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B型肝炎の予防接種(HBワクチン)

更新日:2018/06/25 公開日:2016/03/25

任意接種の予防接種

B型肝炎の予防接種は、B型肝炎ウイルスが原因となる肝疾患や、ウイルスが肝臓に一生住み続けキャリア化することを防ぐ重要な予防接種です。ドクター監修のもと、B型肝炎の予防接種スケジュールや副作用について解説します。

ここではB型肝炎の予防接種で予防できる病気や接種時期を中心に解説します。B型肝炎とはどのような病気かなど基本も押さえつつ理解を深めておきましょう。

B型肝炎とはどのような病気?

B型肝炎ウイルス(HBV)が肝臓に侵入して引き起こす病気のことで、急性肝炎と慢性肝炎があります。感染力が強く、輸血や性行為などで感染することがあります。妊婦が感染していた場合は、分娩の際に赤ちゃんに感染するケースもあるようです。

急性肝炎

急激に肝臓の細胞を脅かし、全身のだるさや黄疸が現れる病気です。潜伏期間は1~6か月といわれており、感染後の約半年間は症状が出ないことが多いです。

重症化すると「劇症肝炎」と呼ばれ、発熱やだるさ、吐き気、食欲不振、黄疸など、風邪と似た症状が現れます。劇症肝炎になると、こん睡状態に陥り約70~80%の確率で死に至ります。

慢性肝炎

感染していても自覚症状がほとんどなく、定期検診などの血液検査で発見されることが多い病気です。一度感染すると、肝炎の症状が治まった後も肝臓内にすみ続けてキャリア化する場合があります。

免疫力が落ちたときに再発し、生涯完治しないことがよくあります。また、肝硬変や肝がんなど重病に移行する恐れもあります。

なお、3歳までに感染すると、ウイルスを保持し続ける「キャリア(ウイルスの持続感染状態)」になりやすいといわれています。

B型肝炎はどこから感染するのか?

B型肝炎の感染経路には大きく3つあると考えられています。それが「血液による感染」「母子感染」「性交渉による感染」です。それぞれの感染経路の特徴は下記のとおりです。

  • 血液による感染:輸血や注射針の使い回し、血液製剤による治療など、血液を介して感染します
  • 母子感染:母親がB型肝炎に感染していると、出産時の血液を介して子供に感染することがあります
  • 性交渉による感染:性交渉だけではなく、キスや歯ブラシの使い回しなどによる唾液感染もありえます

B型肝炎は予防できる

B型肝炎の予防にはワクチン接種が有効です。WHOでもワクチンの接種が推奨されており、世界中の国ではワクチンの定期接種にとり組んでいます。なお、日本では2016年10月より定期接種を公費で受けられるようになりました。

B型肝炎ワクチン

B型肝炎の予防接種では、不活化ワクチンを接種します。B型肝炎は慢性化すれば肝硬変や肝がんへ移行することもあるため、ワクチン接種による予防の意義は大きいと言えます。

B型肝炎の予防接種で起こりうる副作用・注意点

非常に安全性の高いワクチンで、副作用が現れることはまれです。注射部分が赤くなる、はれる、発熱なども報告されていますが、いずれも軽く一時的なものです。

B型肝炎予防接種の接種スケジュール

B型肝炎のワクチン接種は合計で3回行います。希望すれば生後すぐの接種も可能で、生後2か月で1回目、生後3か月で2回目、生後7~8か月で3回目を目安にするといいかもしれません。

受け方・スケジュール立てのポイント

生後2か月になると、ヒブや肺炎球菌、ロタウイルスワクチンとの同時接種が可能になります。0歳児は受けるべき予防接種の種類が多いので、接種スケジュールに余裕をもたせるためにも、生後2か月からの同時接種をおすすめします。もっと早く受けたい場合は、ドクターに相談してみましょう。

母子感染予防のための予防接種

日本では、母親が妊娠中にB型肝炎キャリアかどうかの検査をします。キャリアであることがわかった場合は、母子感染予防のため、健康保険での接種が可能です。

母子感染予防のための予防接種は、出生後12時間以内に、抗HBsヒト免疫グロブリンと同時に接種します。そして、1か月後と6か月後に計3回接種します。

B型肝炎を感染しない・させないために予防接種を

B型肝炎にかかると、肝がんや肝硬変になってしまう可能性もあるため注意が必要です。現在では予防接種によってB型肝炎を予防できる可能性が高まっています。B型肝炎に感染しないため、また、感染させないためにも予防接種を受けるようにしましょう。

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