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2つ以上の予防接種を同時に受ける「同時接種」のメリット

更新日:2017/03/29 公開日:2016/03/14

予防接種の基礎知識

同時接種とは、1回の通院で2種類以上のワクチンを接種することを言います。同時接種にはどのようなメリットがあるのでしょうか。また、混合ワクチンとはどのような違いがあるのでしょうか。ドクター監修のもと解説します。

同時接種とは何か、同時接種のメリットや混合ワクチンとの違いについて解説します。

同時接種ってどのようなもの?

予防接種での同時接種とは、1回の通院で2種類以上のワクチンを接種することを言います。ワクチンは、同時接種によってお互いの効果が影響することはありません。また、同時接種ができるワクチンの種類や本数は、原則、制限がありません。

たとえば、定期接種と任意接種のワクチン、不活化ワクチンと生ワクチン、あるいは、経口による接種と注射による接種のワクチンといった組み合わせでも、同時接種は可能です。ただし、接種した後に反応を見るため、注射による接種を同時に行う場合は、少なくとも2.5cmの間隔をあけた方がよいでしょう。

日本では、ドクターが必要性を認めたときに、同時接種ができるとされています。ただし、別の会場で同日に注射する同日接種は、定期接種の場合、認められていません。

同時接種のメリット

乳幼児期に受けるとよいとされている予防接種は、定期接種と任意接種を合わせると、数多くあります。1歳前だけでも6~7種類あり、接種回数は、15回以上にもおよびます。生ワクチンは、4週間以上の接種期間をあける必要があります。適切な間隔をあけてスケジュールを組むとなると、管理が大変ですが、同時接種によって、早期に効率よく感染症の免疫をつけることが可能になります。

予防接種の効果や安全性は、それぞれのワクチンを単独で接種したときと変わらず、同時接種によって特別に副反応が出やすくなることはありません。また、乳幼児の体の免疫力にかかる負担も、わずかなものです。

同時接種を行なうことで、保護者の時間的な負担が軽減され、予防接種の接種率が向上することも期待できます。

定期接種と任意接種

先にも述べたように、乳幼児期には数々の予防接種を受ける必要があり、それらが大きく定期接種と任意接種に分けることができます。

定期接種

一定の年齢になったら接種するよう、努力することが国から求められている予防接種を定期接種(あるいは定期予防接種)と言います。決められた接種の時期になれば、自治体からお知らせが送られ、無料で受けられるものです。

定期接種に定められている予防接種には、ヒブ(インフルエンザ菌B型)、小児用肺炎球菌、四種混合、BCG、MR(麻疹:ましんと風疹:ふうしんの二種混合)、日本脳炎、水疱瘡(みずぼうそう)などがあります。

任意接種

保護者の希望に応じて、個別に病院に行って接種するものを任意接種と言い、こちらは原則全額自己負担です。ただし、自治体によっては助成金がある予防接種もあります。費用面での負担や、感染時時重症化するリスクも考慮しながら、かかりつけ医に相談のうえ接種を受けるか判断しましょう。

任意接種に定められている予防接種には、おたふく風邪、A型・B型肝炎、ロタウイルス、インフルエンザなどがあります。

定期接種・任意接種について、詳しくは『予防接種の「定期接種」と「任意接種」の違い』をご覧ください。

同時接種と混合ワクチンって違うの?

混合ワクチンは、あらかじめ複数のワクチンが、1本の注射液に入っているものを言います。注射回数を減らす目的で開発されているため、広い意味では同時接種と同じと言えます。

これに対して、同時接種は、ワクチンを混ぜて接種するものではなく、別々に接種していくものです。

同時接種の場合、次の予防接種までの間隔に気をつける必要があります。特に、不活化ワクチンと生ワクチンの組み合わせの同時接種では、次の予防接種を受けられるまでの間隔が異なるため、接種スケジュールについて、医師に確認しましょう。

予防接種を受ける間隔については、『予防接種を受ける適切な間隔とは』をご覧ください。

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