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扁桃腺炎(扁桃炎)はうつるの?予防対策は?

更新日:2018/05/02 公開日:2016/02/18

扁桃炎(扁桃腺炎)の基礎知識

扁桃腺炎は子供~青年に多い病気です。のどの痛みとともに、発熱やだるさ、咳、鼻水などの症状が起こります。ここでは、急性扁桃腺炎は他人にうつる病気か、うつるならどう対策すればいいのか、ドクター監修のもと解説します。

◎短くポイントをまとめると
扁桃腺炎は他人にうつる可能性がある
扁桃腺炎の多くはウイルスや細菌の感染によるもので、これらは飛沫や接触を介して他人にうつる
咳エチケットや手洗い・うがい、身体の抵抗力を保つことなどが感染予防になる

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のどが痛くて、口を開けてみると扁桃腺が赤く腫れていたら、それは「急性扁桃腺炎」(急性扁桃炎)かもしれません。急性扁桃腺炎は小児から青年の時期に多い病気で、のどの痛みとともに、発熱やだるさ、咳、鼻水などの症状も引き起こします。この記事では、急性扁桃腺炎は他人にうつる病気か、うつるならどう対策すればいいのかを中心に解説します。

なお、扁桃腺炎の症状や治療について詳しくは『急性扁桃炎はうつる?入院が必要?症状や薬での治療を解説』をご覧ください。

急性扁桃腺炎はうつる?

急性扁桃腺炎は他人にうつる可能性があります。なぜなら、扁桃腺炎の多くはウイルスや細菌の感染によるもので(ほとんどはウイルスが原因)、これらの病原体は飛沫や接触を介して他人にうつるからです。急性扁桃腺炎を起こす主なウイルスや細菌の一部を下記で紹介します。

急性扁桃炎を起こす主なウイルス

  • エコーウイルス
  • コクサッキーウイルス
  • RSウイルス
  • アデノウイルス
  • EBウイルス
  • パラインフルエンザウイルス など

急性扁桃炎を起こす主な細菌

  • A群β溶血性レンサ球菌(溶連菌;ようれんきん)
  • インフルエンザ桿菌
  • 肺炎球菌
  • 黄色ブドウ球菌 など

病原体の名前だけではあまりピンとこないかもしれません。急性扁桃腺炎のなかには、特徴的な臨床症状を示すものや、特定の病原体によるものがあり、下記のように特別に名前が付いているものがあります(名前が付いていない場合は「かぜ症候群」と呼ばれることが多いです)。各病気の詳細についてはリンク先の記事をご参照ください。

急性扁桃腺炎を起こす主な病気

  • A群β溶血性レンサ球菌(溶連菌)感染症(猩紅熱;しょうこうねつ)

⇒関連記事のリスト『家庭の医学 溶連菌』

  • 伝染性単核球症

⇒関連記事『伝染性単核球症は子供でもかかるの?』

  • ジフテリア
  • ヘルパンギーナ

⇒関連記事のリスト『家庭の医学 ヘルパンギーナ』

  • 淋菌感染症(淋病)

⇒関連記事のリスト『家庭の医学 淋病』

  • 単純ヘルペスウイルス感染症

⇒関連記事のリスト『性器ヘルペス~講座記事~』

このように、扁桃腺炎を起こす病原体や病気にはいろいろな種類がありますが、うつさない、うつらないための対策はほとんど同じです。すなわち、マスクの着用や手洗い、うがい、物の共有を避ける、消毒するなどの感染対策により、周りの人にうつらないようにすることができます。

急性扁桃腺炎を予防する方法

たいていの場合、急性扁桃腺炎は数日から1週間程度で治ります。ただ、治るまでの間に咳や鼻水などが出ている場合は、それに含まれるウイルスや細菌が他人にうつる可能性があります。

例えば、扁桃腺炎にかかっている人の咳のしぶきを浴びて、周りの人の口や鼻にウイルスや細菌が入り込んでしまったり、他人の鼻水のついたティッシュを触ってしまい、そのまま手を洗わずに口元を触ってしまったりした場合に、うつる可能性があります。症状のある人とキスをすることは感染のリスクが大きいでしょう。

急性扁桃腺炎を引き起こす病原体に感染するのを予防するためには、下記のような方法があります。

咳エチケット

咳やくしゃみなどの症状が出るときに、周りにうつさないよう配慮するのが「咳エチケット」です。咳やくしゃみをする際には下記のことを守りましょう。

  • マスクを着用する(鼻からあごまでを隙間なくしっかり覆う)
  • ティッシュ・ハンカチなどで口や鼻を覆う(ティッシュはすぐにゴミ箱に捨てる)
  • 上着の内側や袖で口や鼻を覆う

こまめな手洗い・うがい習慣

私たちが日中活動している間、手にはさまざまな細菌やウイルスが付着します。手から口へ入った細菌やウイルスがのどで炎症を起こす原因になるので、こまめな手洗いとうがいを心がけてください。手洗いをする水がない場合はアルコールなどを配合した手指消毒ジェルなどが便利です。

のどと部屋の乾燥を予防

うがいは、のどを潤して粘膜を守ることにもつながります。マスクの着用や水分補給ものどを乾燥から守ってくれます。口呼吸が習慣になっている方は、鼻呼吸を意識しましょう。のどへの刺激を少なくするために、禁煙することも効果があります。

また、部屋の加湿もウイルス対策に効果があります。湿度が40%を下回るとウイルスが飛散しやすくなるといわれています。部屋の湿度は40~70%くらいを保つようにしましょう。加湿器を使ってもいいですし、洗濯物や濡らしたバスタオルなどを室内に干すだけでも加湿ができます。

身体の抵抗力を保つ

仮に細菌やウイルスが口や鼻に入り込んでしまったとしても、身体の抵抗力がしっかりしていれば、病気になる前に撃退することができます。疲れ、栄養不足、睡眠不足、ストレスなどがあると、抵抗力は落ちやすくなります。病原体に負けない身体づくりのためにも、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけ、生活のリズムを整えるようにしましょう。

なお、風邪の感染予防については『今日からでも始められる風邪の予防対策法』もご覧ください。

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