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歯ぎしりの原因とは?歯ぎしりが与えるダメージと対処法について

更新日:2017/10/30 公開日:2016/01/23

歯ぎしりの症状・原因

人から歯ぎしりを指摘されても、「くせだから仕方ない」と思う人もいるかもしれません。しかし、歯ぎしりを続けていると、さまざまな二次障害が起きます。でも、そもそもなぜ、私たちは、歯ぎしりをしてしまうのでしょうか?今回は、その原因をご紹介していきます。

なぜ歯ぎしりは起こるの?

歯ぎしりの原因は、ストレスの影響が大きいと考えられています。私たちは、気分が落ち着かなかったり、欲求不満を感じたりすると、それを発散しようと、体をゆすったり、歩いてみたり、いろいろな仕草、行動をするものとされています。歯ぎしりもそれと同じように、日中のストレスを、睡眠中に発散させるための行為といわれています。睡眠中は大脳皮質が抑制されることにより、噛む力を制限できないため強い力で歯を擦ることがあるとされています。

また、歯ぎしりは眠りが浅いときに起こるとされています。私たちは、約90分周期で、一晩に4~5回、浅い眠りと深い眠りを一定のリズムで交互に繰り返しています。

このうち、歯ぎしりが起こるのは、主に浅い眠りのときです。深く眠っているときには、体を支えるために筋肉が抑制されていますが、浅い眠りのときは筋肉が動くようになります。そこで、この切り替わりの拍子に頬の筋肉が動いてしまい、歯ぎしりが起こると考えられています。

その他の歯ぎしりの原因

お酒、タバコ、カフェイン、抗うつ剤などは、眠りを浅くするので、歯ぎしりの要因になるといわれています。また、睡眠時無呼吸症候群や逆流性食道炎、パーキンソン病、いびき(症)などの病気、ダウン症候群、遺伝的な影響もあるとされています。

歯ぎしりの3つのタイプ

歯ぎしりは、大きく分けると、次の3つのタイプに分類できます。

グライディング

もっとも一般的な歯ぎしりです。上下の歯を横に強くこすり合わせるタイプで、「ギリギリ」や「キリキリ」という音がします。この歯ぎしりは歯が運動する範囲が広いため、長く続くと、歯が全体的にすり減る心配があります。

クレンチング

クレンチングは、本人や周りの人に気づかれにくい歯ぎしりです。上下の歯に力を入れて、ギュッと強く噛み締めているタイプで、ほとんど音がしません。音がしないために、歯ぎしりではないと誤解されている場合もあります。しかし、あごに力が入っているので、朝起きたときに、口が開きにくい、あごに違和感があるなどの症状がでます。また、歯に圧力が集中するため、歯が欠けることがあります。

タッピング

小刻みに上下の歯をぶつけ合ってしまうタイプの歯ぎしりです。「カチカチ」や「カンカン」という音がします。グランディングやクレンチングに比べると、発症する人数は少ないです。

歯ぎしりをしている人が、必ずしもこの3つのタイプにはっきりと分かれるわけではありません。3タイプのうち、2つ以上のタイプを同時に、または違う時間に行っていることもあります。このような状態は「混合型」と言われます。

歯ぎしりをしやすい人の性格とは

歯ぎしりは、睡眠中に日中のストレスを発散させようとして起こると考えられています。

次のような性格の人はストレスを感じやすいとされており、歯ぎしりを起こす可能性も高いと考えられます。

  • 負けず嫌い
  • 競争意識が強い
  • 努力家
  • 人に対して攻撃的になりやすい
  • 目的意識が高く、目標に対して一生懸命に取り組む

歯ぎしりによって引き起こされるダメージ

寝ているときは、意識がほとんどないため、力をコントロールすることができません。このため、歯ぎしりをすると、歯やあごに異常に大きな力が加わり続け、さまざまな二次障害が起こりやすくなります。主なダメージは以下のとおりです。

歯へのダメージ

歯がすり減る、ヒビが入る、欠ける、折れる、詰め物・かぶせ物がはずれる、歯がしみる(知覚過敏)、噛むと歯が痛むなど。

あごへのダメージ

顎関節症(あごが痛む、口が大きく開かない、あごがカクカク鳴る)など。

その他のダメージ

顔の変形、頭痛、倦怠感、咀嚼筋群に対する筋肉痛。側頭筋の筋痛による頭痛など。

マウスピースによる歯ぎしり対策

歯ぎしりによって引き起こされるさまざまなダメージを軽減するために、歯科医院などでマウスピースを使った対策がされることがあります。

歯ぎしりによる力から歯、歯茎を守る

マウスピースを使うことで、歯や歯茎に伝わる力を分散することができます。これによって歯や歯茎に伝わる力を軽減させます。

また、あごの関節の負担を減らし、歯ぎしりが原因となって起こっている口の周りや頭・肩などの筋肉の緊張をやわらげることができます。

筋肉の緊張は、偏頭痛や肩こりの原因となっている場合もありますので、マウスピースによってこれらの症状がやわらぐ可能性もあります。

歯列接触癖を矯正することで歯ぎしりを軽減

私たちの上下の歯が触れ合っている時間は、実は1日で20分にも達しないといわれています。普段なにもしていないときは、口を閉じていても、接触していないのです。上下の歯が触れ合うのは、会話のときと、食べ物を噛んだり、飲み込んだりするときだけ、それも瞬間的に触れ合うだけとされています。

しかし、普段から、上下の歯の一部、もしくは全部を接触させるくせがある人がいます。これを「歯列接触癖(しれつせっしょくへき)」と言います。

歯列接触癖の方は、軽く歯と歯を合わせているだけです。しかし、その状態が続けば、顎(あご)の関節が圧迫されたり、口周りの筋肉が緊張したままになったりします。これらは、歯のすり減り、ヒビ割れ、ぐらつきの原因になりえます。

歯ぎしりをする人は、歯列接触癖を持つ人が多いため、これを改善することで、歯ぎしりも軽減する可能性もあります。

歯ぎしりは、タイプによっては自分で気づくことすら難しいものもあります。疑わしい場合は、ぜひ歯科医師の意見を聞いたうえで治療にあたりましょう。

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