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『目やに』はどうしてでるの?

更新日:2018/02/21 公開日:2016/02/23

目やにの基礎知識

目やにが出ても、たいして気にしないもの。たかが目やにと思って軽く見ていると、大きな病気につながることもあります。ここでは、目やにの種類や原因、治療・解消法など、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

たかが目やにですが、重篤な病気が隠れている場合もあるのです。放っておいて症状が悪化してからつらい思いをしないためにも、目やにの種類や原因、治療・解消法などを知っておきましょう。

目やにとは

目やには大きく分けて2種類あります。

目の代謝活動でつくられる生理的な(自然な)目やに

目やには、医学的には「眼脂(がんし)」と呼ばれています。涙や老廃物が混じった粘液で、皮膚の垢(あか)と同じように、目に溜まる生理的な分泌物です。

目やには、目に溜まるゴミを包みこんで、外に出す働きがあります。このなかには、代謝によってできた角膜や結膜から脱落した古い細胞なども含まれています。

目やにが涙とともに目頭から鼻へ抜ける通路「鼻涙管(びるいかん)」を通って鼻腔に流されると、さらに粘液やほこりなどと合わさって鼻くそになります。つまり、目くそ(目やに)と鼻くそはもとは同じもの。「目くそ鼻くそを笑う」ということわざにも、納得がいくというものです。

目の炎症反応でつくられる病的な目やに

また、目に細菌やウイルスなどの異物が侵入すると、免疫反応のひとつとして目やにが現れることもあります。この目やには、体内の白血球が取り込んだり分解したりした異物が、体外に排出されたものです。つまり、細菌やウイルス、細菌と闘った白血球などが含まれる目やにとなります。

目やにの原因

このように、代謝活動や炎症反応が目やにの主な原因ですが、なかでももっとも多い原因は炎症反応のひとつである「結膜炎」です。結膜炎には、「細菌性結膜炎」「ウイルス性結膜炎」「アレルギー性結膜炎」などさまざまな種類があります。

細菌性結膜炎は、感染力が弱く治りやすいですが、ウイルス性結膜炎は充血などの症状も強く、目やにも大量に出ます。このウイルス性でよく知られているのは「流行性角結膜炎」、通称「はやり目」です。感染力が高いため、周りの人にうつしてしまわないよう注意が必要です。

アレルギー性結膜炎は、原因が花粉症だと、スギやヒノキなど、それぞれの花粉の飛散時期に起き、原因がカビやハウスダストなどだと、通年目やにに悩まされることになります。

目やにの原因は、結膜炎以外にもあります。たとえば、涙の通り道の「涙道」や「鼻涙管」が閉じることで目やにがでることがあります。これは通常高齢者に起こる症状ですが、希に「先天性鼻涙管閉塞」といって、赤ちゃんに起こる場合があります。生後、本来なら開通している「鼻涙管」がうまく開通していないことで起こるものです。成長とともに開通することもありますが、手術などが必要な可能性もありますので、気になる方は必ず速やかに眼科を受診してください。

目やにの治療、解消法

目やにを直に指で拭ってはいけません。清潔なティッシュペーパーや綿棒などで拭き取ります。触れてなくても、手は石けんで洗って清潔にします。ウイルス性の場合、感染力が強いので、目やにがついたものを他の人が触れないように処分しましょう。洗顔や入浴の際のタオルは共用しないようにしましょう。

目やにをきれいに拭いた後は、抗菌作用のある目薬を、正しい方法で点眼します。とくに注意したいのは、点眼の際にまぶたやまつげに容器の先がついてしまうことです。目やにの中にウイルスや細菌がいることもありますので、容器の先がまぶたやまつげ、目の縁などに触れてしまうと容器の中で菌が繁殖してしまうこともあります。

上手に点眼できない人は、「アカンベー」をするような感じで下まぶたを軽く引いたところに、落とすようにするとよいでしょう。点眼の後は目を閉じ、目頭を軽く抑えるようにします。

それでも目やにが治らない、腫れや痛みをともなう場合は、早目に眼科を受診しましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 眼科

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