原因を根本的に治療する方法ではありません。痛みをとる効果はありますが、ヘルニアそのものを小さくすることはできません。

コルセット

腰へかかる負担を軽減するために、腰まわりを支えて補強する方法です。

温熱療法

慢性期には患部を温めることで筋肉のこりをほぐし、血液の循環も改善していきます。80度程度に温めたパックをタオルで包んで患部にあてるホットパックや赤外線照射など方法はさまざまですが、体の表面しか温めることができません。さらに急性期で、患部が炎症している場合には温熱療法による痛みが強まる可能性もあるので注意してください。

冷湿布

冷湿布は炎症をおさえる働きがあるため、急性の腰痛に効果的です。温熱療法と交互に行ってもよいでしょう。温湿布は皮膚の温度を1,2度上げる程度しかできず、温める作用は期待できません。さらに皮膚もかぶれやすくおすすめできません。

マッサージ

マッサージをするだけでは腰椎椎間板ヘルニアの治療はできません。あくまでも、痛みや、周囲の筋肉をほぐす目的で行います。

鍼治療

鍼治療も痛みをやわらげるために行う対症療法です。体の中のほうにある腰椎椎間板ヘルニアは、鍼治療だけで治すことはできません。

牽引治療

腰痛や椎間板を引っ張って伸ばすことで痛みの軽減を図ります。なぜ効果があるのか、そのメカニズムはまだわかっていません。

このように腰椎椎間板ヘルニアの保存療法はいくつかあります。自分のヘルニアのタイプやレベル、症状、ライフスタイルに適した保存療法を選択できるように専門医とよく話し合いましょう。