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予防接種の「定期接種」と「任意接種」の違い

更新日:2018/08/07 公開日:2016/03/14

予防接種の基礎知識

予防接種には、国が推奨する定期接種と任意接種があります。それぞれの違いと、受けられるワクチンの種類をドクター監修のもと解説します。

予防接種には、定期接種と任意接種の違いがあります。

定期接種とは

定期接種(あるいは定期予防接種)とは、国から一定の年齢になったら接種するよう、努力することが求められているものです。感染力が強い病気のワクチンで、予防の必要性の高いものが定められています。定期接種で決められた予防接種を受けるのは、一定の決められた期間内であれば、ほとんどの地域では、無料で受けられ、経済的な負担が少なくなります。

定期接種によって、重い副反応が出た場合には、予防接種との因果関係が認められれば、国による保障が受けられる制度が設けられています。

定期接種に定められている予防接種

定期接種として定められている6種類の予防接種について紹介します。

ヒブ

ヒブとは、ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型という細菌名の略称です。5歳未満の子供が感染しやすく、感染すると命の危険にかかわる重大な感染症となります。鼻やのどからウイルスが入りこみ、のどの奥や肺、脳を包んでいる髄膜などに炎症が起きます。

小児用肺炎球菌

肺炎球菌は、肺炎球菌感染症を引き起こすウイルスです。のどや鼻の奥に付着する常在菌で、子供や高齢者がかかりやすい感染症です。感染すると、肺炎や髄膜炎などの重い合併症を引き起こすことがあります。

四種混合

定期接種の四種混合とは、ジフテリアと百日咳(ひゃくにちせき)、破傷風、ポリオの混合ワクチンです。

BCG

BCGは、結核の予防ができるワクチンです。子供が感染すると、目立った症状が現れないことがあり、重篤な症状を引き起こすことがあります。

MR

MRは、麻疹(ましん)と風疹(ふうしん)の2種を混合したワクチンです。麻疹と風疹は、空気や接触でも感染する、感染力が極めて高い感染症です。風邪に似た症状が現れます。

日本脳炎

日本脳炎を予防できるワクチンです。感染すると、中枢神経に障害を起こし、急な発熱や頭痛を引き起こします。感染した人の内、発症するのは、100人から1,000人に一人といわれていますが、重症になると死に至ったり、後遺症が残ることもあります。

水疱瘡(水ぼうそう)

水疱瘡ワクチンは、乳幼児がかかりやすく、感染力の強い水疱瘡を予防します。空気感染でうつるため、2014年から定期接種となりました。

上記に関するそれぞれの予防接種の詳細は『定期接種の予防接種』をご覧ください。

任意接種とは

任意接種は、保護者の希望に応じて、個別に病院に行って接種するものです。健康保険が適用されないため、原則として全額自己負担です。ただし、自治体によっては、助成金がでる予防接種もあります。任意接種だからといって、予防接種を受ける重要度が低いとは限りません。重症化するリスクを考えて、かかりつけ医に相談し、接種を受けるか判断するとよいでしょう。

任意接種に定められている予防接種

任意接種のうち代表的なものを紹介します。

おたふく風邪

おたふく風邪ワクチンは、おたふく風邪ウイルス(ムンプスウイルス)への感染を予防します。海外では、多くの国が定期接種です。年間約60万人の子供がかかっているといわれており、合併症を引き起こす可能性もあります。

A型肝炎

A型肝炎ワクチンは、A型肝炎を予防します。A型肝炎は、感染した人や食べ物など、感染経路がさまざまにあり、流行している地域に行く場合は、予防接種を受けると安心です。

B型肝炎

B型肝炎ワクチンは、B型肝炎ウイルスが原因となる肝臓の疾患を予防します。ウイルスが肝臓に住みついて慢性化することもあるため、重要な予防接種の一つです。

ロタウイルス

ロタウイルスワクチンは、感染力の高いロタウイルス感染症を予防します。初回接種は生後14週6日までに行う必要があるため、注意が必要です。

インフルエンザ

インフルエンザワクチンは、毎年多くの人が摂取するワクチンです。ウイルスの形が変化するため、流行型の予想が難しく、予防しにくい病気です。

上記に関するそれぞれの予防接種の詳細は『任意接種の予防接種』をご覧ください。

定期接種は、決められた接種の時期に、自治体からお知らせが送られてきます。任意接種は、お知らせがないため、かかりつけ医に相談し、病院に行って受けるとよいでしょう。

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